「ねえ、答えてよ! どうして私じゃダメなの!?」
溢れんばかりに涙を溜め込み、今にも決壊しそうな瞳で君は俺を見詰める。
「どうして私を見てくれないの?」
でも君の声は俺の心に響かない。
「どうして? どうしてなのよ? どうしてしてくれないのよ!」
もし、俺が君の存在を認知出来たら結果は変わっていたかもしれない。
けれど、俺は君を知らない。
「うっ、うぅ……。お願いだからブクマ……してよ……」