ワイが文章をちょっと詳しく評価する!【92】
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80点〜89点 高い完成度を誇る!
90点〜99点 未知の領域!
満点は創作者が思い描く美しい夢!
評価依頼の文章はスレッドに直接、書き込んでもよい!
抜粋の文章は単体で意味のわかるものが望ましい!
長い文章の場合は読み易さの観点から三レスを上限とする!
それ以上の長文は別サイトのURLで受け付けている!
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前スレ
ワイが文章をちょっと詳しく評価する【91】
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/bookall/1527731497/ >>162
まあ、頑張るわ
だがな、俺が言いたいのはな
俺が賞を取ってこいつらどうでもいいやーってなったとしても
ここの奴らが俺にしでかした仕打ちはなかったことにならないし、結局こいつらは俺に謝罪するしかないってことだよ
お前らな、自分の人間性と器の小ささ、反省してないし、俺は許さん
貶す為に言ってるということに気づいてないのか、気づいても考えないようにしてるのか知らんがな
嘘じゃねえか、全部
このスレも全部嘘でできてるだろ 「面白ければ評価する」
これは嘘だろ
嘘じゃないのかよ
よく言えるな
嘘だろうが
地獄行きだお前ら >>166
大丈夫だ、少なくともあなたよりかは真っ当な人間性をしてる >>166
ここの連中は権威に弱いから、どんな賞でも黙るしかない
意味のないワイ杯の権威すら信じているのだから >>166
言いたいことはそれだけか
全部吐いたなら去れ
そして二度と戻ってくんな 地獄なんかない
だから何でもやる
人も傷つける
そういうやつらか お前らが
「今後嘘を吐いてまで他人を傷つけない」
とはっきり証明されない限り俺はここに居座る >>172
いや、地獄ないから
あなたが地獄に落ちることはないよ、良かったねって 創作に行き詰った作者がワイスレで質問する!
書き込んだ文章は作品ではないが、否定するものでもない!
ワイが真摯に答える! ワイスレを利用する者達からも受け入れられ、
多くの声が集まることだろう!
創作の合間の雑談にしても厳密な線引きをしてはいない!
何事も程々が肝要! 度が過ぎればワイがそれなりに対処する!
作品の投稿は各々の作者が決めればよい!
投稿の意義を見出せないのであれば通り過ぎればよい!
自作を90点と思うのであればワイスレで学ぶことはない!
伸び代がほとんどないので今以上に作品の質が上がることはないだろう!
全ては作者が決めることであり、その判断をワイが受け止めるだけである!
さて、続きをやるか!(`・ω・´) はいはい来ました
想定の範囲内ですよ
ごゆっくり
ああお茶入れますね >>174
今後私的に評価を曲げないと誓えるか?
今回は曲げていたんだな。
なぜ曲げた? ワイの評価も曲がった評価だな。
何のためにこのスレはあるんだ。
馴れ合いのためか。
馴れ合いのためにあるなら、認めることだな。 ここの誰が人を傷つけたのさー
5chではめったに見かけない平穏なスレだったよ、荒らしが来るまではね
荒らしが攻撃的なレスをしたら、そら反撃されるでしょ
自分で仕掛けてきておいて、傷ついたとは笑わせる >>177
他の人は知らんが、私は誰の作品かで評価を曲げたことないよー でも、本人の自由な意思に見せかけた
マインドコントロールだからな
そういう連中の常套句「私は強要していない、本人の意思である」 >>177
えっと
生き辛くねえ?
度々社会と摩擦起こしてねえ?
それは小学生の頃に始まってねえ? >>180
自分は曲げたことがないと言って認めないわけだな。
で、他所で評価された作品は見ないんだな。
本当に、面白ければちゃんと評価するのか?
しないのか? どっちだ。 結局嘘つきが一人紛れ込んでいるようだな。
なら俺は一生でもここにずーーーーっと居座ってワイと違った正しい評価をしてやるよ。
世間の評価だから間違った評価ではない。私は嘘はつかない。
それでいいんだな。それならそうしてやる。 >>183
本当に面白かったら評価するよ、当たり前だろ >>182
悪意で評価を曲げなくても能力的に無理
作品を公平に評価するというのは
相当な能力者でないと出来ない >>185
そう言ってた奴らが、もうどうでもいいと言ってるがな
嘘つき野郎
地獄へ落ちろ >>185
「面白かったら」あなたにはこの尺度しかないじゃない
その時点で物差しが狂っている >>184
どうしよう、会話になってない
会話をする気がないのか、そもそも出来ない人なのか
そろそろスルーした方がいいのかな
この感じ、なんとなく添削君っぽくないね。ねえ、君は誰? そうだな
俺はエンタメ路線だし、それしか見てないが
面白さも色々ある >>189
また嘘ついてるな。
こんなにしつこいのに誰か判らんはずがないだろ。
嘘をついたらいいことがあると思ってるのか? >>191
えっ? なら添削君なの? 君、ここまで会話できない人だっけ? 嘘つき野郎。
そんなので人に信用してもらえると思うな。
出世できるとも思うな。上に立てるかそんなことで。
そもそも無理なんだよ。器が小さい小物だし、誠実でもないし。
そんな奴が偉くなれたらおかしいよ。 俺はデビューするけどね。
結局、そうやって罪を重ねるからお前達にとっていい未来が開けないんだな。 >>186
いや、だからワイさんがひとっことも言ってない事を勝手に期待すんなよ
ワイが文章を評価する
↑
わかったか
一人の人間として評価するって言ってんだよ
逆にワイさんどころか誰にも認められてない事を自白してるよな
諦めろよ作家はwwww >>196
そうとも言ってないようだが、そう言ってるとしたらこのスレが馴れ合いだと認めることになるから
そうは言えないだろう。
そういうことだからやっぱり俺が必要だな。
お前ら全員に無視されてもずっと書き込み続けて、評価に値しないことを教えてやるよ。
それに、人間として評価すると点が低い=作品自体は面白い、ってことだからな。
自分の言ってることに意味も解らんのか。
お前らは人間として評価してやっと点がつくものしか書いてないんだな。そうかそうか。 >>195
これはギャグなのか?
つい二日前にプロデビュー者がこのスレから出たばかりなんじゃが >>197
無視されてない、完全に相手になっている
ここのスレの人は煽り甲斐があるね 面白半分に一寸、書いてみました。
闘強大学はプロレス学部の他にも人気学部が存在する。
恐育学部だ。
闘強大学恐育学部は斯界の世界に入るための登竜門。
斯界とは平たく言えば任侠の世界のことだ。
オレはプロレス学部の授業の合間に恐育学部の授業も覗き見るが、中々、面白い。
ここの学生は黒いスーツに身を包み、髪型もパンチパーマかリーゼントである。
一年生、二年生は普通の安物のスーツだが、二年、三年になってくると羽振りが良いのか
アルマーニやピエールカルダンとレベルアップする。
腕時計も金やダイアモンドの装飾が施されたロレックスだったりする。
一見してその世界の人だなと思わせる。
恐育学部は主に斯界の伝統儀式やシノギ、つまりお金を稼ぐノウハウを教えたりする。
校内には築七十年はある書院造の建物がある。
そこでは手本引き、花札などの勝負事が行われる。
波山守行教授が全国のヤクザ組織から博徒を呼んで花会を開き、恐育学部の生徒は
勝負事を見守りながら、ルールや勝負勘を養う。
とは言え、博打の様子を見ることが出来るのは中番を務める三年生、四年生だけである。
一年生、二年生は木戸番、下足番をしなければならないので、賭場には入れない。
三年生になって漸く中番になることが出来るのだ。
中番になると賭場に来た博徒のお茶出し、食事の提供を行う。
雑務をこなしながら、博徒たちの所作、張り方を見て技を見て盗むのだ。
教えられるのではなく、見て覚えろ。
これが闘大恐育学部の伝統だ。
この書院造の建物では儀式の指導も行う。
闘強大学名誉教授であり、関西斯界の重鎮である山野一家信義会会長津島和磨が指導に当たる。
細面の長身に黒縁の眼鏡、オールバックが良く似合う。
年齢は七十を過ぎているせいか、少し腰が曲がっているが、矍鑠としていて、だみ声が良く通る。
「本来、ヤクザは盗人の上、乞食の下で御座います。それを弁えず、気質をイジメて金を取る輩もいますが、こんなのは任侠に非ずして畜生で御座います。皆さんには強きを挫き、弱きを助ける任侠精神を持った侠客になって頂きたいと思います」
ここで四年間学ぶと、就職先は神戸の山菱組か関東の稲穂会に大多数が入る。
プロレス学部との関係も深く、興行を行う際にはチケットの手配やら会場の準備まで手伝ってくれる。
>>197
なに言ってんのお前
人がどうやって生きてるか知ってる?
めんどくさいからそこは割愛するが
作家はどうやって生きてる?
人が読みたがる文章を書いてお金に交換して、そのお金で食べるの
人が読みたい文章を書けなければお金もらえないんだよね
ここから教える? まあ、俺がこうやって書き込むのは俺の運命なんだなと思うよ。
これまで虐げられてきたが、たまには逆襲もするだろう。
別に意味がないわけじゃないさ。多分そういう運命だったんだ。
ということは、ここに居座るのも俺の運命なんだし、お前らは諦めろ。 >>204
じゃあ話の土台を変えよう
君は作家で食うつもりが無い
純粋に芸術を追及したいだけだ
これでいいね 少し条件が違ったら全く違う運命になることもあるけどな。
なぜかこうなってしまった。仕方ない。
でもこれは決して悪いことじゃない。ぬるま湯に漬かった体質から脱却するいいチャンスだ。 >>これまで虐げられて
誰に虐げられたんだよ? 逆襲ならそっちにしてこいよ。こっちくんな >>206
そんなことないけど、いい加減無視でもしたらどうだ?
どうせ反論など不可能なのだから。 その場合は2つの道がある
口汚く罵倒しながらワイスレを去る
無言でワイスレを去る
好きな方を選べ 去れというが俺はお前らが嘘つきなのが許せないからな、今日の気分は。
嘘つきが治るまでは去るわけにはいかん。 そしたら、仲間内だけで静かにやれるぞ。
ここでは集客だけやれば良い。 >>209
語るに落ちてる
どうせワイスレに反論など不可能だ
方向性が違う上にお前の実力は実に疑わしい
小難しいだけで見せ場が無いしょうもないお経書いてりゃそらだれも振り向かん
いい加減に気づいたらいいのに >>214
じゃあ他所で評価された作品があるから見せようか? はいきた
俺は面白ければ面白いという
作品に遺恨は持ち込まない 過去に争ったヤツの作品が面白いと認めた事がある
そいつの作品とは知らずだがな >>217
ええ!?
他所で既に面白いといわれたから、お前らが酷評しても何の意味もないんだぞ?
なぜ見る気になるんだよw >>221
ダメだそんなの
こいつら、垢やIDを変えるぐらいはする
信用ならない
地獄へ行くようなゴミだぞ >>219
小説は二種類しかない
おもろいかおもんないかだ
そういう輩を相手にしてると気づかないお前は三流だ >>222
根本的に何もわかってない
知恵を心配するレベルだが大丈夫か >>226
そんな評価の仕方をしてもつまらない
俺の尺度は作品として楽しめるレベルにあるか
自分の好き嫌いはできるだけ排除してね >>227
じゃあまあ、少し待て
翌月にはおそらく公開できる
今は事情があってな
すまん 酷評されてる物を読むのは苦痛である可能性が高いが
好評な物は読んで楽しい可能性が高い。
他者との評価との齟齬あるいは合致によって自身の審美眼、
あるいは他者の審美眼の確認が出来る。
好評を受けてる作品のが基本良いな A…プロ級 (何か突き抜けた物がある)
B…ネット作家級 (そこそこ読ませる)
C…ワナビ標準 (自己満足の領域)
D…ワナビ下位 (小説と呼ぶには苦しい)
E…意味不明
だから、このランク分けになる 感想はいいから。
自分の好き嫌いの自身の判断に影響を及ぼしてる所を理解しなさいな A…プロ級 (何か突き抜けた物がある)
B…ネット作家級 (そこそこ読ませる)
C…ワナビ標準 (自己満足の領域)
D…ワナビ下位 (小説と呼ぶには苦しい)
E…意味不明
リーマンAさんはネットでの作品を見るとB-Cの間だな
Bとまでは言えない >>229
作者の意見を読者が聞くとは限らん
何いってんだおまえは
本物の池沼か 字読めないからね、、
↓
「字は見る物でもありますが?」
↑
これ言われた時本当、きっつーって思ったよ 書く能力! 読む能力! 伝える能力!
全ての能力を完璧に備えている人間はおそらくいない!
いないが、そうであろうと努力して近づくことはできる!
ワイは作家として書き、校正者として学んだ経験をワイスレに活かし、
作者のことを考えて評価文章で伝えている!
その努力は作者の成果で見ることができる!(`・ω・´) サブレがなかなか! 早々とノルマに到達!
さて、精米を始めるとしよう!
今日は刺身を色々と買い込んだ!
そこで豆ごはん! 豆の甘さを噛み締めていただくとしよう!
呑むとすれば日本酒! 小鼓にするか!(`・ω・´)ノシ 「僕は諦めません、必ず美世さんの嘘を暴いてみせます、時間がかかっても必ずです」
美世はロックを解除すると慌てて車に乗ってエンジンをかけ、シフトをドライブに入れて前を見たがそのまま硬直した。
山田が言うように自分が間違ってるのだろうか。もう二度と合わない事以外に山田の未来を守る方法があるのだろうか。振り返ると山田が強く、真剣な眼差しで美世を見ている
否。切り離すしかない。希望的観測に身を任せて失敗したのだ。同じ轍は踏まない。それに胃に穴が開くような思いをしてまで山田を愚弄したのに、もう二度とあんな事を言う勇気は残っていなかった。振り切るなら今しかない。
美世はめまいのようなものを感じながら再び前を見ると車を走らせた。そしてサイドミラーを畳んでルームミラーに一発パンチを入れるとひたすら前だけを見て駐車場を後にした。
「くそ、途中までうまい事いってたのに、なんで追いかけてくんねんアホゥ
弱い女やろうと思うても全然でけへんのに強い女やろうと思うたらなんで弱ぁなってまうんやろ」
また涙が溢れてきた美世は車中で声を出して泣いた。ミラーを畳んで不自然に蛇行する美世は警察に止められた。泣きながらトランス状態で話にならない美世は
パトカーで話を聞くと連行されそうになり、逆ギレして警官に首苅り式腕ひしぎを掛けてしまったため、鷹山が迎えに来るまで留置された。
ひたすらごめんとしか言わない美世に、迎えに来た鷹山は何も聞かなかった。腹は減ってないかと一言聞いただけだった。
「あー失敗した、どうせ逮捕されたんならカツ丼食わせてもらうんやった」
美世がしゃかしゃかと卵を溶きながら言う。
「バカ逮捕じゃねぇよ、懲らしめられただけだこの不良娘が、それにカツ丼は自腹で食べるのが普通だ、警察が奢ってくれるのは病院食みたいなやつだ」
翌朝目を覚ました美世は極めて普通だった。
「さすが経験者はちゃうな」
「うるせぇよ」
「車取りにいかなあかんなぁ、どないしょ……」
「こっち見んじゃねぇ、タクシーで行けよ」
「このおっさん容赦無いな、失恋した女相手に」
鷹山はドキっとした。そんなフランクな感じで核心を話してくるとは思わなかった。唖然とする鷹山を見て心の動きを理解した美世がニコっと笑って言った。
「気ぃ使われるのも辛いねん」
「そ、そうか、でも泣きたくなったら言え、胸を貸してやるから、一回100円で」
「金取るんかいな、ほんならいらんわ、姉さんにお願いする、そのほうがやらかいしパフパフしてもらうわ」
「おっさんかお前は」
「フフフ」
美世は満足そうに笑った。
「ウチはトモ兄がおる限り大丈夫や、昨日は死んでまうかとおもたけど警察に掴まってよかった、トモ兄が迎えに来てくれた時はお神さんが降臨したんかとおもたで」
「そんな上等なもんかよ」
「まあお神さんいうよりはお不動さんやな、焚き火に座って剣持っといたらええんちゃうか」
「頭おかしいやつだろそれ」
「お不動さんは顔は怖いけど誰よりも優しい心の持ち主なんやで、トモ兄そのものやんか」
少し顔を赤くした鷹山が吐き捨てるように言った。
「飯食ったら、車取りにいくぞ」
「よっしゃこのおっさん単純や」
「それ口に出しちゃうの?」
あれから1ヶ月ほど過ぎた。近ごろあまり出かけたがらなかった美世が今日は買い物について来いという。心境の変化でもあったのだろうか。鷹山はマンションに戻ると準備を終えて居間で待っていた。
「お待たせ」
「お、早かったな」
鷹山は振り返って美世を見た。
「お前……」
「なんや」
「いやなんでもない」
美世は頭をコーンローに編み上げてブレイズをふさふさと垂らしているスタイルに戻っていた。以前のように目がつり上がって勝ち気な表情に戻っている。
美世は車のキーを鷹山に手渡して自分の車で行こうと申し出た、荷物がたくさん乗るからだそうだ。デパートへ向かう途中、車中で鷹山がボヤく。
「なんか嫌な予感が止まんねーんだけど」
「ベンチプレス120kgの見せ所やろ、覚醒してくれ」
「やだよ荷物持ちで覚醒すんのなんか
まあ、お前最近あんまり外出なかったからな、それにしてもなんで急に?」
「秋物が安くなったからに決まっとるやん、待ちに待ってたで」
「お前大金持ちの癖にそういうとこシビアだな」
「買い物は戦いや、少しでもええもんを安く手に入れる戦争なんや、店長引きずり出して値切るでぇ〜」
「恥ずかしいからやめてくれよ」
「何ゆうてんの、コスト削減もできんで商売人が務まるかいな」
「そりゃそうだけどよ」 美世は楽しそうにあーでもないこーでもないと服を手にとって体に当てると鷹山に感想を聞いた。正直この手のショッピングが得意では無い鷹山だったが、嫌な素振りも見せずに美世の買い物に一日付き添った。
鷹山は思っていた、あの日から特に落ち込んだ様子を見せる事も無かった美世だったが、実際には出かける事もせずにひたすらパソコンに向かって仕事する事で気を紛らわしていたに違いない。
ヘッドセットをした美世が弟達に怒鳴り散らしている事もよくあった。しかしあれから1ヶ月は有に経った。徐々に本当の意味で立ち直りかけてるのかもしれない。
帰りの車は休日の渋滞にはまり、なかなか進まなかったが、ここで思いもよらぬ事態が起こった。ビルに設置されている巨大なディスプレイが運悪く山田の姿を映しだした。球を放つ瞬間の静止画像だ。
美世が意識的にスポーツ関連のニュースは見ないようにしている事は知っていたが、鷹山は逃げようのないこの状況に対処する事を諦めた。しかし美世はあっけらかんと言った
「トモ兄もサインもろといた方がよかったんちゃうか、すっかり有名人やで」
「ああ、失敗したな」
しかし山田の写真をバックに喋るアナウンサーの発した言葉に二人は仰天した。
「これにより、山田選手はいずれの球団からも指名を受ける資格を失いました」
唖然とする二人だったが信号が青になって後ろからホーンを鳴らされた。鷹山は窓を全開に開けて音声をなんとか聞こうとしながら進んだが、隣を走るトラックのせいで音声はよく聞き取れない。
やがて二人の乗った車は流れに押されてビルを通過した。鷹山は恐る恐る振り返って美世を見た。頭を抱え込んで震えている。ダメだ、案の定悪い方向に思考が傾いてる。
「おい美世、お前が気に病む事ないって、きっと何か事情があるんだよ」
鷹山は慰めたが美世の耳には入っていないようだ。鷹山はテレビをつけるかどうか迷ったがこの様子ではできるはずもない。駐車場まで戻ってきた鷹山は立っているのがやっとの美世を抱き上げてマンションまで連れ帰った。
美世は部屋に篭ってしまったが、鷹山は先ほどのニュースの真相を確かめるべく居間でチャンネルを回し続けた。
「おい美世大変だぞ!」
鷹山が美世の部屋をドンドンと叩いたが返事がない。
「開けるぞ」
鷹山が部屋を開けるとベッドにつっぷしてぐったりしている美世は動かない。
「ほっといてくれへんか」
「いいから来いって」
鷹山は半ば強引に美世の腕を掴むと引きずるようにリビングに連れて来て
テレビの前のソファーに座らせた。
「見ろ」
「テレビには山田がインタビュー攻めにあっている映像が流れていた。
「山田選手のような有望な人材を失うのは日本プロ野球界にとって
痛い損失になると思うのですがそのあたりはどう考えてるんでしょうか」
美世はイヤイヤとかぶりを振ってテレビから目を反らした。
「いいから見てろって」
鷹山が促す。
「はい、僕は日本のプロ野球を見て育ちました、そして僕を育ててくれた球界の皆さんには本当に感謝しています
ずっと入団にあこがれていた球団もあってそういった場所でプレーしたかったです」
「それではなぜいきなりアメリカンリーグに?」
「アメリカ?!」
ぐったりとしながらテレビを見ていた美世がピンと跳ね上がって素っ頓狂な声をあげた。
「山田君、プロ志望届けを出さなかったんだ、メジャーを目指す気なんだよ」
山田が記者の質問に答える。
「力を手に入れたいんです」
「どういう意味でしょうか?」
「僕は野球が出来ますがただそれだけです、僕は勘違いしていました、甲子園で優勝すれば何かが変わると思っていました
でも実際は大事なものさえも何一つ守れない無力な子供である事に変わりは無いんです、僕はお金が欲しい、一刻も早くお金を稼いで失った物を取り戻したいんです」
「日本でもお金は稼げるのではないですか?」
「全然足りないんです、日本のプレイヤーの年俸は多くても6億に届きません、最低でも10億は欲しいんです」
会場がざわついてフラッシュがパチパチと光った。
「僕は尊敬されたい、畏敬を持って扱われたい、相手が誰であれ肩を並べて立っていたいんです」
「けっこういいますね」
「別にえらそうにふんぞり返りたいんじゃないんです、子供な自分が嫌いなんです」 「でもそれなら日本で有名になってから段階を踏むのが順当なのでは?」
「時間が無いんです、いつタイムリミットになってもおかしくないんです
今にも手の届かなくなってしまう存在が、僕が大人であれば、誰にも負けない経済力があれば、泣かせたり、嘘をつかせなくて済んだ人がいるんです」
熱く我を忘れて語っていた山田は急にあっという顔をした。
「すいません、ここカットでお願いします」
両手でチョキをしている。
「あの、これ生ですが」
「あっそうなんですか」
興味深い山田のコメントに一人の記者が食いついた。
「その人というのは噂の年上の彼女の事ですか」
記者の口から飛び出した言葉に山田は仰天したが、他の記者も仰天してその記者の方を向いた。しかしすぐに山田に向き直って言葉を浴びせる。
「どういう事ですか?付き合ってる人の為なんですか?」
山田の横にいた怪しげな髭面の男が山田の肩をトントンと叩いて耳打ちすると。耳を傾けてそれを聞いた山田がマイクに戻った。
「ノーコメントです」
アメリカン・リーグのチームから派遣された現地エージェントのようだ。
そんな様子を唖然として見ていた美世に鷹山がニヤニヤしながら言った
「山田君、1000万ドルプレイヤーになってお前を迎えに来る気なんじゃねーの?」
美世は顎をかくかくさせながら鷹山を見た。
「お……お……欧米か!」
「それ今言うのかよ、もっと他に言う事あるだろ」
美世は鷹山の方を向いて固まったままポロポロと涙を流した。
「お前、付き合う人間の条件は年収10億以上とか言ったんだろ、酷い女だな」
「そこまで言うてないわ!5億ってゆーたんや!」
「やっぱり言ったのかよ、しかし隨分手加減してやったもんだな」
鷹山はバカ受けした。
「でも山田くん、お前につりあうには10億は必要だと思ったんだろうな
どんだけお前が好きなんだよ、男にあんな台詞を吐かせる女ってそうそういねーぞ」
「ほ、ほんなんわからんやん、お金は誰でも欲しいやろ、単にそれだけやん」
「あれだけ具体的に必要だからって言っておいてか? あんな子供が10億からの買い物ってなんだよ、お前以外に何がある」
鷹山の指摘に美世は言葉を失った。
「すげぇ買い物だな」
美世はフラフラと立ち上がるとテレビの前まで歩いて行き、ぺたんと座った。画面の中で険しい表情をしながらコメントする山田を指でまさぐりながらさめざめと泣いた。
「うっ、うっ、涼介……やっぱり遠い方がよう見えるわ」
美世は立ち上がるとヒョイヒョイと跳ねながらソファーに戻ってきた。
夕食を食べながら鷹山が言った。
「なぁ山田君が5年修行して一人前になったとしておまえいくつだ?」
「はあ? うるさいな計算すな、それにホンマにメジャーで有名になったら実際ウチなんか相手にされるわけないやろ」
「じゃあお前的にはどうなんだ?ある日成長した山田君が来日してお前の前に現れてだよ、付いて来いよベイベーって言ったらどうすんだよ」
美世は複雑な顔をして考え込んだ。
「そ、そんなんその時になってみなわからん」
「お前の為に男になったぜマイスイートダーリンとか言うぞ多分」
「いやアメリカで何があってん、ビバリーヒルズに家でも買うたんか、アホちゃうん」
鷹山はずっとニヤニヤとしている。
「お前からかうのおもしれー」
その後、カリフォルニア州に本拠を置くチームのルーキーリーグに入った山田から度々メールが届いた。紙製の本物のエアメールだ。電話の方は着信を拒否されていたという事もあり、より確実な手段を選んだようだ。
鷹山は横目で見守った。美世は時にニコニコとしながら、時に涙ぐんで手紙を読んでいた。あの山田の事だ、近況の他に愛の言葉をつづっているのだろう。
その日、シングルAに昇格したという内容の手紙に添付されていた写真を嬉しそうに見せながら自分の事のように山田を自慢する美世に鷹山は言った。
「写メールか、逆に新しいな、それにしてもお前返事書いてないだろ? 書いてやったらどうなのよ」
それまでの笑顔を急に曇らせた美世は鷹山から目を逸らした。
「凄いと思うよ?返事の来ない想い人に手紙を送り続ける精神力って、俺なら3回目でヘコむ」
部屋の端っこを見つめながら何か思いを巡らせている美世に鷹山が追い討ちをかける。
「手堅い話でもいいから返事を書いてやればすげー力が湧いてくんじゃねーかな、たった一人、外国で戦い続けるのは辛いもんだ、心の支えになってやれば?」
沈黙する美世に鷹山がとどめを刺しに行く。 関係ないですが皆さんカレーってどうやって食べます?
僕はカレーとご飯が分離している状態で食べます >>242
ソースをかけて食べますね。
ところで、梅雨バテに効果のある食事を教えてください! >>242
普通にレトルトカレーを温めて、ご飯二杯分のライスにだーっと掛けて食べます。
今後気をつけたいのは福神漬けを添付するかどうかです。福神漬けがあると、あまり
美味しく無いレトルトカレーも結構美味しくなります
>>243
なんとなく、レバニラ炒めとかいいのでは。私は無調整豆乳を飲むようになって、
血中コレステロールが下がったようで、頭と体が軽くなったような気がします。 キュウリですね
スーパーにいけばいつでもある食材ですが
自家栽培していれば初物が取れるのは今です
世界一栄養がないキングオブ無栄養ですが
食べる直前に収穫すると
フルーツのような甘味があります
料理法は無限ですが【もいで食う】この勢いが大切です
もいで1時間も経てば味は落ちます きゅうりの浅漬けって随分食べていないな。明日浅漬けの素を検証してみようかな >>244
ご飯多めの食べ方いいですね
カレーは味が勝ってるのでそんな感じがいいです >>247
私、日本海軍の精神性を受け継いでいるので、金曜はカレーを食べる事にして、もう
何年なんですが、ご飯は二合で炊くのです。でご飯は三杯分になるので二杯分カレー
で食べて、残りは翌朝に納豆と豆腐と味噌汁で食べる生活習慣ですねぇ。
最近、食事が単調だから、浅漬けのキュウリとか、刺身とか、漬物と魚を食べて
いないですねぇ >>248
海軍の事は調べた事があります
階級順にバケツの水に食器を突っ込んで洗うのでカレーの日は
際下級の水兵は悲惨な状態だったとか 自分はあまり詳しくないのですが、と言うか、潮出版社とかの本読んでれば
いいんでしょうが、父親が遠洋漁業の船員で、群馬県の中島で、中島飛行機
の中島知久平海軍大尉と大体同郷、と言う事で昔は何故か艦船のプラモデル
作って枕元に飾って、とかです。親の影響って振り返ると強いものですね。
日本海軍よもやま話でしたっけ?あの辺も読んでおけば良かったかな ちなみに僕の祖父は陸軍曹長で
元嫁の祖父は
階級はわかりませんが軍医でした
お風呂の横の倉庫にブリキの弁当箱みたいな菊紋のオペセットが放置されてました
今考えたら取っとくんだった 中島先生がれつだんに言ってやったこと
・読書垢なんか作って読書アピールするな
・読書をして創作板に見栄を張るな
・乱読するな
・身にならない読書をするな
・感想文をブログで公開するな
・ブックオフで手当たり次第に買った本を読んでるだけ
・大畑の読書は間違ってる
・大畑の読書は褒められたもんじゃない
・俺は大畑に興味はない
・大畑とは無関係でありたい
・大畑なんて俺の視野に入ってない
・俺の言う通りの読書をしろ
・大畑の話はしたくない
・大畑は生活保護を貰って適当に暮らしてる
・俺は大畑に興味はない
・俺は50歳だ 菊紋という事は陛下勅命を受けてた組織の一部だった可能性あるよね >>251
自分の母方の叔父さん、母親のお兄さんは、陸軍で南方に派遣されて生きて
帰って来た人でした。以前新潟でお会いしたときは、かなりの高齢なんだけど、
人間の品格がすごくきっちりしていて、「ああ戦争行ってきたひとは違うなぁ」
と思いました。
そんな戦後も、私の母の死で、自分にはようやく戦後が終わった感じです。
潮書房光人新社のサイト見ると面白そうな書籍が一杯ありましたが、そこまで
読書の枠を広げられる時間のゆとりないですわ
ちょっと日課の自転車漕ぎ30分と、風呂に入ってきます
それでは、またノシ >>254
南方ってインドネシアフィリピン方面ですかね
激戦区で大変だったでしょう
僕の祖父はシナつまり中国担当でした
母方の祖父は教師でシナに居ました
私の母は大連で生まれて日本に引き上げました
中国残留孤児属性を余裕で持ってる人です
そうはなりませんでしたが >>244
有難うございます! 我が家には光人社NF文庫が百冊以上あります! 去年、護衛艦いずもに乗りに横須賀へ行った時、海軍カレーを買いました
なんつーか、普通の味でした 我が家の母方の親戚は戦艦大和、山城に乗り組んでいました。 いづもが就役した時中国人が発狂しててワロタ
空母だって
空母は今の日本に必要ない
お前らの領主が潜水艦を送り込むから必要なのは戦闘機じゃなくて音波探知機www
ちなみに日本の戦闘機稼働率は世界一
一年間に300日以上スクランブル発進してる
有事のアメリカ以上
これは一重に周辺諸国になめらてるから
戦争を避けたいなら殺す意思を周辺にm見せろ ニコ生で繋げっぱなしでシンガポール見てますが、エアフォースワンが空港に
到着しまして、いまカタパルトデッキ?を接舷してますな。トランプ大統領
見たら風呂に入ります。 個人的には沖縄を脅かす中国機を3機ぐらい撃墜して
世界的批判を浴びながらへっちゃらな顔を見せる事をオススメする
暴力の実効性を証明するのは商売の基本でしょう 経済を支えているのは暴力
日本は今アメリカの暴力によって経済が支えられている
日本は自らで自立するべき >>257
すごいすね(^_^;NF文庫、たまにブックオフでそそられるんですけど、小学生・
中学生・高校生の時だったら夢中なれたけどなぁ。潮書房の丸スペシャルで
巡洋艦とかのムックは宝物でしたよ。
大東亜戦争はやらざるを得ない戦争で、負けたのではなく、戦闘は終戦した、
と言う解釈でいいように思う様になりました。アメリカにねじ伏せられたけど、
白人の帝国植民地主義を地球から無くす切っ掛けになったのだから、日本人は
大義に死んでいった、と思わないと先人に申し分けないように思います。 思い上がった白人に鉄槌を下すという意味では十分だったと思います
未だアジア人への差別はキツイですが
日本人はちょっと別っていう風潮があります >>264
私は戦闘に負けて戦争に勝ったと思っています。もし欧米列強が戦勝国であれば、自国領土である植民地を失わなかったでしょうし。
一例を挙げますと、オランダは植民地を失った結果、GDPの6割を喪失しました。
これは実質的な敗戦でしょう。インドや海外植民地を失った大英帝国は戦後は散々です。
アメリカは世界秩序を維持するという重荷を背負い、没落しつつあります。
一方日本は世界にお金を貸している債権国家です。
これでは、どっちが戦勝国か分からなくなってしまいます。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています