これが現実です(なろう作家じゃねーけど)
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2017年1月、とりあえず5年間のラノベ作家生活に一度区切りをつけることとなりました。
その中で、自分に起こったことや自分が感じたことを、事実に基づき記しておきたいと思います。(中略)

作品の著作権は、基本的にレーベルが買い上げるという形になります。
レーベルが全権利を買い上げた上で、発行部数一冊につき幾らとお金を出してくれる。
そうです、有名な「印税」ですね。

自分のデビュー作第一巻は、この印税で100万円前後を頂きました。
ただ、重版とならなかったため、デビュー作の一巻はこれで終りとなります。
もし売れ行きが好調ならば、第二版が印刷され、その印税が再び手に入ります。

因みに、重版出来となるかどうかは「発売直後から三日前後、長くても一週間」で決まります。
実は今の出版業界に「じわじわと口コミで評判になり、長期的に売れる」というスタイルは存在しません。
初動の売れ行きで全てが決まります。

さて、重版出来とならない作品は全て、打ち切りとなります。自分のデビュー作は
(恐らくデビュー作故にかと思いますが)二巻を出してみて、その売上も加味した上で打ち切りが決定しました。
二巻は一巻の売り上げを考慮し、部数を少なく刷って、それで50万前後の収入となりました。
この世には重版とならぬ場合、続刊もなく打ち切りにする編集部もあるようですが……よほどのことがなければ、
最終巻は出してもらえるというのが一応のセオリーとなっております。

ただ、例外はなにごとにもあって、未完のまま打ち切りとなることもありますね。
自分のデビュー作は、全三巻で打ち切り、最終巻では35万円前後の印税を頂きました。

では、そんな長物守の年収はいくら位なのでしょうか?
多くて150万円、少ない時は無収入でした。
驚かれるかと思いますが、これが売れないラノベ作家の現実になります。