0149この名無しがすごい! (ワッチョイ 43a5-KlLC)
2019/07/06(土) 20:25:58.35ID:/sCuC2em0石田衣良なら、教科書にも載ってる『旅する本』読んでみるといいと思う
余韻の残し方の好例
作品については、文は読みやすいけどストーリーになってないから評価対象にはならないなあ
せめて何かしらオチが欲しい
例えばだけど、ラスト部分。
◆ ◆
そのとき、僕は決心した。子供のために、これはもう、やるしかないと。
「──分かりました、足りないお金のぶんは、働いて返します!」
……そして時は流れ。
「いやあ、頑張れば何とかなるもんだなあ」
あれから10年。
僕は借金を返すため、このダンジョンの管理人見習いになり、死物狂いで働いてきた。
雑用をこなすかたわら、自分でも冒険者としてダンジョンに潜り、攻略しやすいルートや魔物と戦うためのノウハウを開発していった。
新進の錬金術師や若い薬師と親交を結び、安価なポーションの仕入れ先を開拓したことが大きな転機になった。
努力の甲斐あって、いまやこのダンジョンは、規模こそ小さいものの初心者に対するフォローが手厚く、攻略情報の整った手頃なダンジョンとして、そこそこ繁盛している。
「……それにしても、ほんと、酷い騙され方をしたもんですよ」
傍らの老人をジト目で睨む。
「ふぉっふぉっ、ずいぶん根に持つのぉ」
老人は悪びれた風もなく、上機嫌に酒杯を傾けている。
「あなた、もう勘弁してあげたら?」
昨年結婚したばかりの妻が苦笑しながらとりなしてくるが、反省の色の薄いこのクソジジイに甘い顔をするつもりはない。それに──。
「……言っとくけど、僕を騙した件については、君も同罪だからね
「あら、何のことかしら?」
にっこり笑う妻の笑顔に思わず見蕩れてしまい、我に返ってからため息をつく。
「……ほんと、すっかり騙されたよ」
あの時の子供が、まさかこんな美人に育つなんて。
──てっきり、男の子だと思ってたのにな。
◆ ◆
みたいな感じ?
即興やっつけだからクオリティについては不問で頼む