>>350
なるほろ

以下は私ならの話だから参考にもならんと思うが
その設定なら、下みたいな感じに書くかなぁ
どうせだから比喩バリバリの面倒くさい感じが出ればいいかなって


「おじさんどうしたの?」
「どうした……どうしたいんだろうな……」
少女の問いに対して男は答えにならない言葉を呟く。
久方の帰郷で目にしたあの光景はなんだったのか、あるいは夢幻ではなかったのか。
胸中に渦巻くドロドロとした想いは、信じていた彼女への未練であり現実を受け止められない己を卑下するものだ。
答えは出ない。
あの男は、彼女は、どうして、なぜ、尽きぬ疑惑と果てぬ思案。
想像を幾度も否定して、しかし同時に全てが正しいのではないかと肯定する自分がいた。
それは抜け得ぬ牢獄、無間の地獄を思わせた。
「何もわからないんだ……」
考えたくもない、そんな思いとは裏腹に嫌でも鮮明に浮かび上がる窓の向こうの2人の姿。
自ら殻に篭って、男はうずくまるしかなかった。
少女も、そんな男の心情を察した訳ではないだろう。
恐らくはママゴトか、あくまでそんな程度の行動でしかなかった。
それでも肩にポンと置かれた手の暖かさは、男の顔をより深く沈ませるには十分だった。