>>258
前半の物悲しく謎めいた雰囲気は良いですね。やるせなさに苛まれた状態から救いを求める物語の冒頭といった印象。

しかし短編としての落ちはしっくりこなかった。
会ったこともない人物を生贄にしたのにどうやってその恋人である女性を突き止めたのか経緯が抜け落ちているせいかな。
仮に死神が契約後に名前を開示したとして、気になって探したのか、関係ないと開き直るのか。その葛藤とかも少し見たかった。

あと、意図がわからない文がちらほらあって重要なところが薄められてる気がする。

例えば冒頭、バス停に座る男を写すカメラが空、森、山と遠景に移行したあとまた男に戻る。その効果は何だろう。
そんなことより本筋の舞台であるバス停の後ろの原っぱをもっと印象づけた方がいいんじゃないかな。

あと死神は黒いフード付けた骸骨って言ったすぐに、服とか雰囲気聞くくだり。
そのあと特に触れないし、無駄にハテナが増えただけで、少なくとも自分には効果がなかったです