「龍の愛し子たち」感想

『山影の里は、今日も旅人たちで賑わっている。行き交う人々によって踏み固められ、歩きやすくなった土の道の両脇に、たくさんの店がのれんを並べている。』

「たくさんの店が軒を連ねている。」または「たくさんの店の暖簾が並んでる。」とすると情景描写として違和感がなくなる。

 店主の息子のセリフに違和感。いつの時代か不明だけど、昔は「お給料」とは言わなかっただろう。くれてやる側の人間が「お」を付けるとも思われず。
「まぁいいや、後でうんと怒ってやる」は怒るではなく叱るが妥当。息子がまだ子供だから言葉を知らないという設定なのではなく、これはおそらく作者自身が怒ると叱るの区別がついてないのだろう。
『弥生は真剣な口調でそう叫び、今にも男に飛び掛かる勢いだった。』の「真剣な口調」がそぐわない。
 いろいろ引っかかってこれ以上は読めず。もしかしたらストーリーは面白いのかもしれないが、文章がまずいので読む進める意欲が削がれてしまった。と言うわけで、正しい日本語の文章を書くという事は非常に重要。