0460この名無しがすごい!
2018/08/09(木) 03:08:30.60無職
目を開けた瞬間、真っ白い空間に俺はいた。
何もない空間だ。すぐに夢だとわかった。
明晰夢というやつだろうか。
〜〜
ふと気づくと、変なやつがいた。
のっぺりとした白い顔で、にこやかに笑っている。
特徴は無い。こういう顔の部位だと認識すると、すぐに記憶から抜けていった。
覚えることが出来ないのだ。そのせいか、まるで彼全体にモザイクが掛かっているような印象を請ける。
ただ、穏やかそうな人物だと思った。
月夜
目を開く。そこは神殿だった。
しいて言うなら、パルテノン神殿に似ている。石造りの古びた白い神殿。
現状分析をしよう。あの状況で助かるはずはない。だとするなら、さっきのは夢か?
〜〜
白い髪で、同じく白い貫頭衣を着た女性が微笑む。いや髪と服だけじゃない、肌も瞳も何もかもが白い。
何より美しい。ありとあらゆる要素が黄金比で作られたあまりにも完璧すぎて、人から逸脱した存在。
なのに、このすべてを台無しにするフランクな口調はなんなのだろう。