つぶやきまとめ13

サト(GA文庫編集者 募集中!)@GA_SATO
現代伝奇もの。作品の設定の説明に尺を取りすぎ。ラノベで京極先生並みの蘊蓄が語られてる感。設定を解説することも大事ですが、それを使った物語を魅せることとのバランスは要検討。
知っていることを全部使うのではなく、それをどのレベルで描けば読者が納得するかを意識しましょう。

GA文庫公式@GA_bunko
人外ヒロインまとめて4本ほど。ここで言う人外とは、ラノベでよくあるエルフなどの「明らかに人間的な異種族、
むしろかわいい」ではなく、「どうしてこれをヒロインにしたし」というソッチ系。
で、こっち系の場合多くが「もともとヒロインには向いていないもの」を無理やりヒロインにするので、まずそこをどうクリアするかが大問題。
基本的には物語上の必然性があって擬人化するわけですが、今回読んだ作品はすべてそのあたりクリアしていました。素直に凄い。

4本のうち1本は不条理系で、これは単純に面白いかどうかが評価ポイント。ただ、こちらカテゴリーの作品は、
本当にパワフルで完成度が高くないと評価としては辛くなりがちなので、これからこっち系を書こうとする人は要注意。

もう1本はピュアな恋愛もの。主人公だけに擬人化されている設定で、周囲との反応のギャップなどを描きつつ、ラストで自分の気持ちに素直になっていろいろ吹っ切る主人公が輝いて見える作品。
ただ、客観的に見るとちょっと悲しい話になってしまうのが難点かと。

残り2本はいい話系。どちらも物語を通じて主人公が成長していて、読後感良し。
一つは過去の因縁も絡めつつ、スッキリ爽やかな読み口で、もう1本はともに手を取り困難を乗り越えるバディものの面白さ。
どちらも甲乙つけ難いのだけれど、でもヒロインがなぁ、という悩みが。いずれもよく書けているし面白いんだけど、
ヒロインがアレなのでちょっと、となってしまうのがすごくモッタイナイ。
特に生理的に嫌われがちなものをヒロイン化するのは、よほどの勝算か必然性が無い限りは避けたほうが無難じゃないかなぁ。
悩ましいところでありますが。

サト(GA文庫編集者 募集中!)@GA_SATO
MMOもの。これはよく言うことなのですが、物語を終わらせましょう。投稿作で「続く」はダメ絶対。
全てを終わらせる必要はありませんが、この投稿作単体でのエピソードの問題の解決(=敵の撃破)や、
謎の解明はきちんとしないと読者がすっきりしないかと。
メインのギミックの説明に尺を取り過ぎて、他の設定の説明や説得力が足りない模様。
ぼんやりと敵を出して、それを倒すだけでは、読者は盛り上がらないと思います。
主人公の描きたい方向性はわかりますが、少し描写が足りず、好かれないタイプになっているかも。

編集ぬる(GA文庫)@GA_henshu_null
SF。翻訳っぽい文体がいい味出してました。主人公が超クール。
会話がオシャレで全体的にかっこいい作品。ヒロインも色っぽくてすてきでした。
途中から急にとんでもない規模の話になってしまったので、中盤までの雰囲気を生かすなら
読者が想像可能な範囲の話に収めたほうがよかったかも。

サト(GA文庫編集者 募集中!)@GA_SATO
魔法もの。設定を大きく変えてますが、ジャンル的に過去の大ヒット作が想起されます。
描写が丁寧な分、展開が遅い。また描写が重複してくどい面もある。
キャラは立っており、物語も過去背景から綺麗に構築してあるので、一定以上の地力は感じます。

サト(GA文庫編集者 募集中!)@GA_SATO
異世界転生もの。派手な個性はなし、文体がブレていて雑なところがある。しかし、取り上げたテーマを真摯に扱っていて、その描写は良い感じ。
伏線や全体の構成も良く機能しています。主人公も等身大で好感が持て、ヒロインズもサブキャラにもその世界で生きている感があっていいですね

編集ぬる(GA文庫)@GA_henshu_null
戦記もの。諸国や王族が入り乱れる複雑な話をよく書けていました。ネームドキャラ数十人を破綻なく処理したのはそれだけですごい。
ただ、キャラが多すぎて各キャラが弱いように感じました。主人公勢力の影が薄くなっているのも気になるところ。
話も壮大な序章になってしまっているかも…。

サト(GA文庫編集者 募集中!)@GA_SATO
ファンタジー学園もの。そこそこラノベでは個性的な設定ですがアニメでこういうのありますよね。その設定に説得力を与えるための描写説明、解説に尺を取り過ぎ感。キャラの背景、因縁、ヒロインの事情と過不足ないバランスは悪くないかと。