「残念だったなブレット!」


 おまえなら、想定できないはずの攻撃を想定し、全勇者の中で最長の射程を誇る砲撃によって撃墜する。そんなありえないことすらありえる。そう、読んでいた。

 俺が、ブレットを見くびるなんてことはありえない。

 誰よりも憎み、誰よりも評価しているのが俺なのだから。