『性癖主義者たちのタンタロス』
舞台設定にリアリティがなく、登場人物たちの内面描写も浅いと感じました。官能小説ほどは必要ないにしても、性的嗜好というナイーブなものを主軸としているのに文章からエロスをほとんど感じないのも不自然だと思います。

『M国式罪名作法』
「奇をてらう」のにも技術と作法が必要です。読者との対話が成立してはじめて「作品」だと僕は思います。

『シャーペンを竹槍に、ラケットを剣に』
作中で起きていることはわかりますが、どういう面白さを伝えたかったのかはわかりませんでした。

『僕らはIで、』
登場人物たちの行動や思想信条に興味が持てずじまいでした。妙な「道徳臭さ」も気になります。

『人の身にして精霊王 誇りに塗れた英雄譚』
まずは読みやすい文章を書くことと、ストーリーを短くまとめることを意識してみてください。

『壮途の青年と翼賛の少女』
あらすじがわかりにくいのが、この作品のストーリーの脆弱さを象徴していたと思います。テーマと言いますか、なにを読者に楽しんで読ませたいのかが伝わってきませんでした。


『idア・idル・idンティティー』
歌に過度な魅力を設定しているのに劇中歌が垢抜けていないのが致命的だと思いました。

今回の低評価作品はこのあたりか。
こいつらが本当に文才が無いのか編集者の見る目が無いのか気になるけど、多分前者だよな
参加者の質がマシになったのか編集部が学習したのか知らんけど昔よりかは酷評が減った印象