昔も今も金蔓女とヒモ男のカップルはいるんだからその設定は別に古臭くはない。
 金蔓女が低学歴で性を売り物にするような職についていて、ヒモ男が小説家志望とか芸術家志望とかミュージシャン志望とかでなかなか芽が出ず鬱屈しているという設定がありがちだと言っているだけ。
 で、その後の展開もありがちだから、物語としては陳腐。だけど作者の書く力は結構ある。
「書く力」と「面白い物語を考える力」の両方あれば良い作品になる。片方しかないのは残念。