俺は知恵遅れと別れたい大学生。
 だが某組織が別れさせてくれない。
 俺は臭いセリフを言うのが大嫌いなんだが、その組織は
「別れるなら春がいいね」
 と言わなければならないという制限を俺に設けてきた。
 んなこと言っても俺は絶対に臭いセリフは言わねえんだよ。

 大体な、
「別れるなら春がいいね」とあなたは言った。
だからすんなり別れましょう、と言ってあっさり別れられるなら痴情の縺れだかなんだかで死ぬ奴はこの世におらんわ。
こんな臭いセリフを考え出した奴を俺は殺したい。百回でも殺したい。殺しまくる。
「殺しまくるー!」
と言いながらずたずたに切り裂いてやりたい。
 まあ、それはともかく。この小説で俺はその知恵遅れを殺してしまった後である訳だが、小説だから俺は責任を取る必要などない。
 皆に親切心から忠告する。殺したい奴がいるなら、七面倒臭いことをせずにとにかくぶち殺してしまえ。それが一番簡単だ。
 殺したら見つかる、と言ってるの、あれは嘘だからな。慎重にやれば捕まる訳がない。マジで。
 以上俺からの忠告でした。