「ま、まさか、こんな物が!? 信じられん!!」

その日、在日ムー大使館からムー国情報部宛に送られてきた
極秘重要資料が入った細長い箱を開封するマイラスの手は、
興奮のあまり小刻みに震えていた。

濃い緑色をした、かなり強度がある紙製のその箱には、
日本語の大きな文字で 「陸上自衛隊 5.56mm 89式小銃」
と印刷されていた。
箱には、大使館職員が東京都内の店で、かなりの
大金を払って入手したというメモが添えられていた。

しかし、箱の隅に小さく 「東京マルイ」 と書かれた文字がある事には
マイラスは全く気が付かなかった