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ワイが文章をちょっと詳しく評価する【91】
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0001ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
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2018/05/31(木) 10:51:37.67ID:e9HLf/lY
オリジナルの文章を随時募集中!

点数の意味
10点〜39点 日本語に難がある!
40点〜59点 物語性のある読み物!
60点〜69点 書き慣れた頃に当たる壁!
70点〜79点 小説として読める!
80点〜89点 高い完成度を誇る!
90点〜99点 未知の領域!
満点は創作者が思い描く美しい夢!

評価依頼の文章はスレッドに直接、書き込んでもよい!
抜粋の文章は単体で意味のわかるものが望ましい!
長い文章の場合は読み易さの観点から三レスを上限とする!
それ以上の長文は別サイトのURLで受け付けている!

ここまでの最高得点76点!(`・ω・´)

前スレ
ワイが文章をちょっと詳しく評価する【90】
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/bookall/1526900952/
0211文学少女A
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2018/06/02(土) 13:32:01.15ID:5wvNq29r
……師匠、お昼からお酒が入ってるです?
0212ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
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2018/06/02(土) 13:34:43.61ID:Y4X5Rwm7
あー、りとる! ん、リットル?(`・ω・´) グゥエッヘヘ!
0213この名無しがすごい!
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2018/06/02(土) 13:41:35.51ID:jdpcPWB1
>>210
銭こ、金こに名前は書いてござんせん。
集めたものが勝ちなんでごさんす。
0214御代官様A
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2018/06/02(土) 13:51:17.97ID:5wvNq29r
213、お主も悪よのー
0215ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
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2018/06/02(土) 13:54:49.64ID:Y4X5Rwm7
>>213
銭に名はねぇ〜が、
集めた手段によっちゃ〜、
思わぬ負けの目が出るなんてことも、
あるんじゃ〜ねぇのかねぇ〜!(`・ω・´)
0217この名無しがすごい!
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2018/06/02(土) 14:19:04.95ID:QCd1buFg
>>202
うーわスレ主痛いなぁ。
これが評価なの?
読みますスレのがましやん。
清書じゃあるまいし句点なんか最高にどうでもいいやろ。
0218ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
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2018/06/02(土) 14:42:26.82ID:Y4X5Rwm7
ようやく目が覚めた!

作者のオリジナル文章、随時募集中!(`・ω・´)
0220この名無しがすごい!
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2018/06/02(土) 15:48:24.09ID:5wvNq29r
俺も読みますスレの住人で
あっちは読者レベルの感想が聞けるし、正になろう的に正しいアドバイスも
貰えるから重宝してるけど
評価という意味なら、こっちは誤魔化しがきかんから、よりシビアに見てもらえるよ
(これで何とか上手く誤魔化せたやろって所を見透かされたように指摘される
プロは流石に鋭いなあって実感するよ)
0221この名無しがすごい!
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2018/06/02(土) 16:46:36.78ID:c65OCjHN
>>219
そなの?
でも評価された人見て、すごい不満げよ。
主はそこ汲んでもうちょいと真面目にやらなきゃね。
0222ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
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2018/06/02(土) 19:13:29.38ID:Y4X5Rwm7
たった今、気付いたのだが>>205は評価作品と云えるのだろうか!

うーむ!(`・ω・´)
0224ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
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2018/06/02(土) 19:48:21.85ID:Y4X5Rwm7
>>223
今、刺身を食べている!
その中には赤貝が含まれているので明朝に読む!

ワイの想像力が怖い!(`・ω・´)ノシ
0226この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/02(土) 20:42:02.93ID:65mEbRJV
よし、ご飯も食べたし、ワイさんそろそろもしかしたら評価してくれてるかもしれないな。スレ覗いてみるか。…………。ぁ、あぁ、なるほど赤貝か。
了解しました。明朝に読むようなものでもないような気がしなくもないですが、ともかく急ぎではありませんのでよろしくお願いします。
0227この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/02(土) 20:46:57.03ID:GHGWpDgI
何か面白そうなスレだったので、短いですが文章を載せてみます。

まるでからっとした曇り空のような無機質な声が、水浸しの洞窟の中にいるように鈍く反響して聞こえてきた。僕は、紙粘土のような掴みどころのない夢路から抜け出した。
見知らぬ女の子が、僕の手を引いている夢だった。どのような状況で、どのような顔の女の子だったか、もう覚えていない。
 目を開くと、真っ白な天井と、視野の脇に同じく真っ白な壁が見える。天井中央の照明以外何も装飾を施されていない。汚れ1つない。棺桶のように清潔な部屋だ。もはや箱と言ってもいいかも知れない。

よろしくお願いします。
0228この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/02(土) 20:48:49.24ID:GHGWpDgI
>>227
一行目と二行目字下げ忘れてました。補完お願いします。
0229この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/02(土) 20:55:44.30ID:5wvNq29r
>>227
この比喩はわざとそぐわないものを当てているのか?
もしそうなら、その意図は何だろう?
0231この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/02(土) 20:58:08.29ID:aYa5WXO+
>>229
わざとではありますが、説明するとチープになりそうなので、自由に捉えてくれたらいいと思います。
0232この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/02(土) 21:02:46.41ID:W+c8bnp6
反語のつもりなのかな。逆の意を連続させる意図がまるで見えない
0234この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/02(土) 21:08:21.35ID:5wvNq29r
うーむ、この短さではな
わざと真逆に書いたネタバラし的なオチがあるでもなし
意図は想像するしかないが、その想像が作者の狙いと合致するかは運次第だと思う
0235この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/02(土) 21:09:30.84ID:CxBvIWhd
久々に面白いレスを見つけた
絶対コピペ狙いだよね、これ

34名無しさん@恐縮です2018/06/02(土) 06:07:11.45
ぜんぜん関係ないけど、新幹線大爆破を見たんだけど、すっごいオールスターキャストみたいな映画でしょ。
結構な名優でも出演者クレジットでは大勢に混じって名前表記が小さかったりするわけ。
高倉健が最初にバーンと一人で表示されて、次くらいに山本学・郷^治・織田あきらの3人が同時に表示されるわけ。高倉健の仲間だから。
山本学は現在でも活躍してるし、織田あきらも70〜80年の特撮やドラマの再放送なんかで見掛けるから知ってるわけ。
でも、残りの郷^治?うーん、郷^治?そこそこの役を貰えるくらいだから当時としてはそこそこ有名な人だよね?
でも、自分が物心ついて以降テレビとかで見かけないし。
誰?もしかして何か不祥事や事件をやらかして芸能界から消えた?怖い顔してるから凶悪犯罪とか?それとも調子にのって干された?
なんにせよ不遇な晩年を送ってなけりゃ良いなーと思ってたの。
で、おそるおそるググったら、もう自分の予想の遥か上を越える人で、なんかちょっとウルッとしちゃった。
まあ早くに亡くなってるわけだけども、けっして不遇なんかじゃなくて、人って知らないとこで繋がってるんだなーって感動した。
詳しいことは割礼するけど。
0236この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/02(土) 21:09:39.47ID:+1q+lEGI
不思議なのはスレ主の苦手なタイプの球だから楽しみですな。
なのだろうか!よく分からない話であった!
こうじゃないすか。アニメ脳すからねぇ〜。
0237この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/02(土) 21:11:22.67ID:5wvNq29r
見知らぬ女の子が〜もう覚えてない
が、不自然でないが故に、逆に浮いて見える
ここら辺に何か仕掛けがあるのか?
0238この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/02(土) 21:13:58.57ID:5wvNq29r
>>236
作者が明確に、あるいは暗示的にですら、示唆する
あるいは、推測の手助けとなるようなヒントや、読者の推測を誘導するような仕掛けを施してないから
そんな反応になるのも仕方ないと思うけどね
読み取る方が悪いわけではないよ
0239この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/02(土) 21:17:22.90ID:aYa5WXO+
すいません。確かに短すぎましたよね。自分が趣味でかきはじめた小説の冒頭を持ってきて、純粋に文章を見てもらおうと思ったのですが、これじゃあ消化不良になりますよね。

きりのいいところまでのせた方がいいですかね?

女の子の伏線がまだ書けてませんがアセアセ
0242この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/02(土) 21:34:14.43ID:AWiKizhS
>>239
別に謝る必要はないよ
ただ、これだけではどうとも言えないと思う
この不可解な比喩表現も、主人公の精神状態だったり、置かれてる状況だったりが影響しているのだろうし
0244この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/02(土) 21:38:42.84ID:GHGWpDgI
>>242
その通りですよね。もう1度載せ直してみようと思います。

そのまま載せると文章が長くて投稿できないになるので少し整理しますね。
0245この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/02(土) 23:03:27.71ID:+1q+lEGI
評価お願いします。


このスレ

また一つ、
トガッたものが鈍にされ、
芸術はアニメに加工されてゆく。

アニメ脳による、
アニメ脳の縮小再生産は、
無知の寝床で、ひそやかになされゆく。

石削るものが芸術家なら、
掘り出されるモノは芸術である。

石削るものがアニメ脳なら、
掘り出されるモノはアニメ像である。

ゆめゆめ忘るるなかれ。

何も知らないもの、
くだらないものに、
貴方を削らせてはならない。

何かが違うと、ささやかに聞こえる声を、
聞き取ることをやめてはならない。

無防備に削られた後では、
戻らないものもある。
0246美世閲覧注意
垢版 |
2018/06/02(土) 23:06:38.32ID:ytp9v2tV
 北京ダックの切り分けショーから始まるコース料理に、試合後で飢えている山田の食欲が強烈で、切り分け職人が焦る。白石の指令で、張(チャン)の客に不満を言わせるな、との指示を受けているからだろう。
 美世は笑いをこらえた。嬉しい笑いだ。自分の回りにはこんな気持ちの良い食いっぷりの男はいない。顔を青くして次の北京ダックを持ってくるよう叫ぶ給仕に美世が味方した。
「まてまて、アヒルが絶滅してまうがな、まだまだ美味しいもんはよーさん出てくるから」
 我に帰った山田が言う。
「すいません、おいしいもんで」
 そう言って頭をかく山田を満足気に眺めた。次は両国の相撲部屋御用のちゃんこ屋に連れていこうと考えた。
 
「しかし感慨深いな、タダのコンビニ店員やとおもてたお前がなぁ、全然繋がってなかったけどお前の事は前から知っとったで、敵やのに軽く興奮したもんなぁ」
 料理を食べる手を止めて山田がもぐもぐと咀嚼して飲み込んだ。
「僕も前から美世さんの事は知ってます」
「ん?ああそらそうやろ、しょちゅう店行ってたしな」
「そうじゃなくて、人となりというか、その美世さん個人の事について
すいません、気持ち悪いですか?」
「いやべつにそうは思わんけど何を知っとんねん」
 山田は目線を落として何かを思い出すようにして言った。
「美世さんは優しいんです、僕も優しいってよく言われますが単に臆病なだけなんです、でも美世さんは違います、信念があるというか、迷いが無いというか、積極的なんです」
 美世は考え込んだ。首を右に左にひねったあと、言った。
「まあウチおせっかいやもんな」
 山田は軽く笑いを浮かべると言った。
「いえ、おせっかいというのは自己満足があると思うんです、そうじゃなくて他人に対する無償の愛というか、最初は駐車場にたむろする悪そうなやつらを追い払うのを見て
怖い人なのかなと思っていたんで、正直見た目も派手だし、でもある日、初老の男性と腕を組んで来店されたんです、覚えてますか」
「ああ、キヨちゃんな、あの人目が見えんねん」
「はい、わかります、美世さんは男性と談笑しながら入ってきて、あれこれとと男性の話しを聞きながら一緒に買い物した後、自分の物は買わずに一緒に出て行ってしまいました、そしてその後しばらくして店に戻られて自分の買い物をして帰って行きました」
「あれな、たまたま歩く方向が同じやってんけど、あそこらへん歩道が狭いやんか? ほんでウチ大阪人やろ? 世界一歩くのが速い種族やねん
杖でカタカタしながらゆっくり歩くおっさんに後ろからついていくのもうイライラしてしもてな、ほんなら一緒に歩いてリードしたら丸く収まるんちゃうんかと思てん
そしたら思いの外オモロイ人でな、ウチと同じでコンビニ行くっていうからそのまま連れてきたんや」
「そういうわけだったんですか、それから何度か一緒に買物しているのをお見かけしてました、普段は手触りでわかる物しか買わない人でしたが
美世さんと一緒の時はいろんな物をお買い上げで、本当に幸せそうに笑っていました、僕達も出来る時は案内を差し上げてるんですが、なかなか行き届かなくて、ああいう光景を見ると本当に助かるし、心が温まります」
「ああ、あの人らな、店員さんに声かけたら親切に世話してくれる事知ってんねん、でも自分らが店員さんを専有する事に遠慮があってなかなかそゆ事できんねん」
わかります、ほかにもたくさんありますよ、ベビーカーを押してきた奥さんが歩道のギャップに引っかかっていた時、後ろから追い越しザマにヒョイっと持ち上げて歩道に乗せるとそのまま歩いて来店してきたり
あまりにも自然すぎて奥さんポカンとしてました
小さくて腰の曲がったおばあちゃんが棚の上の方の飲み物を見つめている時も1秒も迷わないで
どれやばあちゃんって棚に手を伸ばしながら言ってました、二人で買い物をしていた幼い兄妹がレジでお金が足りない事が判明して愕然とした時も後ろから素早く小銭を出して
今日から値段が上がってたんやな、ちゃんと教えたれや山田君と僕にダメ出しをした後兄妹にニッコリ笑ってました」
「ああ、そやったかな、悪かったな」
「いえ、僕的には安心したんです、外にもいろいろありますが、印象的だったのは駐車場です」
「駐車場?」
 山田は美世の事についてエピソードを語り始めた。山田はその日、外のゴミ箱を整理していたが、美世が店から出てきた時ちょうど入り口の左側に止まった車から男性が出てきた。
 美世は男性とすれ違いざまに男性の肩を掴んだ。
「ちょう待てぇ、アンタここをどこやと思てんねん」
「は?」
「アンタが車停めたところや」
「なんですか?」
0249この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/02(土) 23:44:34.46ID:/4UPIITS
ぷぅぎゃああああああ。
おまえも結局、これだけの文章の小説の評価も80点つけることもできない。
20日くらいの二十分評価者だったな。

おれもプログラムできないけど、
日本の女もぷぅぎゃああああも、2ちゃんねるなんか流行おくれになるまでに、
同じプログラマーさせたがるだけが仕事だと勘ちがいしているらしいよ。
ぷぅぎゃああああああ。きみはたいしたことなかったよ。
0250この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/02(土) 23:58:57.20ID:/4UPIITS
おれは、
100点の評価の小説を書いたはずなのに、それが一度も80点以上も一度もつけられない人が
拠点だと、いうダメ司令官にとっては、
この文章を100点ですと決めれる人が連絡役なんです。

ぷぅぎゃあああああは、、50点かな。
ぼくは100点、キュウベエ、孤独の観測者です。記憶喪失した男、犬塚拓馬です。
0251この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/03(日) 00:10:07.70ID:8vSMXtR6
ぼくは40歳の日本生まれ日本男児、八百万の一兵卒、犬塚拓馬は40歳までの人生はこうです。
これからは、ぼくはもう老後です。
0252この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/03(日) 00:15:59.18ID:8vSMXtR6
おれは、40歳まで生きた普通の日本の一市民のはずだけど、
ぷぅぎゃあああああは、普通より下だっただろうね。
0253この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/03(日) 00:31:21.15ID:8vSMXtR6
御世、おれはたまにしかスレに来ないが、
今どこで何が流行ってるんだ。
どんどん頭が悪くなるんで、もう日本がどうなってるんじゃ、

おれにとっては、このスレでは、御世は、知っている数少ない、このスレの人なんだが。

おれは、ぷぅぎゃあああああがおれに見せた文章の数は4個くらいで、
御世は20回中に20回は見せてくれたはずなんだが。
御世、おれにとっては、もうぷぅぎゃああああは、かなり、三人とも別の性格に分類されるらしいよ。
0254この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/03(日) 00:35:48.59ID:8vSMXtR6
おれは、今は、キュウベエ、魔法少女まどか☆マギカのプロデューサー、
日銀に論文が採用される貨幣論経済学者、
3500兆円、国際連合本部にひとりで、使い方配分を決めれる日本の一市民だぞ。
犬塚拓馬だ。
0255この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/03(日) 01:09:57.45ID:uDmgFRBY
>>245
今回は別に削ってないだろ
>>1にこう書いてあるだろ。>抜粋の文章は単体で意味のわかるものが望ましい!

今回は全体の冒頭のほんの一部分だけだったので
もう少し後の文章も載せた方がいいというだけ
0258美世閲覧注意
垢版 |
2018/06/03(日) 15:32:55.88ID:TXyF3sUp
 わけがわからないと言った様子の男性に美世は切切と語った。
「このコンビニは珍しく駐車場が三台分もある奇跡の物件や、そしてココ」 美世は地面を指さした。車の下に丸い白線が見える。
「こんだけわかりやすい絵を何とおもた、バランスボールでダイエット中とでもおもたんか、ここは障害者用や、わかるか、普段車が足の障害者はわざっわざ遠回りしてでもここに来るんや」
 山田は背中で会話を聞きながら思った、正にその通り、しかしここに車が停まっている事はよくある事で、別段珍しい事ではない、たまたまこの人が勘に触ったんだろうか。運転手は不満そうに言った。
「いや、でも」
「あのなぁ、ひょっとしたらしばらくはけぇへんかもしれへん、しかし万が一今来たとしてみ? 2つの意味でどんだけ残念な思いせなあかんとおもてんねん、ここは障害者の為に確保されたスペースや、ここに車が止まってないのは空いてるんやない、待機してるんや」
 男性は黙って美世を見た。
「わかるな」
 美世がズイっと顔を寄せた。男性は無言で車に乗るとそのまま出て行ってしまった。
「はあ」
 美世はため息をつきながら右手を腰にに当てるとまた手を垂らしてそのまま歩いて帰っていった。
「そして僕は気付きました、美世さんは一度もそちらを見ませんでしたが、道路の対面に車を止めて窓からこちらを見ている人、ちょくちょくうちにご来店される車椅子の人だって、美世さんは当人に気を使わせる事なく
そして思慮深く場をとりなしたんです、僕は思いました、この人は強い、そして優しい」
「そんなんあったっけなぁ、油断も隙もないな、どこで人に見られてるかわかったもんやないわ」
「僕の職場なんですけど」
 そう言いながら山田は笑った。
「まあ、うちの母親も車椅子生活だった事があるからな、ある程度ああいう人の苦労はわかんねん」
「それにしても普段の生活ではなかなかできる事じゃありません
それに僕を助けた事だって、あり得ないです、強盗の時はある意味ありえなかったですけど」
「あれか、あの後姉さんにえらい叱られて騒動になったわ、それがきっかけで逃げるように知床まで行ったんや」
「知床!? 武装強盗を素手で病院送りにする人がそこまで怯える姉さんて一体」
 山田は空中を見つめた。
「どんな想像しとんねん、そんなゴリラみたいな人ちゃうで、清楚で凛としてれ綺麗んや、見たらびっくりするで、医者やってなかったら女優になってる、うん、間違いない、まあ怒らせたら魔王になるけどな」
「医者なんですか?」
「そや、美しくて優しくて強い人っていうのはああゆう事を言うんや、ウチは……ウチは強い人間なんかやない、人に親切できんのはトモ兄の影響や、家におったやろ?あのおっさんに会うまではウチも世間を恨んで生きてたからな」
「へ、へぇ、そうなんですか」
 山田はもじもじと言いにくそうにしてから美世に聞いた。
「あの、美世さんはその、鷹山さんの事が好きなんじゃないですか」
「ん? ああ昔好きやって気持ちを勘違いしてた時期はある、もちろん今でも変わらず好きやけど恋愛云々じゃなくて、それ以前に愛すべき家族やねん」
「彼女いるんですよね、その姉さんていう人」
「ああ、そや、これがまた困った事にウチも姉さんが大好きや」
「美世さんは一緒に住んでるんですよね、鷹山さんと」
 山田は複雑な顔をして考え込んだ。美世はにこりと笑って人事のように言い放った。
「人生は理屈通りに行かんな」
「山田は釈然としない気持ちのまま再び食事にとりかかった。

 美世は山田が住んでいる団地まで送り届けて一緒に車を降りた。
「ごちそうさまでした」
「ほなまたな、ええ仕事したらまた奢ったるからな」
「あの、美世さん」
「なんや」
「今日の料理も美味しかったですがあの日、お宅でごちそうになった料理美味しかったです」
「そうか? トモ兄はウチの料理は薄いっていつも文句言うねんけど」
「うちの母も関西なので」
「そうなんや、どこ?」
「西宮です」
「ほう、正に甲子園や、嫁に来たんか」
「まあ、そんな所です」
「なんやそれ」
 美世は笑いながら言った。
「それにしてもお前ウチをみくびってたやろ、料理なんかできん女とおもとったやろ」
「え、そんな事は」
「顔に書いてあったで、これ誰が作ったんって、まさかこのゴツイおっさんかとさえおもたやろ」
 頭を抑えて俯いた山田を見て美世が笑った。
「ええで、気に入ったんならまた食わしたるわ、ほなまたな」
 美世が車のドアに手をかけた。
「あの!」
0259美世閲覧注意
垢版 |
2018/06/03(日) 15:41:13.63ID:TXyF3sUp
 まだ何か言いたそうな山田に美世は首をかしげた。
「その……僕……美世さんの事好きかもしれません、いや、好きです、あの、僕の彼女にして欲しいって話し、まだ有効ですか」
 美世はぽかんとして山田を見た。
「ぷっ」
 美世が吹き出すと山田は激しく動揺してアタフタした。
「でででですよね〜もちろん冗談だってわかってます、あはははは」
「ちゃうちゃう、そやなくて、なんやコレ、ウチ口説かれてるやん、からかってんのか?」
「ととととんでもない」
「なんや新鮮やなぁ、こんなピュアな告白受けたん何年ぶりやろ」
「その、美世さんの事は前々から知ってるって言いました……よね? 美世さん目立つからすぐに顔は覚えたんですが、その、さっき話したような事があってから気になっちゃって、来店されるとすぐに気がつくようになって
いつの間にか探すようになってましたでも僕なんかと全然違う世界の人でまさかこんな、家に招かれたり一緒に食事とか考えた事もなかったんです、それでちょっと調子に乗っちゃって、嫌ならいいんです、ぜんぜん
その、今日はいつもになく調子が良くて、美世さんが背中を見てると思っただけで
超気合い入って、みんなにも女神効果だって言われたりして」
 ニヤニヤしながら山田の様子を見ていた美世が言った。
「何グダグダ言うてんねん、告白やろ? 惚れ惚れする言葉の一つも言うてみぃ」
 一瞬呆気にとられた山田の顔つきが変わった。一歩前にでて真剣な表情で美世を見つめると山田は言った。
「身の程知らずなのはわかってます、チャンスをください、僕は昨日まで自分のために投げて来ましたが、これからは美世さんのために投げます、だから見ててください、見ててくれる限り必ず美世さんを満足させてみせます、そして甲子園での優勝を美世さんに捧げます」
 グイっと寄って見下ろす山田に美世はたじろいだ。
「そ……そうか、口上としてはまぁまぁの出来や、ほなそれを証明したら考えたるわ」
「ホントですか!」
「お……おう」
 山田はガッツポーズをしながらコメツキバッタのようになっている。美世は両腕を組んでその様子を見ていた
(半分はお断りの返事やのに嬉しそうにしてるなぁ、人に好かれるのは気分がええ、でもウチはそんなに価値のある人間やないのに)
 この清純を絵に書いたような男が
自分の価値を高く評価している事に美世は一抹の劣等感を感じた。自分の中に湧いたどうにも扱いづらい気持ちを振り払うように問いかけた。
「はよ寝なしんどいやろ、明日の練習は何時からや」
「5時です」
「早いな、ほなオカンも大変やろ」
「いえ、母は仕事が不規則なので時間が合わずなかなか、朝は大体コンビニ弁当です、しばらく母の手料理は食べてません」
「あかんやろ、コンビニの弁当はうまい事考えられてるようやけどやっぱりアカンねん、お前も半分は関西人やったらわかるやろ」
「はい、どれも卒なく美味しいんですが、飽きました、正直自分から望んで食べたいと思う弁当はもうはありません、ただ黙々と摂取してるだけです」
「不憫やなぁ、スポーツすんなら朝飯は重要や、わかった、なんかええ朝飯食わせたるわ」
「はい?どういう意味ですか?」
「弁当作ったるゆうてんねん
4時半にここでええか?ついでに超特急で送ったるわ」
「マジですか!」
「おう」
「でもそんな朝早くから……」
「心配すな、半年前は毎日それぐらいに起きてた、最近ちょっとサボってたけどな」
お願いしてもいいんですか
「任せとけ」
 山田はまた全身でガッツポーズした。

 美世は閉店間近のデパートに立ち寄った。
(大きい弁当箱って家にあるかなぁ、バスケットはなんやし、わからんから買うとこ、どんなんがええやろか)
 美世が考えをめぐらながら歩いているうちに漆器の店の前を通りかかって足を止めた。ショーケースの中の輪島塗と書かれた札の横に善やお椀、お盆といった物が並んでいるがその中に重箱もある。
(あかんあかん、なんやこれいろんな意味で重すぎるやろ、やっぱりランチジャーか、今は夏や、そやかてサラリーマンのおっさんみたいなヤツはなぁ)
 結局美世は雑貨屋で三段重ねのトリコロールカラーのランチボックスと
ソフトクーラーを買った。クーラーボックスの中にランチボックスを入れてみてにんまりする。
「あの食欲や、これぐらい食いよるやろ」
0260この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/03(日) 15:45:01.16ID:UHV32o1b
227の載せ直しです。よろしくお願いします。
メンテナンス終わってよかったですね。

「メーサ様、朝でございます」
まるでからっとした曇り空のような無機質な声が、水浸しの洞窟の中にいるように鈍く反響して聞こえてきた。僕は、紙粘土のような掴みどころのない夢路から抜け出した。
見知らぬ女の子が、僕の手を引いている夢だった。どのような状況で、どのような顔の女の子だったか、もう覚えていない。
目を開くと、真っ白な天井と、視野の脇に同じく真っ白な壁が見える。天井中央の照明以外何も装飾を施されていない。汚れ1つない。棺桶のように清潔な部屋だ。もはや箱と言ってもいいかも知れない。
僕は、体を起こした。自分の下半身とその上に覆い被さる掛け布団が、天井の代わりに視野に進入した。
僕は今、ベッドの上にいる。雲を幾重にも重ねたように白くてふかふかなベッドだ。完璧なベッドだ。しかし、完璧過ぎるが故に、そこから生活の温もりのような感触を全く感じない。
「おはようございます。ご気分はいかがですか?」
左横から、またあの声がした。僕は、振り返って応える。
「おはよう。いつも通りさ」
「それでは、『朝の挨拶』に向かいましょう」
彼女は、無機質ではあるけども、トーンを少し上げて、そう言った。
「うん」
と、僕は応える。
僕は、ベッドから抜け出すと、彼女のサポートのもと、顔を洗い、歯を磨き、水を飲んだ。そして、白く、汗を吸った寝間着から、白く、清潔なローブに着替えた。
「では、行きましょう」
「うん」
僕は、箱を出た。金属で出来た蟻の巣のようにいりくんだ廊下を渡る。右に曲がり左に曲がり、階段を降りて昇った。
5分ほど歩くと、ある部屋に着いた。
扉を開くと、この部屋は先とは違い、まるで王の間のような豪勢な装飾が施されている。幾何学模様を刺繍した絨毯に、絵画や芸術作品が陳列され、天井にはシャンデリアが吊られている。
扉から見た真正面には、壁の代わりに大窓がはめられていて、雲がまるで弾けとんだようにまばらに散らばった青空が見える。
僕は、その目の前に置かれたイスに座った。僕から見て斜め上に、映像を撮るための小型カメラが、トンボのように空中で停止している。
すると、窓越しに地響きのような歓声が起こっているのを感じ取った。僕は、窓越しに地上を見た。
地上は、まるで水が沸騰した時に出来る微細な泡のように蠢いている。
その最前を見ると、僕と同じかたちをしたものが思い思いに体を揺らしたり、拍手している。
しかし、そこから視線を遠方に向かって這わせていくと、まるで進化の過程を遡っていくように、特異な形状のものに変わっていき、僕の視力で確認できる限界の位置までいくと、それはまるで公園のゴミ箱のような形状になった。
「メーサ様、ご挨拶を」
隣に位置着いた彼女、あの最前にいるのと同じ『アンドロイド』の彼女が、僕にそう耳打ちした。
「――みなさん、おはようございます」
僕は、窓に向かってそう言った。歓声が、その鋭さを増した。
そう、これが僕の仕事だ。この機械文明の世の中で、唯一の『ヒト』として、『神の子ども』として、僕が産み出されてから9年間行ってきた仕事だ。
0261この名無しがすごい!
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2018/06/03(日) 15:45:53.18ID:UHV32o1b
>>260
字下げがなぜかうまく反映されてないので補完お願いします。
0262ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
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2018/06/03(日) 15:48:40.45ID:8/0cRNFD
復旧したのか!
今、仕事中なので終わり次第、評価文章を読むとしよう!
>>245の内容は読んだ! 意味を理解した上で評価無用と判断した!

では、また!(`・ω・´)
0263美世閲覧注意
垢版 |
2018/06/03(日) 16:11:48.42ID:TXyF3sUp
 翌朝3時に起きた美世は格闘の末3段重ね弁当を詰めた。
「ふう、量の調節がなかなか難しいな
しかしまあこんだけあったら夕飯までは賄えるやろ」
 クーラーボックスの底に−16°cの強力な保冷剤を入れてランチボックスをセットする。そして弁当を入れ、空きスペースにお茶を3本突っ込んだ。

 仕事で新しい企画が入ったようなわくわくを抱えながら、美世は山田を迎えに行った。自分が豪腕投手の送り迎えをする。精密機械を運ぶ運送屋の気持ちを初めて知ったような気分だった。しかしその日、積み荷はけだるそうだった。
「あくびばっかりしとるな」
「あ、すいません」
「なんで謝んねん」
 美世は笑った。まだ真っ暗な早朝から山田を迎えに行き、学校へ向けて車を走らせている車中で話していた。
「その、あの後ちょっと寝られなくて」
 美世は昨夜のやりとりを思い出し、気がつくと少し顔が緩んでいた。
(なんか、学生の時分には告白はちょいちょいされたけど、わりかし淡々とした気持ちで、あんな気持ちになった事はなかったなぁ、あれがまともな人間の反応なんやろなぁ)

「ほな、気張るんやで」
 校門から少し離れた所で車を止め、山田にバッグを手渡した美代はパーンと山田の背中を叩いた。
「はい、今の僕は無敵です、背中に勝利の女神を背負ってますから」
「よっしゃ行け」
 山田は美世を見てニコリと笑うと校門に向かって走っていった。山田の背中が見えなくなると美世は車をグラウンド側に回して止めた。少し薄暗いグラウンドでは既にキャッチボールをしてる部員が何人かいる。
 校舎側の階段の下にあるベンチではバッグをゴソゴソとして準備している部員がいて、何人かはパンのようなものを食べている。そこへ山田が走ってきた。ひときわ長身の山田はすぐに判別できる。
 山田がベンチに座って弁当を取り出すと周りの人間が集まって来た。ゾロゾロと校舎側の階段を降りてきていた寮生も一連の流れで山田の周りに集まった。山田は次々に弁当に手を出そうとする部員の手の甲をもぐらたたきのように叩いている。
「ふふ」
 美世はほくそえんだが、ふと人だかりの横を見ると、試合の時のように女の子が突っ立っている。ただ、格好はジャージではなく制服だ。表情は全くわからないがこちらを見ているような気がする。こちらには目標物らしき物は美世と車以外には樹木とフェンスしかない
 美世は後ろを振り返って風景を見回したが、ただの低層住宅街だ。
「なんや気持ち悪い、ホンマに幽霊ちゃうか」

「やっぱり昼までしか持たんかったか
 夕方、山田の様子を見ようと学校まで出かけ、フェンス際に車を止めた美世に気づいてグラウンドを走ってきた山田は片手にクーラーバッグ片手に齧りかけのパンを持っていた
「いえ……実は朝練前と朝練後に全部……すいません」
「はあ?周りのもんに食われたんか
いえ、一口たりとも他人には……」
 絶句して言葉を失っていた美世だが気を取り直して言う。
「こら騒動やな、あの量で朝練前か、いや朝練後ぐらいまではなんとか耐えたか」
「すいません、美味しくってつい」
 山田の言葉に美世の顔がほころんだ
こら料理人の腕が鳴るで、こうなったらお前の食欲との勝負やな」
「そんな頑張らなくていいです、配分できなかった僕がバカなだけなんですから無理しなくていいです」
「いいや、このままでは食い倒れの町で生まれたもんの名折れや、意地でももう食べられませんと言わせてみせる」
「ほんとすいません」
 言葉とは裏腹に山田は嬉しさを隠せない表情を浮かべた。
「ちょっと待ってください」
 山田はフェンス沿いに走っていくとしばらくしてわき道から歩道に出てきてこちらに走ってきた。そして美世の所まできて立ち止まるとバッグを差し出した。
「ご馳走様でした、マジ美味しかったっす」
 美世は胸の奥にかつて感じた事のあるむず痒い感情が沸き起こるのを感じた。料理の手を抜いたわけではないが、ことさら特別な事はしていない。
 作れば食べてくれるという単純な構図に美世は心が潤んだ。料理は自分で覚えた。料理番が不慮の事故で亡くなった後、新しい料理人の食事には手を着けず、故人の書いた料理帳を見ながら必死に再現した。時に食べさせてくれた母の味もひたすら思い出しながら研究を重ねて
近いものが作れるようにはなったものの、誰と分かつこともない食卓での儀式。腹が減ったら自分で作る。作ったら自分で食べるという単調な生活をひととき変えてくれたのは鷹山だった。人に与える喜びが沸々と蘇る。山田は屈託なく笑った。
0264美世閲覧注意
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2018/06/03(日) 16:14:02.27ID:TXyF3sUp
ダウン中の分も含めて投下します
0266美世閲覧注意
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2018/06/03(日) 16:27:05.40ID:TXyF3sUp
「でもおかげで超元気が出て今日はキテるってキャプテンに言われました、普段はダメ出ししかしない監督も今日はアドバイスしかしませんでした」
「さよか、役に立ったんなら本望や」
 美世は軽い陶酔感を覚えた、自分がこの豪腕投手の活力となる糧を提供している。自分がこのモンスターを育てている立場にあったとしたら、お前ならウチのもんになってくれるんか、と
 一瞬沸き起こった感情をどうしていいのかわからず、適当にいなそうとした美世に山田が言った。
「好きです」
「は? なんや突然藪から棒に、いまそんなんやったか?」
 明らかに動揺する美世に山田が更に上を行く動揺で顔を真っ赤にして答える。
「は、母の教えです、気持ちを伝えたい人には即座に伝えろって、その人がいつまでもお前の前に立っているとは限らないんだからって」
 美世は母と最後に交わした会話が軽い口論だった事を思い出した。謝るタイミングを計ってまごまごしている間に母は意識不明になりこの世を去ってしまった。
「僕は約束を守ります、貴女にふさわしい人間になってみせます
そしたら……あの、昨日の約束……僕の横に立って欲しいんです、そしたらいつでも伝えたい事を伝えられますから」
 美世は軽いめまいのようなものを感じたがかろうじてそれを振り払った。
「どこで借りてきたんやその台詞、10年早いわ、とりあえず全力で投げて来い、そしたら全力で食わしたる気張れ」
「はい!」
「ちょう待てぇ」
 きびすを返した山田を美世が呼び止める。
「はい?」
「お前……下の名前なんて言うんや」
「亮介です、諸葛亮の亮に一介の介ですが……なぜに?」
 山田が何かを期待するような顔をした。
「いや、ランチボックスに名前入れて自己主張しとかな危ないやろ、あんな飢えた獣の中に……」
「はい、お気遣いすいません」
「ええんや、行け」

 帰りの車の中で美世は上ずった声で独り言を言った。
「な、なんやあれ、男っちゅーのは背中で語るもんちゃうんか? 今日日の子ぉってあんなんか? 言わんでもわかるやろってなかなか言わんもんなんちゃうんかい、あんなんで野球でけるんかいな、女にうつつ抜かしてからに」
(でも、鳥谷も結婚した翌年にはバカスカ打ったしな)
 美世は助手席のランチボックスを見ながらさきほどのやりとりを思い出して赤面した。美世が信号待ちでぼーっとしていると後ろの車がけたたましくホーンを鳴らした。

 今日も美世は山田を迎えに行き、学校で降ろして弁当を手渡した。もう1週間ほどもこうした生活をしている。
「あの……美世さん今度家に来ませんか」
 美世が山田の顔を見てぽかんとした。
「あの、母が美世さんにお礼がしたいって」
「なんのお礼や」
「危ない所を助けてもらったり、お弁当作ってもらったりで」
「そんなん別にええのに、ウチが勝手に応援してるだけやねんから」
「実は美世さんのファンなんです、是非会いたいって」
「はぁ?なんで会うたこともない人が勝手に会員NO.1になってんねん」
「強盗です」
「ああ〜〜〜って涼介喋ったん、その辺の事いろいろと」
「はい、その人に助けられて今はお弁当作って応援に来てくれるって、それと、実は、母に白状させられまして、っていうかそもそも僕の話を聞いていてすぐにわかったらしんですが僕が美世さんの事好きだって……」
「はい? なんやそれ、ウチ品定めされるんか」
「そんなんじゃありません、母は元々オープンな性格なので、もちろん美世さんはただ野球が好きで僕の左腕が気に入ってるだけだって説明はしました、僕が勝手に好きなだけだって」
「まあ、そういう事ならええけど」
「金曜日の夕方とかどうですか?」
「ええで」

 山田の家はごく一般的な団地だった。しかし美世は幼い頃や中高校生の時に遊びに行った友達の家で、小さい部屋で身を寄せ会う暖かい家庭が羨ましかった。そんな気持ちを思い出して胸が踊った。
「母さん、連れてきたよ」
「お邪魔しますぅ」
 美世が挨拶すると玄関横の台所向かっていた山田の母親らしき人が反り返って顔を見せた。
「あらあらいらっしゃい」
 そう言いながら肩を揺らせて手を拭いているようだ。
「いつも息子がお世話になってます」
「こちらこそいつも楽しませてもろてます」
「小走りで美世の前まで来た山田の母はしげしげと美世の顔を見た」
「何か?」
「いいえ、あんまり美人さんなものでつい、失礼しました」
0267美世閲覧注意
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2018/06/03(日) 16:40:28.26ID:TXyF3sUp
「こんな色もんがですか?」「いえいえ、かっこいいですよ」
「山田さんこそ隨分若くてこんな大きな子供さんがいるようには見えませんよ」「あらあら、お口も上手なんですね」
「ウチお世辞はよー言いません」

 2時間後。
「愛子さんそれは無い、ないわぁ「いやいや、ほんまやて」
「ほな賭けますか?」「ええでぇ、何掛ける?」
「か……掛布最多出塁記念メダルと岡崎が実際着てたユニフォーム……」「あいたたた言うてもた、これやってもたで、声震えてますやん」「ほな愛子さんは何掛けますねん」
「豪腕投手一人」
 愛子が山田の背中をバンと叩いた。 美世と山田が同時にギョっとしたが美世はすぐに切り返した。
「あ、あはははは、そら豪気でんなおっと愛子さんグラスが開いてまっっせ」「これはこれはおっとっとっと」
 胸を撫で下ろすような態度の山田が呆れて言った。
「母さん、おっさんになってるから注意して」「うるさいなぁ息子、賞品は黙って座っとき」
 妙に盛り上がる女二人の間で山田は半目になっていた。多少発音や数の数え方の節回しが変な所はあったが、ここまで完璧な関西のおばはんは初めて見た。
「しかし愛子さんあれやなぁ、今年も阪神あかんなぁ」
「何ゆうてんの、応援する事が大事であって勝ち負けはどうでもええねん」
「またほんな串かつ屋のおっさんみたいな事ゆうて」
「やかましな」
「はぁ〜掛布とバースと真弓と岡田帰ってけえへんかな〜、あの頃が一番よかったな〜」
「生まれてないやろ!」
 愛子が間髪入れずに美世の肩を手の甲ではたいた。
「いえいえ、ギリギリで間に合うてます〜」
「赤ちゃんやんか!」
「だっはははははは」
 二人は大笑いしたが山田は仏像のようになった。
「でも感慨深いわー、あの強盗退治の娘さんがウチにいるやなんて私大ファンになったんやで」
「ああ〜、それ聞きましたけどなんでですの、あの映像無くなってくれんかな、カメラに映ってる事忘れてやりすぎてもたし」
「いやいや、うちの息子に包丁向けようとした輩がひぃひぃ言わされてスカッとしたわ、ほんまクールな正義の味方やったで、それと特にグッと来たのは喉が乾いてる人が待ってるからはよしてくれっていうくだりですわ
緊急事態やのにそんなほんわかしててええんかいなと思いながら見てました、しまいには強盗をコテンパンにしたけどその後もはよ帰りたいって気持ちがなんというか、この人の家ってどんだけ暖かい場所なんやろうかと想像したんや」
 美世は逆に母子家庭ではあるが、つましいながらも愛子と亮介のように絵に書いたような家庭を羨ましく思っていた。美世は少し頬をひきつらせたが、すぐに柔らかく笑った。
「ええ、大事な家族が待ってたんです、ホッケ焼きながらウチの帰りを待ってたんです」

「なんかすいません、変な母で」
「いやいやなかなかおもろい人やった、好きになったで」
 愛子にお別れを言って外で代行を待つ間二人で話していた。
「なんちゅーんやろ、世間の垢にまみれてないっていうか屈託がないっていうか、とてもアンタを一人で育てたようには見えんで、オトンも失敗したなぁ、あんなええ人取り逃がして」
「いえ、父は……」
「ん?」
「父は僕がお腹にいるときに死にました」
「……あ、そ、そうか、そらすまん、うっかりいらん事ゆうてもた」
「いえ、いいんです」
「事故か」
「いえ、病気で」
「ほな愛子さんあんまり新婚生活してないんちゃうん」
「はい、入籍して1ヶ月後に亡くなりました」
 美世は眉間に皺を寄せて心を混然とした表情になった。
「ガンだったんです」
「一週間て、ほなもう病気の事はわかってたはずちゃうん」
「はい……」
 美世はしばらく絶句していたが恐る恐る聞いた。
「それでも結婚したん」
「はい、結婚生活と言えるような物は無いに等しかったけど、今でも父の事を語るときは本当に幸せそうな顔をするんです、母は僕を育てる為に再婚をする事もなく自分を捨ててしまいました
そのかわり父と過ごした時間を自分の中に永久保存したんです、あ、すいません、そんな事知ったこっちゃないですよね」
「いやそんな事ない、ええ話や、ちょっとグっと来たで」
 美世は自分の父親とその他の父親を比喩せずにはいられなかった。いまさら他人の家庭環境をうらやむ気持ちは無いが、父親らしい父親というは美世の一生を通したテーマに違いは無かった。美世の激しい期待の目に答えて、山田は笑うとさらに続けた。
0268美世閲覧注意
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2018/06/03(日) 17:05:26.97ID:TXyF3sUp
「父と母は加古川で出会ったんです、会社の転勤で加古川にいた父は、骨折で入院した時に看護師の母と出会い付き合い始めました、2年間付き合って結婚の約束もしたんですが、父は電話をしても嫌いになったの一点張り
ついには電話にも出なくなって……僕を妊娠したのを知ったのもこの頃だそうです、どうしていいかわからず泣いて暮らしていた母ですがどうしても納得がいかず
父が消えてから1ヶ月後、父の実家を訪ねたんです、すると家族は困惑して母にすまなそうにしていたが、渋々病気で入院している事を打ち明けました
口が重かった家族から強引に病院を聞き出して訪ねて行った時には、無残にやせ細って髪の毛も無くなった父が力なく横たわっていたそうです、父は強かったと聞いてます、どんなに苦しい時でも太陽のように笑って、母はそこに惹かれたそうですが
父は母を悲しませる事だけは怖れたんです、父は母に、自分なんか忘れて別の人を探して幸せになれと言ったらしいのですが、母は聞かず、無責任にいなくなってしまうならせめて残りの人生を全てよこせ、と言って市役所から婚姻届をもらってきたそうです
母の籍を汚したくないと最後まで渋る父を説得して半ば強引に名前を書かせると、看護婦さんに立ち会ってもらって二人だけで式をあげたそうです
その1週間後に……山田は父の名字なんです、それがたった一つの遺産なんだそうです」
 山田はひとしきり話すと顔を上げて美世を見たがビクっとした。美世の目からは滔滔と涙があふれ出ていて、洪水レベルになっている。
「うっ、ううううう、なんでや……なんて残酷やねん……お神さんむちゃくちゃやんけ」
「あの、美世さん?」
 山田が美世の肩に手を置いてなんとかしようとしていると、団地の階段から降りてきた人が途中で足を止めた
 会えば挨拶する人だったが、見なかった事にしようとでもいう態度で足早に歩き去る人に山田は口をぱくぱくさせた。
「あの、美世さん泣かないで、すいません変な話して」
「変ちゃうわ、ただ悲しすぎんねん、
う……う……うあああああん」
 ついに声を上げて泣き始めた美世に山田は体を捻って回りをぐるぐると見回した。ふと上を見上げるとマンションのベランダからぽつりぽつりと人が顔を出している。向かいのマンションに反響して外の音がよく聞こえるのだがもちろん向かいからも人がベランダに出てきた。
「美世さん、お、お願い、泣かないで」
「愛子さんはほんまに愛で出来てるんやなぁ、うっうっ、別にうまいこと言うてるわけやないで、うっ、うっ」
「あの〜」
 突然聞こえた声に二人が振り返ると男が立っている
「坂田……ミヨさん……」
「ウチや」
 涙に濡れてグズグズの声で美世が答えた。
「あ〜どうも、ニコニコ運転代行サービスですが」
 マズイ所に来ちゃったという態度を隠さない代行屋に美世が言う。
「あの赤い車や」
「キーをお借りしていいですか」
 代行屋が腫れ物を触るように優しく美世の肩を支えて言うと、美世がバッグからキーを出した。
「涼介ほなこれでな、うっ、えぐっ、い、一週間で、結婚生活……おわた……うっ」
「あ、あの、美世さん大丈夫ですか」
「ウチは大丈夫や、亮介は、ふぐぅ、いっぱい食べて、風邪引かんように暖かくして……あ、愛子さんによろしくな」
「は……はい……」
 代行屋がチラチラと見下すような目で山田を見ながら美世を連れて行った。
「なんか俺が美世さんを結婚直後に捨てて愛子さんの所に行く感じになってる!」

「これ行っとくか」
「おお、でけえ!」
 美世と山田はデパートにいた。今日は祭日で一日みっちり練習をした山田は日暮れ前に練習を引けて美世と一緒に弁当箱を購入するためにやってきたのだ。
「しかし手癖の悪いやつがいたもんやなぁ」
「うーん、部員の中にはそんな事しそうなやついないんですけど」
「ほな外部の犯行か、まあべつにええけど今日一日飢えてもたな」
「はい、美世さんの料理を食べ損ねたのが悔しくて」
 山田が朝食を食べて練習に参加し、昼に部室に戻るとランチボックスが消えていたのだ。
「ほなこれを朝昼晩の6セット買うて、あとあの水筒小さいやろ?でっかいの買おうや」
「あ、僕出します」
「ええてええて」
「でも」
「なんもタダとは言わんがな、これは未来への投資や、将来涼介が有名になった時にウチが育てたと豪語するための投資やがな」
「ぷっ」
 山田が吹き出した。
ええやろ?
「はい、もちろん、公式プロフィールにもそれ載せます」
「よっしゃ、契約成立やな」
0269相模の国の人
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2018/06/03(日) 17:47:45.91ID:yBKjul17
美世さん、元気やね〜!
昨日、大将に会ったら、元気そうで、あいつは来ないのか!?と言っていました。
相変わらず、トンカツは大人気の様です。
0270ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2018/06/03(日) 17:49:32.12ID:8/0cRNFD
今日の執筆が終わった!
顔馴染みの農家から大量の豆が届いた!
肉じゃがに入れる! 今日は豆ご飯を四合炊くことに決めた!
冷凍の鴨肉は椀物にしよう! 家の畑から葱を引っこ抜いてくる!
それらの諸々が終わったあとで自由君、新しい人、美世君の評価文章を読む!

ちょっと急ぐので!(`・ω・´)ノシ 出汁も摂らないと!
0271美世閲覧注意
垢版 |
2018/06/03(日) 17:58:52.15ID:TXyF3sUp
>>270
肉じゃがということはきぬさやなのかガッツリソラマメなのか
僕はタケノコ三昧w
0272自由。
垢版 |
2018/06/03(日) 18:17:29.84ID:ZBTmh/GC
私のは急ぎません。今から飲みですし、むしろお返事遅れるかも。良い出汁を!
0273美世閲覧注意
垢版 |
2018/06/03(日) 18:32:14.89ID:TXyF3sUp
良い出汁をっていい掛け声ですね
自由さんも良い出汁を
0274美世閲覧注意
垢版 |
2018/06/03(日) 18:33:39.87ID:TXyF3sUp
良い出汁をっていい掛け声ですね
自由さんも良い出汁を
0276ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2018/06/03(日) 18:59:01.86ID:8/0cRNFD
>>223
気持ちよくなるための玩具
>あ、そういえばーー
>大人なんだよなーー
>ちょっとくらいならーー
>それとも、乳首にーー
(末尾に「――」が来る時には句点を入れない考えなのだろうか!)

>その前に、もう一度弁解しておこうと思う〜前置きはここで終わりだ。
(家には主人公しかいない! 誰に対して弁解しているのだろうか!
 ワイの目には読者に思える! そうなるとメタフィクションになる!
 避ける意味で自分に言い含めるような書き方を勧める!)

しあわせのカタチ
>弧を描いて飛び出すおしっこ。
(正常位で結合した状態で妹の尿が弧を描いて飛び出した! 頭の中で想像し難い!
 妹は最後に激しく抗い、結合部分が外れた瞬間に尿が飛び出せば弧を描いた状態が目にできるように思える!)

主人公は意外と強引! 溺愛する妹を欲望のままに失禁させた!
一時の感情で妹は怒るがすぐに許す! これは後々の伏線なのだろうか!
過激な展開を想像させる! 普通ではない関係なのでこのような思考回路をおかしいとは云い難い!
現段階ではいいとしても後の展開によっては引っ掛かるかもしれない!

ワイの感想!(`・ω・´)
0277ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2018/06/03(日) 19:02:08.20ID:8/0cRNFD
美世君の話は二度目なので先に>>260に目を通す!(`・ω・´)
0278美世閲覧注意
垢版 |
2018/06/03(日) 19:03:08.12ID:TXyF3sUp
ここでコンビニ強盗と山田と美世

「うー、あったま痛ぁ」
 雛子の絶対命令でゾンビのような動きで起き出してきた美世がフサフサの頭を掻いている。
 昨夜飲み過ぎた鷹山と美世を起こして食事の支度に戻ろうとした雛子がテレビの前で立ち止まってじっと見ていた。
「ねぇちょっとちょっと二人共これ見て、テレビテレビ、これ美世ちゃんじゃないの?」
「あーん?」
 テレビには斜め上からの防犯カメラのような視点のコンビニ店内の映像が写っていて
カウンターには男が上半身を預けた状態でぐったりと寝ている。左下に店員らしき人の坊主頭。
 カメラの正面にいてこちらを指差してる女性と話しているようだが、顔にぼかしが入っているもののこの女性が美世にそっくりだ。
「これ駅前のコンビニだよ」
 美世は腕組みをして首をかしげた。
「確かにこのレベルのオーラはウチにしか出せんオーラや」
「いや、オーラとかじゃなくてあからさまに美世だろ、でもなんでテレビに?」
 ジャマイカカラーのラインパンツ、腹が露出したタンクトップにヤシの木頭の女性は知っている人にはボカシが無意味なほどに主張が強かった。
「強盗を退治したんだって、ホントなの美世ちゃん」
 美世は目を丸くして手のひらを拳でトンとやった。
「おお、思い出したわ、昨夜ビールやなんや買い足しにいったやん?そんときになんかそんなんおったわ」
 テレビのアナウンサーが事件の概要を喋っている声が聞こえていたが繰り返して映像を流す旨を説明した。
「それではもう一度ごらんください」
 再び防犯カメラの映像が流れた。店の奥からカゴを持った美世がフラフラとレジに向かいながら
乾き物をポイポイとカゴに入れつつ歩いてきた。かなりご機嫌のようだ。そして美世がレジにカゴを置くと同時に後ろ姿だった店員が飛び退いてカメラから消えた。
 美世が横を向いて訝しげに首をかしげで誰かと話をしている様子が伺えるが、画面端をよく見ると刃物のような物がチラチラと見えている。
 ここでカメラが店の入口側からの視点に切り替わる。帽子を被った男の後ろ姿と美世が話している様子がわかる。店員はカウンターの奥で
背後の棚にぴったりとくっついていたが美世が強盗のほうに向くと、慌てて身を乗り出して両手を空中で泳がせ、何かを訴えている。
「美世ちゃんこれ何を話してるの?」
「ん?、これはな、お金が欲しかったらちゃんと働きなさいとか、オカンが泣いてるでとかかな?」
 不機嫌にだらしない態度で強盗と話していた美世が、店員の方に向き直って店員と話しているが、手を合わせて何かをお願いしているようだ。やがて美世は
がっかりした様子で強盗に向き直ると前に出て強盗の前に立ちはだかった。
「危ないよ美世ちゃん、何してんの?」
「これは強盗はやめて出て行くように言ってんけどな、出て行かんゆうから最後通告してんねん
強盗止めないなら仕方ない、愛と正義のへそ出し戦士参上、山田に代わっておしおきよ! ってな」
「山田って誰!」
 雛子と鷹山がハモったが、そうしているうちにも映像の中では美世が強盗に詰め寄っている。
 強盗がプラプラと包丁を振りかざしていて危険な状態だ。
「ああ〜もう見てらんない」
 雛子が思わずつぶやいたが映像の美世はひるむ事なくいきなり男の股間を蹴りあげた。そしてたまらず前かがみになった男の
持った包丁を素手で払うと懐に滑り込んで腕を脇に抱えてキメた。何か攻撃しているようだがこちらからはよくわからない
 最終的には強盗の顔に何かしているようだ。すると男は包丁を落として必死で美世を突き放そうともがいた。そして美世に
開放されると強盗は股間と顔を抑えて身悶えしている。最後に美世は激怒した様子で何か一言言い放っている。
 美世はカウンター前に並んでいた飲み物の瓶を手に取るとおもいっきり強盗の頭を殴り、よろけた男の頭を反対側から後ろ回し蹴り
で蹴り上げた。男は側頭部にウェッジソールのキックを食らって帽子が吹っ飛び、カウンター向きによろけた。美世はさっと買い物籠を持ち上げると
強盗がカウンターに倒れ、美世は強盗の背中に籠をドンと置いた。
少し身を乗り出していた鷹山が椅子に深々と腰を落として言った。
「あーあ、やっちゃった」
 雛子も呆れた様子で美世に言う。
「美世ちゃん……なんてムチャすんのよ」
「ムチャって言われてもなぁ、しゃーないやん言う事ぜんぜん聞かんかってんから」
「いや、普通は制圧の方向にはいかないよ、それと警察が美世ちゃんの事探してるよ」
「なんでウチが警察に追われなあかんねん、おかしいやろ」
0279美世閲覧注意
垢版 |
2018/06/03(日) 19:13:39.98ID:TXyF3sUp
「違う違う、こういうのって事情を話して調書とか取らないといけないんだよ」
 鷹山は昨夜、美世が買い物から帰ってきた直後のセリフを思い出した。

「お帰り、ずいぶん遅かったな」
「ああ、駅前のコンビニに強盗がおってな、相手してたらちょっと時間かかってもたわ」
「そりゃ大変だったな」

「アレか……いつもの大ボラかと思ってた……」
 鷹山がチャンネルを変えると同じような内容の報道番組をやっていた。
「さてここで店員がとっさに押したというボイスレコーダーの記録を入手しましたので、映像と合わせてごらんください」
 そしてさきほどのとは少し違う角度のカメラの映像が流れた。美世の斜め後ろからの映像だ。美世がレジにカゴを置く動作を始めた
時にはもう男が自動ドアから入ってきていた。深々と帽子を被ってマスクをした男が懐に突っ込んでいた手を出すと出刃包丁が握られていた。
 男が何か喋る様子を見せて美世が強盗に振り返った時に、店員がポケットに手を突っ込む様子が赤丸で示された。プツッガサゴソという雑音後に
美世の声が聞こえ始めた。「えんかったんかい、もっかい言うぞ、ちゃんと並べ、今はウチがレジしてもろてんのや、用があるなら後ろに並んで待てぇ」
「お客さん、逃げて〜お願い逃げて〜」
「てめ何言ってんだ!これが見えないのか!」
「はあ?自慢すな、包丁ぐらいウチかて持ってるわい、しかもそんなホムセンのバッタもんちゃうでぇ、堺の職人が手打ちで鍛えた業物や、参ったか、わかったら後ろに並べ」
 鷹山と雛子の目が点になった。
「お前何言ってんの……」
 美世があっちゃ〜といった様子で頭に手をやり片目を瞑った。
「つべこべ言うとぶっ殺すぞ!」
 強盗がスゴんだが美世は無視してぷいっとカウンターに向き直ると店員に話しかけた。
「山田くん早よしてな、ウチで喉乾いた人たちがホッケ焼きながら待っとんねん」
「山田この人だった!つか喉乾いてホッケ焼いてる人って俺達か!?」
「あ……ああまあ、そういう事になるかな……」
 美世が頭を掻きながら言う。映像の中では店員が震えながら美世に言った。
「だだだだってそそそその人」
「気にせんかったらええやん、ほれぴっぴと終わらして」
「むむ無理です、お願いですからここを離れてください」
 山田の声に泣きが入った。
「はあ、めんどくさい」
 美世は強盗に向き直ると腹出しルックにもかかわらず素肌に包丁の切っ先が刺さりそうなほど前に出た。
 逆に強盗が包丁を少し引いたほどだ。後ろで店員が声にならない声を上げている。
「おいお前、今すぐ出て行け、そしたら見逃したるから、出て行けへんのやったらこの世から退場してもらうで」
「なんだと、お前立場わかってんの……」
 出て行く気のなさそうな強盗のセリフが終わる前に美世はノーモーションで股間を蹴り飛ばした。ボコっという
鈍い音と同時に男は絶句しながら前かがみになって左手で股間を押さえた。
「立場わかってないのお前や!」
 美世は素早く包丁を払いのけて懐に飛び込み強盗の腕を抱えて締め上げ、膝で腹を蹴り上げた。続けざまに
アイアンクローのように顔を掴んだがよく見ると、サングラスの下に滑り込んだ人差指と中指が目に入っており、親指が鼻の穴に突っ込まれている。
 男は反射的に顔をイヤイヤとして背けようとしているが三本の指が鷹のようにがっちり顔を捉えて離れない。
男が左手で美世の手を掴もうとすると美世は顔から手を離して素早く親指を掴み、一気に逆向きへ曲げた。
「あがぁあああああ」
 男は悲鳴と同時に手を引いたが美世はさらに追撃しているようだ。
「うああああああああ」
 美世はさらに下手から男の顔面に肘打ちを3発食らわせて顔を上げさせると、目潰しを再開した。ボトボトと
男の顔から堕ちる鼻血をさけるように美世は下半身を引いたものの上半身では強盗の目に突っ込んだ指に体重を乗せているようだ。
 たまらず包丁を落とした男がなんとか逃れようともがくと、飛び散る血で服が汚れる事を嫌がった美世が手を離した。
 満身創痍で股間と目を押さえている強盗のその左手は何本かの指があらぬ方向を向いている。低く唸りながら身悶えしている
強盗に容赦なく美世が言い放った。
「順番も守れんようなマナーの悪い強盗は出入り禁止や!」
 美世は手近にあった瓶で男の側頭部頭を殴ると、よろけた男の頭を逆側から後ろ回し蹴りで蹴りあげた。
 パリン、ゴン、ガシャーンという音が鳴り響く中、素早く買い物籠を持ち上げた美世はカウンターに男が倒れこんだ後、男の背中へ籠を乱暴に置いた。
「素直に出て行くか順番を待っとけばええものを」
0280ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
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2018/06/03(日) 19:17:55.48ID:8/0cRNFD
>>260
>まるでからっとした曇り空のような無機質な声が〜
(からっとしているのに曇り空なのか! しとっとした晴天のような違和感を覚える!
 しかも後に続く文章は湿り具合に関係のない無機質であった! 例えの意味がちぐはぐで想像が難しい!)

>〜夢路から抜け出した。
(覚醒を意味しているように思える! その後に夢の内容が続く! 時系列に乱れがあるように思える!)

>「おはよう。いつも通りさ」
(いつもと同じ朝を迎えていた! 見慣れた天井や壁の白さが気になるのは何故なのか! 棺桶や箱に例える意味も薄れる!)

大仰な言い回しが多く見られる! 普通に流しても問題のない箇所が多い!
雲霞の如き大群を表現した比喩は悪くない! 他の部分はもう少し力を抜いて書いてもいいように思う!
全ての描写に力を込めると本当に見せたい場面が霞んでしまう! 内容もそうだが、文章にもメリハリを持たせた方がよい!

ワイの感想!(`・ω・´)
0281ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2018/06/03(日) 19:18:44.39ID:8/0cRNFD
土鍋を仕掛けてくる!(`・ω・´)ノシ 美世君は明朝に回すか!
0282美世閲覧注意
垢版 |
2018/06/03(日) 19:19:40.38ID:TXyF3sUp
 美世は足元に落ちている包丁を拾って上に向かって投げた。包丁は落ちてこない、天井に刺さったようだ。そして美世はカウンターの上の
バスケットからお絞りを掴むと袋を開いて手を拭きながら言った。
「さ、これでええやろ、精算してくれ」
 山田は仕方なく強盗の頭をチラチラ見ながら震える手で何度もしくじりながら精算した。そして精算が終わった美世が立ち去ろうと
ビニール袋に手をかけると山田が言った。
「ちょちょちょちょっとまま待ってください、こういう時は現場にいた人は残ってもらって警察に」
「はあ?なんでやねんウチビール買いに来ただけやがな、ビール温まるし警察に用はないで、ほなな」
「ちょちょちょ、お願いします、この男が起きたらどうしたらいいか」
「あのなぁ山田君、客をアテにすんのか?しかもか弱い女子を、それでも男かそんなデカイ図体して
一体身長ナンボやねん見下ろしくさってからに、大体今の時間帯はお前が責任者やろ、自分の城は自分で守れや」
「ででででも」
 美世は強盗の左手を指差し、山田をギロリと見上げて言った。
「これ見てみい、もう使いもんにならん、それにしばらくは目が見えんはずや」
 山田はフルフルと顔を横に振った
「はあ、しゃーないな、世話が焼ける、ほな右手も折っといたるわ」
「そっちかよ!」
 鷹山と雛子が突っ込んだ。
 美世は強盗の右手首を握るとぎゅうっと半回転捻り、指を掴んだ。
「ひぃ!やめてください!」
 ぐいっと力を込めた美世の手がピタリと停まった。
「どないせーっちゅうねんもう!」
「あの、あのあのあの、そうじゃなくてマニュアルで警察の到着まで……」
 山田はガタガタと震えながら半泣きの表情で両手を合わせている。
「はあ、ほな起きた時の対処法を教えといたるからそれでなんとかせえ」
 どうやらマニュアルに従っての引き止め作戦だったようだが美世は話を聞いていない。美世はおもむろにレジ袋から
1.5リットルのペットボトルを抜き取ると
 強盗の髪の毛を掴み、顔を持ち上げて腹話術を始めた。
「あれ?ここはどこ?私はだれ?ここはヘブンレイブン駅前支店、お前は強盗じゃ!」
 そういうと美世はペットボトルで思い切り強盗の側頭部を殴打した。強盗の頭は弾け飛び
レジに当たって跳ね返ると同時にレジはピピピ鳴って男は再びゴトリとカウンターに落ちた。
「ひぃぃいいいい!」
 山田の悲鳴が響き渡る中、美世はガッツポーズして叫んだ。
「つーーーーー烈な当たり!得点ボード直撃、逆転満塁ホーーーーームラン!」
 美世は手に残っていた髪の毛をぱっぱと床に捨てると山田にハイタッチを強要した。
「こうや、次お前やってみぃ」
 美世はペットボトルを山田の前に置くと再び強盗の髪を掴んで持ち上げた。
「ここは誰?私はどこ?」
 山田が首を横にプルプルと振った。
「はよせぇ、こいつ殴られすぎてわけわからんようになってもとるやないか!」
「ももももういいです!やりかたわかりました!」
「さよか」
 美世はぱっと手を離し、男の頭がゴトリと落ちるとレジ袋を掴んでさっさと店を出て行った。入れ替わりで
入ってきたカップルがビクッと立ち止まってカウンターと美世の後姿を交互に見ている。
 アナウンサーが解説に戻った。
「なんというか……その……どうやらこの女性は関西の人のようです」
 鷹山と雛子は絶句して同時に美世に顔を向けた。
「うん、ちょっとニュアンス違ったけどとにかくこの町の平和が守られてよかったなぁ、はっはっは」
0283この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/03(日) 19:30:31.46ID:UHV32o1b
>>280
ありがとうございます。

最初の部分は機械の声が有機物の体の中に入ってくる様を表したつもりなんですが、捻ろうとして少し分かりづらかったかも知れませんね。

確かに、はじまりの部分だったので、力を込めすぎたかも知れませんね。

アドバイスを留意して続きを書いていってみようと思います。

また気が向いたら覗きにきますね。
0284この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/03(日) 19:36:34.94ID:UHV32o1b
>>280
後、夢から覚めてから夢の内容を思い出すのは時系列の乱れになるんですか?

それと、少し変わった夢を見たから、いつもの部屋の特徴に目がついたのも。

自分は、そこまで違和感を感じない(書いてる本人だからかも知れないが)のですが、一般的読者の視点から違和感があるなら、ストーリーに訂正しないといけないのでf(^_^)
0285美世閲覧注意
垢版 |
2018/06/03(日) 19:38:02.25ID:TXyF3sUp
「なんだろ……美世ちゃんて敵と認識した人間には普通に残忍?」
「姉さんヒドイ!違うねん、アイツ目が獣やってん、ウチ怖かってん!」
「嘘つくな、お前単に早く帰って飲みたかったのに邪魔されて腹が立っただけだろ」
「ほ……ほんなんゆーたかてウチがおらん間にオモロイ話でみんなが盛り上がってたら悔しいやん
なんでウチだけ強盗と遊ばなあかんねん、ホッケも焼きあがる頃やったんやで?」
 雛子がため息をついた。
「ホッケと強盗が同枠て……まったくネジが一本飛んでるとしか思えないよ」
「だって姉さんだって姉さん」
 雛子に呆れられて焦った美世に少し泣きが入った。
「普通は逃げるか通報するもんだよ、それにあんな事したら相手だって死ぬかもしれないよ」
「姉さんあいつ包丁持って喧嘩売ってきよったんやで?ちゅー事は殺されてもええと思てるって事やろ?」
 美世はふてくされて泣きそうになっている子供のような声で言った。
「そんな事思ってないと思うよ」
「思てないとかそんな言い訳通用せんやろ、殺し合い仕掛けといて」
「だからもっと穏便な方法あったでしょ、あんなにいろいろ折ったり殴らなくても」
「なんで姉さんアイツの味方ばっかりするん!」
「あのね、敵とか味方とかそういう話じゃないのよ」
 美世の脳裏にはゴミ箱の底に落ちていたストラップが思い浮かんだ。この時何かの間違いと思いつつも疑いを捨て切れなかった
美世の心の闇が鎌首をもたげた。
「やっぱり姉さんはウチが邪魔なんや、ビール買いに行ったまま帰らんかったらええとおもてるんや」
「な……いい加減にしなさい!」
 雛子に一喝されて黙った美世だが恨めしそうに雛子を見ると唇をかみ締めてぽろぽろと涙を落とした。
「なんでウチが怒られなあかんのや、ウチはトモ兄と姉さんと三人でお酒飲んで楽しい話したかっただけやのに
アイツのせいや、強盗なんぞに情けかけるんやなかった、正当防衛装って殺したったらよかった!」
「ちょっと何言って……」
「あとテレビ局も山田もまとめて殺す!」
 美世は立ち上がって呪いの言葉を残すとドスドスと足音を立ててリビングから出て行った。
「まったく、物騒な事言って」
「雛子、あいつはあいつで手加減して最良の解決策を選んだつもりなんだよ、動きは封じるけど死にはしない所を狙ってさ」
「いや、私は早く戻りたいって理由で包丁持ってる相手に立ち向かうなんてムチャした事を言ってるわけで、言葉のアヤっていうか
強盗の味方をしたわけじゃないんだけど」
 その時、廊下をドスドスと歩いて美世が玄関に向かう音が聞こえた。雛子が慌てて廊下に出ると開いた玄関の向こうから
一瞬美世がこちらを見た。美世は憤慨して睨むような顔だったがすぐに悲哀の表情になった。そしてすーっとドアが二人の間を遮り
バタンと閉まると同時に鍵がガチャリと音をたてた。その直後に郵便受けにカランと何かが落ちる音がした。
 雛子はなんだろうと思い、玄関まで歩いていき郵便受けを開けてみた。鍵が一本入っている。雛子はあわてて玄関を飛び出して
エレベーターシャフトまで走り、ボタンを叩いたが、既に美世が1階に向かって降りているようだ。雛子は大急ぎで階段を降り
ロビーから外に出たが、ちょうど美世が駐車場から出てくる所だった。車は凄まじいホイールスピンでけたたましく悲鳴を上げ
あたりを真っ白にすると、尻を激しく振りながら走り去っていった。雛子は車で追いかけようかとも思ったが相手は500馬力のスポーツカー
あの勢いで飛び出して行った美世に追いつけるはずもなかった。

「どうしようトモちゃん、美世ちゃん戻らないつもりだよ」
 鷹山は電話を耳に当てながら雛子に手のひらを向けた。するとキッチンの方からブブブっと振動が聞こえてきた。
 雛子が慌てて見に行くとカウンターの上にある電話が振動している。美世の電話だ。雛子は電話を手に取ると
絶望した顔で鷹山を見つめ、そしてその場に崩れ落ちた。

 美世が出て行ってから一週間が過ぎた。鷹山が風呂から上がってくると雛子は両肘を突いて手を組み、額を乗せていた。
 美世が消えてから雛子は毎晩のように鷹山の家を訪れた。
「雛子……」
 鷹山は雛子の肩に手を置いた。
「ねえ、どうしよう私、そんなに言い方きつかったのかな」
「違うよ、あいつは身内との行き違いで煮詰まってくるとああなる、あいつはお前の事が好きなんだ、嫌われたとでも思ったんだろう
最近、頻繁にお前の美世に対する気持ちの事について聞かれたしな」
「そんな、嫌うなんて」
「思い込んじまったようだな」
「すぐに戻ってくるさ、大好きな雛子に怒られてちょっとヘコんだだけだ」
0286この名無しがすごい!
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2018/06/03(日) 20:10:44.38ID:/ccnCvs+
>>260
大げさで首を捻りたくなるくらいズレた比喩と「ような」「ように」が目に煩くて内容が頭に入ってきません
比喩は10行に1回に抑えるくらいのつもりで丁度いいのではないでしょうか
私も同じ癖を持っていますので最近は気を付けるようにしています
0287この名無しがすごい!
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2018/06/03(日) 21:05:06.80ID:vbvAJc8N
>>274
みよさん、ありがとうございます。
執筆頑張ってますね。
私も頑張ろう。みよさんも良い出汁をーー。
0289良い出汁は出ましたか。
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2018/06/03(日) 21:12:13.55ID:vbvAJc8N
>>276
ありがとうございます。
なるほど。
ーーの後は丸がいるのか。知らなかった。修正します。あと、ーーの多用はしないようにます。そこも修正。
弁解の件は修正します。なるほどな。
>>現段階ではいいとしても後の展開によっては引っ掛かるかもしれない!
うーん。ここをもう一度よく考えつつ修正しようと思います。
0291この名無しがすごい!
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2018/06/03(日) 21:21:01.18ID:mSdnAPlQ
>>288
すまん、書いてる途中に投稿ボタンを誤って押した。
私も確かにくどいと感じたけど、比喩も独創的でけして的はずれではない。何より文章のリズムや韻の踏み方がとても音楽的。村上春樹に近い文章だなと思った。好き嫌いが別れる文章だね。少なくとも下手ではない。私は好きよ。
0293この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/03(日) 21:34:55.87ID:k9xLu6Yt
くどいと言ったり音楽的と言ったり、好き嫌いが別れると言ったり、
アチコチの顔色覗うんだったら、批評すんじゃねーよ。
0294ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
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2018/06/03(日) 21:43:25.40ID:8/0cRNFD
>>284
時系列の乱れを感じた箇所を抜き出す!

>まるでからっとした曇り空のような無機質な声が、水浸しの洞窟の中にいるように鈍く反響して聞こえてきた。僕は、紙粘土のような掴みどころのない夢路から抜け出した。
>見知らぬ女の子が、僕の手を引いている夢だった。どのような状況で、どのような顔の女の子だったか、もう覚えていない。
>目を開くと、真っ白な天井と、視野の脇に同じく真っ白な壁が見える。

ワイが少し文章に手を入れて並び替える!

 まるでからっとした曇り空のような無機質な声が、水浸しの洞窟の中にいるように鈍く反響して聞こえてきた。僕は、紙粘土のような掴みどころのない夢の中にいた。
 見知らぬ女の子が、僕の手を引いている夢だった。どのような状況で、どのような顔の女の子だったか、もう覚えていない。
 夢路から抜け出して目を開くと、真っ白な天井と、視野の脇に同じく真っ白な壁が見える。

内容はほぼ同じである! どちらが読み易いのか! 比べることでわかると思う!

変わった夢を見たとしても自分の部屋が気になることはない!
模様替えをした等の事情があれば目に留めるかもしれない!
冒頭の話によると九年間、同じ生活を続けているように思える!
同じ部屋に九年もいたとすれば、余程の変化がない限り、気に留めることはない!

もう一点、気になることがある! 機械が支配する世界の舞台は地球なのだろうか!
異世界を設定しているのであれば五分と云う単位が引っ掛かる!

ワイからは以上である!(`・ω・´)
0295この名無しがすごい!
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2018/06/03(日) 21:45:32.42ID:mSdnAPlQ
>>293
くどい表現と音楽的な表現はけして相容れないものではないと思うし、率直に思ったことを言ったつもりだけど。
確かに結果的にはあたりさわりのないものになったかもね。
そこは反省するわ
0296とりっち
垢版 |
2018/06/03(日) 21:45:53.39ID:SUv0jSDJ
>>284
読み手です
違和感ないですよ。時系列もおかしくないですね。
でも、もっと無機物に機械的に感じる物が多い方がもっと読みやすいなと思いました。
箱や棺桶、「生命から離れた空間」の強調ですね。
「白」は病院とかをイメージもしますが、死に装束のような「有機物」も連想します。
鉄や鈍色とかのがいいと思いました。
「箱」漢字から言っても「竹」冠に「木」辺ですからね。

「まるで」と「ように」の曖昧示唆を二重に使うのは文章作法として美しくないですね。
からっとは漢字になおすと「空っと」って感じなんですかね?空虚とか虚無とかな感じ?
曖昧さをは連結させると曖昧さを曖昧にさせてしまうので例えば今回なら
「無機質」辺りを曖昧にさせるように強調すると良いかもです。

題材的にガッツリ来てるっぽいので、頭に力込めるのいいと思います。
いっそ軟弱な読者を篩にかける!ぐらいの雰囲気あると
「読んでやろう」と言う気になるかもです。
0297とりっち
垢版 |
2018/06/03(日) 22:06:05.54ID:SUv0jSDJ
「いつもの風景」を「不快とは言わないでも非愉快」に感じる事。
そして機械に囲まれてる事。
日々、摩耗しいく、決して変化の無い「いつも」
1日経っても、一週間経っても、1年経っても、
9年間の時を経ても変わる気配さえ存在しない。
狂ってるのか、狂って無いのかの指標も存在せず、ただただ摩耗していく、、

みたいな作風の示唆なら、行けるかもです。
0298とりっち
垢版 |
2018/06/03(日) 22:07:20.76ID:SUv0jSDJ
あと「緑色」をどっかに入れると「白」が引き立つかもです
0299この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/03(日) 22:12:36.91ID:TXyF3sUp
説明

なにわの商人東廻り廻船放浪記 〜そやねんちゃうねんなんでやねん〜登場人物

坂田美世
 大阪出身
24代目ゑべす屋惣右衞門こと株式会社生駒科学代表、坂田泰一の一人娘。
 淀屋橋恵比寿ビルのオーナーであり、生駒科学の株式の1.6%を持つ大株主でもある。
 その他多くの証券や不動産を持つ資産家だが、その人生は決して恵まれていなかった。
 大学を卒業してから、持ち前の度胸と商才で、各国の生駒科学関連子会社でCEOや顧問(スーパーバイザー)を歴任し、その後帰国した。
 9歳の時に出会い、密かに兄妹の契りを交わした鷹山に約定を履行させるためだ。
「美世が立派に一人立ちして、俺を頼らなくても生きて行ける力を手に入れた時、本当の家族になろう」
 美世は鷹山の妹として東京で暮らし始めた。

鷹山智己
 東京出身のみなしご。
 捨て子として保護された乳児院から養護施設にくり上がり、中学生まで育った。その後、施設内で暴力事件を起こし、矯正施設に送られるが短期に出所し
不思議な流れで裕福な老夫婦に引き取られる。老夫婦とは何かの密約があったようだがそれを口にしたことはない。
 そして大学を卒業した鷹山は、グレイな経済活動の世界で暗躍するようになった。

諏訪園雛子
 名古屋出身
 有名な世襲式神社の一人娘。小学生までは宮を継ぐ事になんの疑問をもたなかったが、中学、高校と上がるにつれ、神宮の在り方に疑問を持つようになった。極めつけは
母の病死にも、祖父が宮の行事を優先させた事だった。宮はつがない、医者になるとの言葉に祖父は激怒したが、父の助力で医大に入学する。
 そして外科医の道を歩き始めた雛子だったが、オペ自体は成功したものの最終的に救えなかった患者があまりにも多い事に絶望する。
 根本的な死の原因は外科医では解決できない。そう考えた雛子は解剖の資格を取得し、病理専門医を目指す。そんな最中に出会ったのがアウトロー鷹山智己だった。
0300この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/03(日) 22:23:49.85ID:/ccnCvs+
>>297
ああ、それですね
「摩耗」というフレーズが無機質感を強調してとても良いです
俺がズレていると感じたのは、無機質という硬質で乾いた雰囲気を出したいはずなのに「曇り空」「水浸し」「紙粘土」と湿気たっぷりの比喩やなんとなくフワフワな質感の表現を多用しているところでした
0301この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/03(日) 22:48:14.65ID:mSdnAPlQ
>>300
多分だけど、水浸しと紙粘土は、有機物である自分にかかってるからいわゆるふわふわな質感の比喩になってるし、機械が歓声をあげてるから心はある設定。完全な無機質ではない。だからからっとした曇り空が出てきたのかと。
かなり細かい想像をしながら比喩を捻り出してる印象。
だから、読み手を置き去りにしてしまうところがあるのかな。それが違和感やくどさに繋がってるのだと。
とりっちさんの言うとおり最初だけならいいけど、ずっとこれだと流石にきついね。
0303この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/04(月) 00:37:50.59ID:inCefi/d
>>302
227の作者です。
ワイさんだけでなく複数人の方からさらにご指摘ありがとうございます!
とてもためになったと思います。ここで指摘頂いたことを糧にまた書き進めたいと思います。
最後に、確かに部屋は鈍色にするか迷ったのですが、神の子どもの純潔性を表現するために白にしました。
今後それ以外のところで鈍色や緑なども入れ込んでいきたいですね。
また文章に詰まったり悩んだら顔を出します。
そうですね。『神の子ども』という名前で戻って来ましょうか。
重ねてありがとうございます。
0304ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2018/06/04(月) 07:46:42.21ID:kez70Go4
>>246 >>258-259 >>263 >>266-268 >>278-279 >>282 >>285
>あれこれとと男性の話しを聞きながら一緒に買い物した後
(打ちミス!)

>世界一歩くのが速い種族やねん
>丸く収まるんちゃうんかと思てん
>奥さんポカンとしてました
>なかなかできる事じゃありません
>嫌ならいいんです、ぜんぜん
>樹木とフェンスしかない
>山田の言葉に美世の顔がほころんだ
>お前ならウチのもんになってくれるんか、と
>貴女にふさわしい人間になってみせます
>〜自分を捨ててしまいました
>病気で入院している事を打ち明けました
>婚姻届をもらってきたそうです
>団地の階段から降りてきた人が途中で足を止めた
>出て行かんゆうから最後通告してんねん
>〜こちらからはよくわからない
>みんなが盛り上がってたら悔しいやん
>疑いを捨て切れなかった
>嫌われたとでも思ったんだろう
(句点がない!)

>わかります、ほかにもたくさんありますよ
(「がない!)

>清楚で凛としてれ綺麗んや
(打ちミス!)

>「山田は釈然としない気持ちのまま
(「は不要!)

>お願いしてもいいんですか
(「」がない!)
0305ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2018/06/04(月) 07:47:51.31ID:kez70Go4
>美世が考えをめぐらながら歩いているうちに〜
(脱字がある!)

>美代はパーンと山田の背中を叩いた。
(美世である!)

>「やっぱり昼までしか持たんかったか
(」がない!)

>こら料理人の腕が鳴るで〜
(「がない!)

>新しい料理人の食事には手を着けず
(漢字で書くのであれば「手を付けず」とした方がよい!)

>「小走りで美世の前まで来た山田の母はしげしげと美世の顔を見た」
(地の文なので「」は不要!)

>「愛子さんそれは無い、ないわぁ「いやいや、ほんまやて」
(打ちミス!)

>この人の家ってどんだけ暖かい場所なんやろう〜
(温かいでもよい!)

>美世は自分の父親とその他の父親を比喩せずにはいられなかった。
(比べずにはいられなかった、ではないのだろうか!)

>相手は500馬力のスポーツカー
(末尾は句点ではなくて読点だろうか!)

一言で表現すると推敲不足!
コンビニ強盗の件が唐突に挟まっていた!
しかも繰り返しがくどい! 一つに纏められるように思った!

ワイの感想!(`・ω・´)
0307相模の国の人
垢版 |
2018/06/04(月) 13:34:20.98ID:LtQc66TP
一寸、遊び半分で。


 闘強大学プロレス学部の試験は難しかった。
 英語、実技、国語、歴史の四科目だ。
 大学の講堂には数百人の受験生が犇めいていた。
上半身裸で黒いパンツ、黒いリングシューズに身を包んだ試験官が講堂に入って来た。
 静寂の中、コツコツと試験官が歩む音が講堂に響き渡った。
 講義机の上には試験問題と解答用紙が堆く積まれている。
 試験官が問題用紙と解答用紙を前一列の受験生に配った。
 それを後ろの生徒に順々と送られていく。
「まずは英語の筆記試験を行います。制限時間は四十分です。その後にヒアリングテストでスピーカーから
英語の音声が流れるので、それを解答用紙に直接書き込んでください、それでは頑張て下さい」
 オレの受験勉強の成果は実るのであろうか、不安が頭を過った。
 試験時刻の八時半になると、カーンとゴングが講堂に鳴り響き試験が始まった。
早速、試験問題を見た。
 そこに書かれた問題は、(次の問題を英訳せよ 1原爆固め 2脳天砕き 3抱え投げ 4顔面締め 5逆エビ固め)
 であった。
 かなり高度な英単語を英訳せねばならない。
 恐学社が発行している赤本で過去問題をひたすらやっていたので難なく解ける。
 鉛筆でGerman Suplex Brainbuster Body Slam Facelock Boston Crabと書き上げた。
 再度、スペルが間違っていないか確認した。
 オレは試験問題を終えると、周りを見た。
 受験生は皆、苦い顔をして四苦八苦している。
 オレは最速で試験問題を解いたことで優越感に浸った。
 四十分の試験時間が過ぎると、カン、カン、カンとゴングが鳴った。
 次はヒアリングだ。
 スピーカーから英語の音声が流れた。
「ニー」
 knee、膝だ! 早速、解答用紙に書き込んだ。
「ラリアット」
 ネイティヴスピーカーの発音は一見すると分かりにくいが、Lariatだ。
 オレはアメリカのプロレスもテレビで見るから、簡単に分かる。
 スピーカーから流れる英語を次々に書き取った。
 恐らく、全問正解だろう。
 後日の試験結果は満点であった。
 プロレスの国際化の流れを見れば、英語が重要視されるのは当然の成り行きと言えた。
 
0308この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/04(月) 13:35:32.46ID:IqxAbRcu
>>307
何とかだった、何とかだった、誰でも初めはそういう風に書くけど、
嫌だと思っても工夫して変化をつけると大分よくなる。
0309ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2018/06/04(月) 13:51:46.58ID:kez70Go4
>>307
架空の大学や出版社の名前でプロレスに特化した男塾が思い浮かんだ!
装飾のない言い切りの文章が相模君らしさを醸し出す!

特に引っ掛かるところはなかった!(`・ω・´)
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