>>971
1.出版社で「この本は1000部売って返本率20%を目指そう」と指標を立てます
2.取次業者に1000部を売ります(この時点で印税が発生)
3.ところが500部しか売れませんでした。業者の倉庫には返本が500冊あります。これでは返本率が50%です
4.業者は200冊を出版社に返品します。これで返本率20%が達成です!
5.おかげで二巻も出せそうです。作家さんニッコリ
6.業者は手元に残った三百冊をちょっとずつ卸していきます。二巻が刊行された時などがチャンスです
7.ここで増刷がかかります。出版者としては500部出したいところ。でも業者の元にまだ200冊残っているので作家には「300冊増刷します」と伝えます。前借分をここで消化するわけです。
8.それでも余った場合は新古本として大手の古本屋などに卸します。
9.これだと業者が損をしているように見えますが大丈夫。その分の補填費や倉庫代や管理費はあらかじめ印税から支払われているからです