昨日相部屋になった男はかなり体臭が酷かったから心配していたのだが、今日はマシなようだ。

二人とも汗臭くはあるが、そこまで気にはならない範囲だった。



この二人は知り合いのようで、僕が部屋に入った時は話していた口を止めて僕の方へ視線をやったが、やがて興味を失ったように目を逸らした。



テントの隅に座り、絨毯替わりに床に敷いてある藁を指で弄ぶ。

男達は、僕を意に介していないように笑い声を上げながら談笑している。



「でよ、その女の奥を思いっきり突いてやったら、悲鳴を上げて小便漏らしやがってよ。 ブチ切れた振りをして宿から叩きだして、金はうやむやにしてやったよ」



「ぎゃははは、タダマンか。 上手くやったな。 まあ、レベンの乞食女にまともに金なんて払いたくねえよな」



「まあな、薄汚れた女ばかりだし、穴だけ使ったら後はどうでもいいさ」