ワイが文章をちょっと詳しく評価する!【92】
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
オリジナルの文章を随時募集中!
点数の意味
10点〜39点 日本語に難がある!
40点〜59点 物語性のある読み物!
60点〜69点 書き慣れた頃に当たる壁!
70点〜79点 小説として読める!
80点〜89点 高い完成度を誇る!
90点〜99点 未知の領域!
満点は創作者が思い描く美しい夢!
評価依頼の文章はスレッドに直接、書き込んでもよい!
抜粋の文章は単体で意味のわかるものが望ましい!
長い文章の場合は読み易さの観点から三レスを上限とする!
それ以上の長文は別サイトのURLで受け付けている!
ここまでの最高得点76点!(`・ω・´)
前スレ
ワイが文章をちょっと詳しく評価する【91】
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/bookall/1527731497/ >>731
ワイ杯は名無しで審査なんだから身内かどうかわかんないじゃん
おまえも名無しでエントリーして上位になれば少しは認められるだろ 荒らしは所詮、荒らしなのか!
プロとして本格始動していない今ならば、リーマン君の参戦は大いにあり得る!
同じ舞台で戦える最後のチャンスになるかもしれない!
書かない手はない! 躊躇する理由が全くわからない!
ワイはワイスレ杯に参加はできないが、
纏まった時間が一時間くらいはある!
ちょっと一レスで書いてみようか?(`・ω・´) 需要がなければやらないが! 第四十六回ワイスレ杯参加作品
>>320
>>448
>>452
>>510
>>559
>>736
只今、六作品!(`・ω・´) >>735
ワイ自身が長編を書けないからだ。
舞台設定やキャラクター設定の話をしないのがその証拠。
長編は、まずはそこからだからな。
主人公をどういう人にするかが、まずスタートだ。 >>741
構成を学ぶ目的でワイスレ杯を行なっている!
作者の労力も少ない! 5chに投稿しても惜しくない!
それらのことも考慮に入れて開催している!
構成の悪い君こそ、ワイスレ杯に向いている!(`・ω・´) 短編の構成を学んで、それを長編に生かせますか?
二つは全く別物だと思いますが。 >>743
活かせる!
昔は短編で小説の基礎を学び、
長編に挑戦する形式を多くの者が取っていた!
ワイも短編で腕を磨いた!
今では二十万字を越える作品のプロットを苦もなく書くことができる!
そのワイが断言する!
短編の技術を長編で活かすことはできる、と!(`・ω・´) それと純文学とエンタメでは全く目的が違いますよね。
少なくともその二つは分けて開催しないといけない。 >>745
ジャンル不問とあるので、その必要はない!
過去のワイスレ杯ではポッポ君が純文学で善戦した!
ワイスレにジャンルと云う縛りはない!(`・ω・´) >>744
なら、どう生かすのかのレクチャーもないといけない。
それはもったいないからワザと教えていないという訳ですか。 >>736
>いつものように近所の住宅街を徘徊する妻を見つけた。
>時刻は午後三時、傘もささず、ずぶ濡れで立ち尽くすワンピース姿の妻に近づいていく。
「○○な妻を見つけた」
「○○の妻に近づいていく」
かぶってる。やっぱりハゲも文章もかぶるのは格好悪い。ハゲはかぶってても格好悪いと言うべきだが。
妻は、住宅街を徘徊していた。午後三時、買い物をしに来た主婦の姿が散見される中、妻は傘も差さずに突っ立っていた。
あんまり良くはないがこの方がマシか。
「○○の妻に近づいていく」
これ、ト書きみたいで変だと思うべきであろう。
俺は○○の妻に近づいていった、あるいは声をかけたなどとした方が自然。
元の文章は夫と妻を近づける書き手の姿を読み手に意識させる。
そんな必要はない。
>ぼんやりとしていた妻がようやく俺を見た。
ぼんやりとしていることを強調するなら、
妻がようやく俺を見た。胡乱な目つきで、どこを見ているのかも判らない。
などとしてもよい。
>妊娠していると思い込んでいた事に関しては衝撃的だった。
なんか変じゃね。
特に衝撃を受けた(衝撃的だった……○○的って語彙がない印象もある)のは、妻の想像妊娠だった。
こうしてはどうか。
>認知症の発症により妻の介護を余儀なくされ、心身共に負担は大きかった。
既にこの前の部分で妻が認知症になったことは読み手に伝わっている。
「認知症の発症により」を
「認知症になった妻の介護により……」として、認知「症」の発「症」とダブらせないのが第一段階。
こうして俺は妻の介護を余儀なくされ、心身共に負担は大きかった。
と省くのが第二段階。
オチは付いているように思える。話の構成も悪くなく、きちんとした筋立てもある。
妻はボケ、俺は胃癌、でも妻はボケていて変なことを言う。
でも俺は、虹を見てそのことを「一瞬忘れた」
これだけだ。ここは妻が、少女のような心を取り戻していることを強調すべきか。
>「あのね私、嬉しいの。あなたと出会えた事、こうやって一緒になれた事。毎日が楽しくて仕方ないの。こんな日がくるなんて思わなかった。今、すごく幸せよ」
この部分でそれはできているか。 >>736
ならば「幸せだという妻の想いを強く感じて」
この箇所。わざとらしいぐらい描くと
「千紗」
「なに?」
「お前は……幸せか」
「え?」
「お前は幸せか」
俺は慟哭した。俺は知った。涙を流さない慟哭というものも、存在するのだと。
「言ってるじゃない」
妻の浮かべた笑みは、天使のそれであった。
「私は幸せよ。貴方と出会うことができたんだから」
こういう感じでどんなアホでも判るぐらいわかりやすく書いた方がある種の人には伝わる。
なお
俺は知った。涙を流さない慟哭というものも、存在するのだと。
これはパクリです。田中ロミオがこういうこと書いてた。 短編で腕を磨いて長編の技術を獲得したのならば、
普通はその獲得した長編技術をストレートに教えると思いますがね。
ワザワザ遠回りをさせる理由は何ですか? しかし日本語の粗以外は非常に良くて95点ぐらいはありそう。
急にレベルが上がったな。何だ一体。 >>750
やっぱり、一番の問題は
「面白くない長編を書いても、互いに読みあうのはきつい」
ということだと思うよ。そこさえ何とかなればいいけど。 >>747
ワイの指摘によって改善の道は薄っすらと示される!
その道に気付く能力が今後も必要となる!
ワイは作者の基礎体力を向上させる! 大まかに道を示す!
そこから先は作者が歩いてゆく! ワイが横にいて支えることはできない!
リーマン君は自力で歩いた! プロのゴールを切った!
作者に自身の考えを細かく注文することは押し付けと変わりない!
ワイの考え!(`・ω・´) >>744の主張に説得力を持たせるには
ワイ氏は自分の書いた二十万字の長編を公開しなくてはいけないと思う。 「簡単に手に入れた物はいとも容易く失われる」
ワイの考え!(`・ω・´)ノシ どうやらワイが一レスで書く必要はないらしい、では! >>754
君は依存症なの?
君が大好きな作家に同じことを頼んでみれば?
話にならない!(`・ω・´) 仕事に戻るか! >>757
いやいや、既に書いたものが本になっているのなら、その題名を教えてくれればいいんだよ。
ネットで公開してるならアドレスを教えればいい。
新しく二十万字書けとは誰も言っていないぞ。
もしできないのであれば、理由を説明すべきだろう。 というのは、あまり考えられないことだが、全部嘘かもしれんからな。
プロットを苦もなく考えられると言いながらも実は必死であったとしても、それは問題ない。
でも現物の原稿がないなら話にならんし、どういうプロットを書いて、そこからどういう話になったのかわからないなら
この話に具体性がない。
従って、短編を書けば長編も書けるようになる、という話は疑わしいということになる。
そういうことだろ。 まずな、自分が根拠薄弱の話をしたら、全員がそれを信じるという事実をもっと重く受け止めろ。
この話が無駄だなどというなら、おかしいぞ。
ここの全員にとって大事な話だろう。無駄なわけはない。
根拠が必要なんだ。俺がおかしいんじゃない。ワイ氏が根拠を示すべきだ。 >>758
>もしできないのであれば、理由を説明すべきだろう。
おまえにわざわざそんなことをする義理はないだろw スティーブン・キングは、プロットは無用だと言っていますが。 >>761
>>760な。意味が判らんのか。
もしワイが間違っていたら、ここのワイの信者全員信じて、間違った道を行くことになるから
大問題なんだよ。
ここはワイの責任だ。ワイが根拠を示すしかない。 お前らやっぱり読解力がなさすぎる。
雰囲気でしか文章を理解できないなら、物書き志望なんかになるな。 スティーブン・キング
「構想を練ることと、作品の流れを自然に任せることはとうてい両立しない」
「構想は優れた作家にとって無用の長物であり、無能な作家が真っ先に頼る常套手段である。
構想に寄りかかった作品は、いかにも不自然で重ったるい」
「作品は自律的に成長するというのが私の基本的な考えである。」 それと、ワイ氏はわりと的確に批評するけど、なんでも物事はメリハリがあってなんぼ。
貶す時に貶さないと褒めることの意味がなくなる。 >>762
それ、有名な話ではあるが、
誰もが出来るとは思っていないので普通は口にしない!
もう一つ、有名な話は別名義で本を出したことだろう!
リチャード・バックマンでは本が売れなかったが、
キングであることを明かした途端に急激に売れ出した!
と云う話が有名であるが、実は別名義の時でもそこそこに売れていた!
名前だけで売れると云う訳ではないが、名前の力は強かった!
名前だけで売れていると云う解釈は成り立たないので持ち出さないように!
さて、仕事に集中するか!(`・ω・´) > 誰もが出来るとは思っていないので普通は口にしない!
プロットだって一緒でしょ。
プロットの方がやり易いという根拠は何ですか? まあとにかくワイは自分に都合のいいように話をしているだけみたいなので、
皆信じないように。
長編の力は長編で付くのかもしれんだろう?
CM考えても、映画は作れんしな。 >>768
君の自作を見ればわかるのでは?
それとプロットがない状態でどうやって企画にかけるの?
君は思い出受賞がしたいだけなの? 安定しない作者に依頼は来ないよ?
助言を受け入れない荒らしなのでワイが一レスで話を書く!
もちろんワイスレ杯参加作品ではない! 参考作品でもない!
持ち時間は少ないができるだけのことはする! 午前九時前後を目安に書いてみる!
では、急ぐので!(`・ω・´)ノシ 長編を書いたかと訊いてるのにSSを書くとはたまげたなあ……。 >>760
>全員がそれを信じるという事実をもっと重く受け止めろ
心配するな、おまえほどバカじゃないw ・作品も提示できない自称作家
「今では二十万字を越える作品のプロットを苦もなく書くことができる!」
・世界的な有名作家
「構想は優れた作家にとって無用の長物であり、無能な作家が真っ先に頼る常套手段である。」 >>772
ワイは信用ならないとちゃんと判ってるのか?
ワイというよりな。説得力のある話と、ない話があるからな。
誰が言ったとしても根拠もなく鵜呑みにしてはいかんよ。 >>771
たわけが!
二十万字が長編でなければ何だと云うつもりだ!
おおうつけが! 構成の出来の悪い当たり屋が!
一レスでも逃げる臆病者が! ワイスレ杯に出すがよい!
時間が無くなる!(`・ω・´)ノシ >>776
だからその勿体付けてる長編を皆に見せろよw
良ければ勿論ワイの評価も上がる。
見せられない理由があるなら、見せないことで怒るつもりはないので
理由を説明してくれ。何か理由があるんだろうから。
このままでワイ氏の評価が下がっても俺のせいじゃないからな。
そりゃ当然のことだ。 俺は人に気を遣わないが、ワイが可哀想になってきたので諦める。
だが謎は残ったままだ。 >>777
君のような輩にまともに構ってあげるのはワイくらいなものだろう!
IDの自演に何度も失敗して、それでもワイは耳を傾けている!
プロットは公開しない! すれば著者がわかる! するつもりはない!
リーマン君が筆名を明かして馬鹿にしていた君が、少しの時間で書き込んだ内容を忘れてしまう!
病気なのかもしれないが、それでも君が書き続ける限りは見捨てることはない!
ワイスレ杯に挑むがよい! 怖くて尻込みする期間は終わった! そろそろ立ち上がって自力で歩くがよい!
急がねば!(`・ω・´) >>778
もし仮におまえがワイさん替わって評価スレを主催したとしても、別の荒らしがおまえを攻撃するだろうよ
俺がそんな荒らしになるかもしれないな
まったく諸行無常よなあw >>779
勝手に推測すると、長編は実際にはできてないんだろうね。
ワイスレ杯は、1スレ縛りがきついので遠慮するよ。
1スレに収めるなんて、文章の神様でないとできないからね。 >>781
構成が悪いから出来ないのであって、
それは短編でも長編でも同じこと!
君は自身で向上心を投げ捨てた!(`・ω・´) 九時半に延長! >>780
諸行無常の使い方がおかしいぞ。
漫才やってる暇は俺にもない。 >>782
時間が少なくても、十分あるのと同じように批評するからな。 >>784
当たり前なので書き込まなくてもよい!(`・ω・´) プロットを準備して書くと、
読み慣れた人には、展開、結末まで全て読めてしまう。
斬新なプロットを生み出すのは困難なので、
既存の物の亜流、焼き直し、パクリということになり兼ねない。 >>777
ワイさんの評価は下がらないよ
ワイさんが筆名を明かせない理由を常連は知ってるし、納得もしているから
それは何だ? と言い出すなよ、お前にわざわざ教えてやる義理はない
知りたきゃ、自分で探せ >>787
普通に考えればわかるが
そんな納得行く説明など不可能だ。
ごまかしはやめろ。
ワイは詐欺師だということだな。
お前らは騙されてる。 ワイもな、俺に
「ワイスレ杯に出ろ」
と言ってる暇があったら、新しいペンネームで書いてこのスレの人に読ませるぐらいしろよ。
人の運命弄んだ挙句、
「俺が教えたんだ」
って手柄だけ取るのはやめろ。 「俺にはプロットを考える力がある」
「プロットさえ書ければ本文も書ける」
こういう主張なんだからな。なら新作書けばいい。当たり前だろ。
このスレの人ももう察してるよ。
「ワイはその程度だ」
と。
そのイメージを払拭するには、自分で自身の持てる作品を書いて、皆に見せるのが一番だ。
無理だといわず頑張れ。
まず実力を付けるなら、SSはもういい。
実力をつけないでこのまま行くとただの詐欺師だ。 アルコール度数の高い洋酒が俺の頭を殴りつける。芯まで届く鈍痛に呻き声が口から漏れた。雑然とした座卓の上に目がいく。食べ残した肴が皿から飛び出していた。灰皿の吸い殻の山が燃えているかのように揺らめく。悩ましい動きに酔いそうになる。
「酔ってるって……」
頬の盛り上がりを感じた。自嘲の嗤いを浮かべる中、俺は前に引っ張られ、座卓に突っ伏した。派手な音はくぐもって深い水底で聞いた。
底であったが冷たくはなかった。静謐でいて心なしか温かい。意識が緩やかに溶けてゆく。
太陽が頭頂部をじりじりと焼く。俺のシャツはぐっしょりと濡れていた。両手に提げた紙袋が滑りそうになって引き上げる。先頭を早足で歩く理乃に離されまいと上体を傾けた。
「あそこに寄るから」
理乃が指差した先はパン屋であった。物欲の次は食欲を満たそうというのか。小柄な悪魔に俺は呆れた顔を見せた。
「俺の財布が重体だ」
「じゃあ、親友のカードさんの出番だね」
スカートの裾をふわりと広げて振り返る。細めた目は愛らしいが狐のようにも思えた。半ば化かされた気分で言い返す。
「誕生日プレゼントがこんなに多いとは聞いてないぞ」
「予約していたレストランをキャンセルするなんて聞いてなかったぞ」
腰に両手を当てて渋い表情を作る。俺は項垂れたような姿となった。
「昨日は悪かった。急な仕事が入って。だからというわけではないが、そうだな。今日はとことん」
言葉が途切れた。顔を上げた俺が見たのは理乃の笑顔だった。
何かを感じる。日常に根差した音が水底で横たわる俺に降り注ぐ。揺り動かす力はないが鬱陶しい。手を振って阻もうとしたが無駄だった。指の合間をするりと抜ける。
俺は立ち上がった。怒りに任せて跳び上がる。音の只中に突っ込んでいった。
生温かいアルコールの臭いがした。自分の息と知って座卓から頬を引き剥がす。体中に痛みを感じた。全ての関節に砂が挟まっている感覚を味わった。
目が霞んでいる。油絵のような部屋に動く人物を見つけた。ミレーの落穂拾いのような女の姿に思わず声が出た。
「理乃なのか!?」
声を受けて女が振り返る。黒目勝ちの垂れ目は狐に見えなかった。ぼんやりとした頭に浮かんだのは狸であった。
「ごめん、起こしちゃったかな」
スーツを着た女、村井が手箒と塵取りを持った姿で笑い掛ける。
「村井のせいじゃない」
「それなら、良かった」
「なんでここにいる?」
俺は苛立っていた。感情を抑えようとは思わない。安穏とした狸に無性に腹が立った。
「鍵が掛かってなかったから」
「施錠しないと村井は無断で部屋に上がり込むのか」
「だ、だって会社の同僚だし。ほら、これを見てよ」
手箒で座卓の一部を示す。俺の肘に押しやられた小さな紙に目がいく。
「鍵が掛かっていなかったので心配になりました。部屋の掃除をして帰ります。同僚の村井でした」
書かれた内容をわざと読み上げた。村井は照れ笑いで聞いていた。その表情が俺の神経を逆撫でして余計な一歩を踏み出させる。
「村井の同僚じゃない。俺は会社をクビになった」
「で、でも、この間まではプロジェクトで一緒だったし、心配にはなるよ」
「……俺は心配されるようなヤツじゃない。無断欠勤でクビになったんだ。挙げ句に飲んだくれて、このザマだ!」
村井の手で部屋は小奇麗になっていた。隅の方には膨らんだビニール袋が置いてある。側には空になった洋酒の瓶が身を寄せ合っていた。
「理由が、あるから。わかっているから……」
村井は泣き出した。俺の代わりに大粒の涙を零している。
「なんでおまえが泣くんだよ。泣きたいのは、俺の方だ。理乃が……交通事故で、亡くなるなんて、誰が思う、かよ……」
声が震えた。辛うじて踏み止まっていた。目の縁に熱いものを感じる。少しの揺れで溢れ出しそうだ。
「泣けば、いいじゃない!」
俺の体が揺さぶられた。村井が泣きながらぶつかってきた。
「や、やめろ」
強く抱き締められて声が上ずる。寄せてきた頬が温かい。涙でしっとりと濡れていた。
水底を全身で感じた直後に決壊した。いい大人の俺が声を上げて泣いた。張り合うように村井が泣きじゃくる。
狐の次は狸に俺は化かされようとしていた。 結構、時間を使った!
急いで仕事に戻る!
参加作品がくれば認定する為に書き込む!(`・ω・´)ノシ > アルコール度数の高い洋酒が俺の頭を殴りつける。芯まで届く鈍痛に呻き声が口から漏れた。雑然とした座卓の上に目がいく。食べ残した肴が皿から飛び出していた。灰皿の吸い殻の山が燃えているかのように揺らめく。悩ましい動きに酔いそうになる。
>「酔ってるって……」
> 頬の盛り上がりを感じた。自嘲の嗤いを浮かべる中、俺は前に引っ張られ、座卓に突っ伏した。派手な音はくぐもって深い水底で聞いた。
> 底であったが冷たくはなかった。静謐でいて心なしか温かい。意識が緩やかに溶けてゆく。
ドライジンを呷り、喉に流し込む。味は感じない。喉にヒリヒリした痛みが走る。そのまま俺は机に突っ伏した。
今から酔おうという人間が、机のものに注意を払うか。払わないね。
ワイ氏の方こそメリハリがない。
> 頬の盛り上がりを感じた。
>派手な音はくぐもって深い水底で聞いた。
最早意味不明。評価不能。
>俺は前に引っ張られ、
誰かいるの?
その後の展開も、わからない。「引っ張られ」と書いてあるので、女が来たのかな、という所でもう……わからない。
これでプロだとはたまげたなあ。 はじめ男は酔っていないことは、
「酔いそうになる」
と書いてあることから判る。ところが男が深酒する描写がないのに突然寝て、夢の世界の話になる。
ここが悪い。ここも悪い。全体的にあまり良くない。 男はなぜ寝たのか?
そこから書き足して全体を直していけばいいんじゃない?
もう処置なしか。 妻がようやく俺を見た。胡乱な目つきで、どこを見ているのかも判らない。
これ間違いだったわ。
胡乱な目つきで、どこを見ているのかも判らない妻と、視線があった。
こういう感じで。
大事なのは、妻が俺を「見た」と書き手の見方で断定しないこと。
あくまで「俺」が妻がこちらを見たと「思った」ってことが大事。 酔いそうになる。
「酔ってるって……」
ここで酔ってることになるってこと?
いや、無理がありすぎ。 やっぱりお前ら、正しく日本語を書く能力が小学生並なのか、
それとも無理矢理にワイ氏を褒め上げてるのか、どっちかだな。
どっちにしてもやりすぎだ。
意味が判らなかったなら頭の中で物語を作り上げて言えばいいんじゃないかな。
俺には無理だけど。何も読み取れない。三点。 まずまず進んだ!
今日の昼は頂き物の業務用カレーを食べてみる!(`・ω・´) ことが終わってシャワーを浴びても、女たちは帰ろうとはしない。
ベッドに戻り、片言の日本語で睦言を囁き、朝になればシャワールームまでついてきて、身体にボディソープを擦ってくれる。
なかには朝食のテーブルにまで一緒に座ろうとする女もいる。彼女達はそうやって次の夜も部屋に来ようとするのである。
私の部屋にもよく女が来た。ルームサービスで好きなものをとらせ、冷蔵庫の飲物はなんでも飲んでよいと言う。
ある女は、おそらく暗記しているに違いない身上話を語り、またある女は自分の兄と私が似ている、などと言う。
女の気が充分にほぐれた頃合をみて、肩に手まわし、バスローブをはずして抱き寄せる。掌が女の肩甲骨の辺りをすべる。
いったい女の肩甲骨というものは、そのこりこりした手ざわりがよろしい。
などと昔ふうの散文があたまをよぎるのは照れくさいからであるが、私は次第に女の温かい身体に埋没して行く。
ことが済み、シャワーも浴びた。女はベッドに戻ろうとするが、私はそれを制し、帰ってほしいと頼む。
女は怪訝そうな顔をしている。
「ママには話してあるから心配はないんだ」
私が言うと、女は安心した表情で服を着けはじめた。
ジーンズに明るいグリーンのTシャツを着けている。とても娼婦には見えないが、それがこの辺りの流儀かもしれないし、彼女なりの演出であるのかもしれない。
私は女に決められた金額に幾らか乗じた金を渡した。多い分は女の自宅までのタクシー代である。
「本当は帰りたかったの」
女は舌をだして笑った。片言の日本語に愛嬌があってよろしい。
女は次の夜もこの部屋に来たい、と申し出たが、私が応えずにいると、それ以上は何も言わずに部屋から出ていった。
翌朝、少し早めにダイニングに下りてみる。
バスが出発するまでまだ一時間以上あるが、気の早い何人かはもうテーブルに座っている。
昨夜の擬似恋愛の相手を朝食のテーブルに同伴させている剛の者たち。
私は女たちの屈託のない笑顔を見て安心する。
ビュッフェトレイからピンクや黄色の南国の果実を山盛りに皿に盛ってテーブルに戻ろうとしている男と目が合った。
地方都市で中小の建設業を営む血色の良いこの男は、このツアーの団長格で、シャツもズボンもゴルフ場にでも行くようだ。
「添乗員さん、あのこたちが一緒にバスに乗りたいって言うんだけど、いいかな?」
「ええ構いませんよ、男ばかりじゃ無粋ですものね」
「昼飯は四人分追加しておいてくれな」
「了解しました」
ダイニングの端のテーブルで中華粥に棒状の揚げパンを浸して食っていると、陳さんが目玉焼きとソーセージを盛った皿をテーブルに置き、私の前に座った。
小太りで度の強い眼鏡をかけ、白いワイシャツに紺のよれた綿パンを穿いている。
きょうも昔の教員のような風体だ。
「田中さん、それ何だか判って食べているの?」
「判ってるよ、魚の浮袋を揚げたやつだろ? でも、どう見ても揚げパンにしか見えないし、食うともっと揚げパンじゃん、これ。
しかし陳さん、ここの人は本当に何でも喰っちまうんだねえ」
思わず言ってしまったがもう遅い。
「そうよ、漢民族は飛行機と机以外は全て食います、はい」
陳さんは、彼らが他民族に自分達を端的に紹介する際のストックフレーズを発した。
いろんな処で、うんざりするほどもう百回は聴いただろうか。陳さんは、千回は言った、といま思っているかもしれない。
「で、昨夜は何人だった?」
「十二人」
私は陳さんから封筒を受け取った。
「添乗員さん、今夜も呼ぶ?」
「頼みます。こういう金はぱっと散財しないと」 私もうっかり私の帰属する民族の慣用句で応えてしまった。
「陳さん、おかげで今回のお客は今のところ上機嫌さ」
「それは良かったです。田中さん、次も私を使ってくれるよね」
「ああ、おれたちは名コンビと言っていいかもしれないね」
私は泥のような苦いコーヒーを啜りながら、決められた行程の合間を縫って、
彼等をいかにバックマージンの高いみやげ物やに連れて行くかを思案していた。
チャーターバスがホテルに横付けされるまでにはまだいくらか間がある。
私は土産もの業者の名刺をトランプをくるように弄んでいた。 第四十六回ワイスレ杯参加作品
>>320
>>448
>>452
>>510
>>559
>>736
>>804
只今、七作品!(`・ω・´) >>804はタイトルが抜けた。
『亜熱帯チャイナタウンにて』
これでお願いします。 第四十六回ワイスレ杯参加作品
>>320
>>448
>>452
>>510
>>559
>>736
>>804 『亜熱帯チャイナタウンにて』
只今、七作品!(`・ω・´) そんなムチャイーナタウン! ワイが見るのはこの三つ!
・説明と描写の区別がついているか!
・視点をちゃんと意識できているか!
・文体を整えているか!
そして、合否の判定は、公募における一次通過レベルか否かである!
ちなみに文章レベルはこの3段階!
Aランク 一次は必ず通過するレベル!
Bランク 一次を通過したりしなかったりするレベル!
Cランク 一次落ちするレベル!
キミはいま、どのレベルにあるか!
文章力を審査するので、奇をてらう必要はない! 一発アイディアがたまたまウケてもそれはその者の将来を約束するものではない! まず身につけるべきは安定した文章力である!
Aランクは難しいものではない! はっきり言って誰でもそのレベルに到達することはできる! が、センスのない者には難しいらしい!
文章力の本質は理屈ではない! センスの有無である! 頭で考えた装飾作文を書くのではなく、自分で自分の文章を読んでいて気持ちいいか、それをまず念頭に置いて書くがよい!
なんかよくわからんものが出来たけど他人が読んだらいいと評価してくれるかも、などといったものはくれぐれも出してくるな! あえて言おう、そんなものは読むに値しない、クズであると!
それでは自己の限界を超えたさらなる精進を期待する! 「ポチ」
ポチとぼくとは仲良しだ。
いつでも何でもはんぶんこ。お菓子を食べてもはんぶんこ。
ほかほかおジャガもはんぶんこ。散歩もいっしょにはんぶんこ。
あれ……?
今日はウメボシ、たくさん持ってきた。
ビンの中にいっぱい、いっぱいあるよ。
ウメボシ好きなんだ、ぼく。
すっぱくてしょっぱくて、口の中がひりひりする。
あー、すっぱい。
すっぱいすっぱい、すっぱいよ。
ポチはお座りしながら、足をばたばた、ばたばた。
ポチも食べたいのかな。
ポチも食べるのかな。
手の上に大きなウメボシひとつのっけてポチにあげたよ。
ぺろりと一口で食べちゃった。ポチもウメボシ食べるんだ。
やっぱりぼくとポチとは仲良しだ。
でも、ポチはすぐに吐き出して、げほげほ、げほげほ。
やっぱり駄目なんだ、犬は。
ぼくはちょっぴり悲しくなって顔をウメボシみたいにしかめたよ。
そしたらポチは吐き出したウメボシを拾って、ばきばき音を立てて飲んじゃった。
種は食べなくてもいいんだよ。
ばかだなぁ。
ぼくはビンの中からウメボシを取り出して、口の中に放りこんだ。
足をばたばたさせてるポチと、にらめっこしながら。
ポチのおわんの水をひっくり返して、その中にぼくが食べたのと同じ数だけ入れてあげた。
全部で八こ。
またいっしょに食べようね。
外からポチの声が聞こえるよ。
きゅうきゅう、きゅうきゅう。
いつもは静かなのに、今日はおかしいね。
ぼくも今日はちょっぴりおかしいよ。
麦茶いっぱい飲んじゃった。
ジュースもいっぱい飲んじゃった。
あ、もう寝る時間だよ。
ポチも早く寝ようよ。そんなにいつまでも鳴いてないで。
もっとウメボシ食べたいのかな。
でもあんまり食べるとおねしょするよ。 第四十六回ワイスレ杯参加作品
>>808
>>810
只今、八作品!(`・ω・´) >>792
読んだ! 悩ましいところではあるが、いちおう合格!
が、とりあえず、キミの弱点を教えておこう! キミも三人称の小説の書き方で、一人称の小説を書いている! たぶんキミはいつも三人称の小説を書いているのだろう! ちがうか!
かつて、一人称の小説で自分の姿は描写できない、などという主張があった! まあこれもどうかと思うが、要はそういうことである!
また、なるべく「私は」の主語を使わず書け、というのもある! 今後一人称の小説を書くときはこれを心がけるとよい! そうするとしぜんと一人称の視点で小説が書けるようになる!
もちろん一人称の小説でも自分を客観的に描くことはある! 可能ではある! そのへんはセンスの問題でもあるように思われる!
たとえば文章表現でいうと、「私は目が点になった。」も微妙だがありえなくもない! 「目が点になった」という表現を今風のおもしろセンスで意図して使う場合である!
では「私は頬を赤らめて笑った。」はどうか! 一人称の書き手にとってはふつうにありえない! が、これも意図して客観的に描いている文章表現だと書き手が主張すれば、悩ましいところであるが認めざるを得ない! つまり、あえて名付けると、説明文体、の書き手である!
今回、説明文体の書き手が多いように思われる! 説明文体はわかりやすい! そして、なんとなく静謐な印象を与える! 昔の文学小説の雰囲気があるからか、もしくは、滔々とクールに説明しているからだろうか! しかし、文章テクニックとしては、古い! 拙い!
胃癌ステージ4の人もそうであった! 説明文体である! 寺の人と同じ! そしてキミもそう! こんなに続くとワイは自分の感覚に少々を疑念をもちかけたが、チャイナタウンの人で、正気を取り戻した!
チャイナタウンの人、これが普通! これが一人称の小説! チャイナ、キミは合格である!
ちなみに、胃癌ステージの人は、若年性認知症と精神病をごっちゃにしているのではないか! 内容にデタラメ感がありすぎる! 物忘れでボケ(痴呆)になるのと、気が触れてキチガイ行動を取るのとは違う!
また感性が一昔前の価値観のようにも思われる! 伴侶に選んだから責任があるとか、そこに愛はないのか! そして、今は個人の時代である! まだ読んでないが、「おらおらでひとりいぐも」はそんな今の時代の小説ではないのだろうか!
話は逸れたが、さらなる精進を期待する! >>812
チャイナタウンの合格理由が示されていない
あんたは批判しかできないのか? >>813
普通に書けば、合格である!
普通じゃないから不合格といい、その理由を述べている!
さらなる精進を期待する! >>814
単にあんたの趣味じゃねーか、
説明文体とか定義があいまいだしな。
何よりもワイを不合格にできない気の弱さが情けない。 >>814
説明文体とそうじゃない文章を例示して違いを説明してくれ。
似たような文で、違いが際立つように。 描写というのはある意味説明であって
その違いが私にはよく判らないが。 説明文体の説明をちゃんとして下さい。
でないとよくわからない。 ・説明と描写の区別がついているか!
まーだかよ
早くこの違いを例示して説明しろよ 何フリーズしてんだよ
あんたの根本概念だろ、ササッと説明しろよ おせーよ、何時まで待たせるんだよ
藪から棒の質問じゃないんだよ
あんたの十八番を説明しろってんの
簡単だろ? 父が亡くなって一週間。葬儀も一段落し、慌ただしさに紛れていた悲しみがジワジワと体の奥から滲み出てくる、そんな日曜日の午後だった。
「そろそろ遺品の整理とか始めた方がいいんじゃない?」
「そうね」母は言葉少なに答える。「慌てることもないし、ゆっくりやるわ」
「うん」私も一言だけ。それから窓の外に目をやる。そこにポツンと佇む、一台のスポーツカー。
「あの車も処分するの?」
「だってもう乗る人がいないもん」
「BMWの……何だっけ?」「さあ? 何だっけ」
仕事人間の父が、50歳の誕生日に自分への御褒美だと言って買った真っ赤なオープンカー。不似合いなあの車で父はよく遠出をした。嫌だ恥ずかしいと文句を言いながらも嬉しそうな母を連れて。
「処分するなら、一回だけ運転してみようかな」
「うん」
「Z4だ」 乗り込もうとしたら突然母が言った。「え?」「Z4だよ、ほらここに書いてある」「ホントだ」
こんな大きく書いてあるのに気付きもしなかった。助手席もほんの数回、初めて座る運転席の感想は……。
「低過ぎて前が見えなーい」
エンジン音でかい。ハンドル重い。アクセル固い。なのにブレーキだけはガツンとくる。
「なにこれ運転し辛い!」
「うん、お父さんも慣れるのに半年かかったって言ってた」「ええーっ」
門に辿り着くのもやっと、道路に出ようとしたらワイパーが動いた。
「それお父さんもよくやってたよ。外車はウィンカーとワイパーが逆なの」「先に言ってよ!」
それでも何とか路上に出て、バイパスへと向かう。
「怖い怖い怖い怖い……」スピード感がハンパない。
「運転しながらブツブツ言うのはやめて。で、どこ行くの?」
「わかんない。車に聞いて」私はハンドルにしがみつくのが精一杯。
「ねえ」「何?」
「屋根開けてよ」「どうやって!」「その辺のボタンで」「走りながら開けられるの?」「お父さんはちゃんと停めてた」「だからそういう事は先に言って!」
コンビニの駐車場に入り、それらしいボタンを押してみる。バコッ!と開いた時には思わず悲鳴が漏れた。けど……。
「わあ…」 すごい解放感。日差しが眩しい。
走り出すと、風が体中を駆け巡った。
お腹の中まで響くエンジン音と風のハーモニーが不思議な心地良さを奏でる。
ずっと聞いていたいような、ずっと昔から聞いていたような安心感と懐かしさ……。そうか、お父さんの声だ。
いつしか母も黙り込んで、じっと前を見つめている。その横顔が少し幸せそうに見えたのは、気のせいだろうか。
「ねえ、お母さん」
「何?」
「この車……私、貰っていいかな」
「……うん」 第四十六回ワイスレ杯参加作品
>>808
>>810
>>822
只今、九作品!(`・ω・´) 俺の書いたのは「罷業」という。
この場合自殺のことだな。ちょっと変なタイトルを付けたくなったので。
>>822
おお。これは面白い。何も言うことはありませんな。
というと、細かいことを色々言う人がいて、その意見に納得させられることもあるのだけれど、
このスレでまともなものを書いてる人がいても脳味噌が対応できず麻痺したような感じになって
まともに感想なんか言えないというのが実際。
説明文体か何か知らないが、俺の言うことを言い換えただけだな。
お前モラルってないの?
以上。 >>810
アイデアはいい。
でもこれだけだと、主人公の「僕」がキチガイなのか、意地悪なのか解らない。
意地悪なんだろうと思ったら、最後の行。
>でもあんまり食べるとおねしょするよ。
ワイ氏みたいだが、梅干食べてもおねしょなんかしない。
言ってることがおかしい。ということはキチガイか。いや……。
すっきりしないのでマイナス。点は高いがまだ自在に描けるわけでもなさそうだ。
主人公が子供では話も単純なので粗が見えにくくその分点は高いが、もっと別の分野に挑戦してもらいたい。 >主人公が子供では話も単純なので
主人公が子供で話も単純なので
誤字をするということはまだ私は未熟者なのであろうな。皆気をつけよ。 >>817
キミが字面ばかりを追いかけるから理解できないのである! 簡単にいうと「視点」がどこにあるかで決まる! だから、しっかり視点を意識すべし!
説明文体は、書き手の視点で読者に説明している! だから平気で自分の行動を客観的に説明してしまう! むろんそういったスタンスで書くのもワイは認めている!
――
ところで! 今回、ワイはちょっとびっくりした!
>>822の人はかなりのセンスである! 確実にプロが一人混じっているとどこかに書いてあったが、この人か! まあアマチュアとしても玄人はだしである! 素直に賞賛の言葉を贈ろう!
字面だけを見ると一見会話文の応酬で素人っぽい印象を与えるが、決めるところは決めている!
「慌ただしさに紛れていた悲しみがジワジワと体の奥から滲み出てくる」
「ずっと聞いていたいような、ずっと昔から聞いていたような安心感と懐かしさ……。」
というか、会話文の転がし方が巧い! 母と娘の会話だとわかるし、それが生き生きとしている! ウソっぽくない! リアルがある!
そして最後の4行! 凡庸なる者ならば下手糞と思われたくないので、ついつい地の文を加えたくもなるが、そこを大胆に会話文だけで決めている! 自分の書き上げるものに絶対の自信があるのだろう! 素晴らしい!
まあたまたま今回うまくいっただけかもしれないが、最終的にプロレベルというのは、この人の書いたものならほかのも読んでみたい、と思わせられることである!
皆の者も続くがよい! さらなる精進を期待する! SSには起承転結などない。
ワイ氏の私に対する見解は的外れであるといえよう。
つくづくワイ氏は馬鹿だ。
SSは爆発力だ。一発ネタの。
そんなものを書いても何も身につかない。 こっちにも。
見えないが一応反論。
確かによくできているとは言った。
だが気がつかないだろうか。これがSSの限界ではないだろうか。
この話、1週間後に乗っている車の車種など、思い出せるだろうか。
車に詳しい人、依怙地になったか何かで忘れまいとしていた人、
ではそれ以外の人はどうか。
話にスケールがない! 長編と比べると明らか!
こんな話を書いても成長出来ない! 私が断言する!
どうだ、反論なんかできまい。 ワイ氏の作品は起承転結もないが、爆発力すらもなかった。
失格している。
前半だけガーと言い訳している暇があったら、自分の見解を述べよ。
そして言うことがないなら長編を書け。 『亜熱帯チャイナタウンにて』
の意味が解らない奴がいるらしい。
誰か説明してやれ。出来ないなら無理しなくてもいいがな。 五月晴れで涼しい日曜日、書斎のテレビをつけるとコンゴで活躍する女医の活動が特集されていた。なんとなく彼女を見つめていると昔の事を思い出した。私は引き出しを開けてアルバムを開いた。
その中のたった一枚しかない写真。忘れられない。チョコレート色に黒光りする肌。一点の曇りもない大きな目。私と彼女とは呪いの大地で出会った。
4,5歳のその少女は上目使いにじっと私を見上げると、一歩、二歩と後ずさった後、逃げるように走り去った。しかし数分後再び現れた。少女私の前で膝をつき、あわせていた両手をそっと開いた。日本の国旗のシールだった。私の胸の国旗に
視線をやると、再び私の目を見た。「神様なんですよね」「えっと」「またあの時みたいに助けに来てくれたの?」私は答えに窮し、苦笑いで言った。「僕は神様じゃないよ、でも神様の命令で来たんだよ」
少女は立ち上がって走り出した。「神様がきたよー!」私は苦笑いしながら再びリヤカーを引き始めた。この隠れ里の噂を聞いたのは1週間前だった。「そこに家族を残してきた。病気や怪我でもう長くは持たない、彼らを救ってくれ」こんな旅はMSF事務局が
賛成するはずが無かった。私は軍に賄賂を渡しこっそりと装甲車に乗り込んで紛争地帯の手前まで送ってもらった。この内戦は資源を巡る経済戦争だ。そしてそれを支えているのは我々の贅沢な生活だ。必ずしも必要不可欠ではない家電や
自動車を買うとこの国の人間が死ぬシステムになっている。少女はカジャ・マムーと名乗った。リンガラ語でカジャは大いなる恵み、マムーは大地の神だ。大地の神は何故、地下資源という本来恵みであるものを絶望として与えたのだろう。
森の中に住む十数人を治療し始めて3日、大半の者は回復に向かった。時期を見てキャンプへ連れ帰ろう。そんな事を考えながら一安心した矢先だった。森の奥へ行っていたカジャが走って帰ってきた。
「兵隊がいる!」この辺にいるのは兵隊などではない。軍装した略奪者だ。私は焦ったが苦肉の策として、歩けるものに逃げるように指示し動けない者3名と残った。いちかばちかの神頼みだったが、振り向くと傍らに
逃げたはずのカジャがいる。私は焦った。「何をしている、逃げないか」「神様は、何度も奇跡を起こしたわ、今度も大丈夫だよね?」「奇跡じゃないよ、医療だよ」すると茂みの方から声が近づいてきた。祈りは届かなかったようだ。
ガシャリと音がして私はそちらを見た。「ここで何をしている」ライフルを構えている数人の男がこちらを睨んでいる。私はにっこりと微笑んで白衣をめくり国旗と赤十字を見せた。「医者ですよ、ごらんの通り病傷人を治療してます」
「医者だと?」男は銃を下ろすと私をじっと見て何か思いを巡らせているようだった。
私とカジャは男達のアジトに連れてこられ、部屋に通された。ベッドには女性が寝ており、その顔は発疹に覆われていた。「娘だ」ようやく意図がわかった。私は跪いて娘の胸元を開いた。発疹は全身に及び、ただれている箇所もある。アレルギーだ。
しかし何のアレルギーかはわからない。「いつからですか?」「先月からだ」ふと見ると、娘がしているピアスは私でも知っている有名ブランドのものだ。私ははっとする。「あなたたちは外国人も襲うのですか?」
「金を持ってりゃ関係ねぇ、1ヶ月ほど前にもやったよ」私はふうと息をついて立ち上がり、男に向かった。「これは病気じゃありませんね」「じゃあなんだ」「神の怒りです、あなたの所業に対する」男は絶句している。そしてやっとの事で言葉を搾り出す。
「じゃあ治療法はねぇってのか」「治療はできませんが、解決法ならあります」「どうすればいい」「彼女の身代として身につけているものを私が神に捧げて怒りを鎮めます」考え込んでから言った。「やってみろ、できなかったら殺す」
私は男達が首を傾げながら見守る中、地面に正座をして神主のように木の棒を振り回し、祭祀のような声を出す。そしてピアスを大地の神に捧げた。娘の症状はみるみる回復した。金属アレルギーだったのだ。この賭けが成功した事でリーダー格の
態度が変わった。私とカジャには食事が振舞われ、大切に扱われた。「私信じてたよ、神様なんだから大丈夫だって」そう笑うカジャにもう何も否定せずに笑って見せた。いつか本当にこの国に神が降臨してこんな不毛な争いが無くなればいいのに。
そんな事を思い出しながら、画面の中の女医を見つめた。レポーターが机の上にある写真立てに注目した。「これはなんですか?」彼女は穏やかに笑う。「神のお守りです」画面に日本の国旗が映った。何かの冗談だと思ったレポーターも笑う。
「カジャ・ハミルトン先生でした」
あまりの事に私は口をあけたが、笑いがこみ上げてきた。「あの国にもようやく神が降臨しはじめたのかな」 第四十六回ワイスレ杯参加作品
>>808
>>810
>>822
>>832
只今、十作品!(`・ω・´) >>832
詰め込みすぎても内容が濃いからいい評価になるとは限らないですよ。 ワイの講評まで暫く黙っていることにした。
初めからそうしていればよかったんだが、もう言うこともないので何も言わない。
ここからはワイの評価を尊重する。
ある意味、講評はワイの力が試されている。そこで俺独自の意見、個人的にすぎる意見を
先に言ってしまうのは講評の邪魔になる。だから言わない。
自由に講評してくれ。日曜日か。まだまだ先だな。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています