>>120
石田衣良なら、教科書にも載ってる『旅する本』読んでみるといいと思う
余韻の残し方の好例

作品については、文は読みやすいけどストーリーになってないから評価対象にはならないなあ
せめて何かしらオチが欲しい
 例えばだけど、ラスト部分。


◆ ◆

 そのとき、僕は決心した。子供のために、これはもう、やるしかないと。

「──分かりました、足りないお金のぶんは、働いて返します!」



 ……そして時は流れ。


「いやあ、頑張れば何とかなるもんだなあ」

 あれから10年。
 僕は借金を返すため、このダンジョンの管理人見習いになり、死物狂いで働いてきた。
 雑用をこなすかたわら、自分でも冒険者としてダンジョンに潜り、攻略しやすいルートや魔物と戦うためのノウハウを開発していった。
 新進の錬金術師や若い薬師と親交を結び、安価なポーションの仕入れ先を開拓したことが大きな転機になった。
 努力の甲斐あって、いまやこのダンジョンは、規模こそ小さいものの初心者に対するフォローが手厚く、攻略情報の整った手頃なダンジョンとして、そこそこ繁盛している。

「……それにしても、ほんと、酷い騙され方をしたもんですよ」

 傍らの老人をジト目で睨む。

「ふぉっふぉっ、ずいぶん根に持つのぉ」

 老人は悪びれた風もなく、上機嫌に酒杯を傾けている。

「あなた、もう勘弁してあげたら?」

 昨年結婚したばかりの妻が苦笑しながらとりなしてくるが、反省の色の薄いこのクソジジイに甘い顔をするつもりはない。それに──。


「……言っとくけど、僕を騙した件については、君も同罪だからね
「あら、何のことかしら?」

 にっこり笑う妻の笑顔に思わず見蕩れてしまい、我に返ってからため息をつく。

「……ほんと、すっかり騙されたよ」

 あの時の子供が、まさかこんな美人に育つなんて。
 ──てっきり、男の子だと思ってたのにな。




◆ ◆

みたいな感じ?
即興やっつけだからクオリティについては不問で頼む