ヴィルフリートに関する作者の見解


>ただ、ヴィルフリートはやっぱりローゼマインに全く感謝していなかったんだな、と分かってがっかりしました。
全く感謝していないわけではありませんが、「自分の努力があってこそ」という意識も大きいです。
洗礼式のお披露目を無事に終えても口出しが続くので「やらされている感」が強くなってきたというのもあります。

>特典SS、作者様はどこまでヴィルを下げるつもりなのか……と、思ったが
>ヴィルのKY発言を読むと、兄妹弟の仲が悪くなる可能性もあったのでは……
別に下げるつもりなんてありませんけれど。あの当時のヴィルフリートはあんな感じです。
ゲオルギーネの恨みや怒りが理解できたのであれば嬉しいですね。そういう意味でもヴィルフリートはミニジル様なので。
ローゼマインがいなければ、ヴィルフリートは廃嫡だったので対立しようがありません。兄弟仲が悪くなることはありませんでした。

>7歳までヴェローニカはなにを教えてたんだろって疑問に思っちゃいました。
貴族らしく振る舞い、おとなしく自分に服従することでしょうか。
ジルヴェスターが反抗してフロレンツィアを娶ったので、「今度こそ」という意識が強かったですね。

>ヴィルは三才の弟の心配よりも、妹より挨拶を知らない自分を省みよう。
お披露目を無事に済ませたことで、「自分はやればできるし、これだけ努力しているので大丈夫だ」と思ってます。
そこを自分で省みることができる子だったら、ローゼマインと婚約なんてしませんからね。

>領主夫妻&ヴィルフリート側近の再教育がダメダメレベルだと思いました。
まぁ、そうですね。
周囲の環境が以前よりマシになったけれど、良好とは言えませんから。

ヴィルフリートが不憫というか、ダンケルフェルガーから色々と言われるのは仕方がありませんね。
エーレンフェストでは「終わったこと」とされていても、ディッター重視のダンケルフェルガー視点では
ハンネローレが宙ぶらりんなので「終わっていない」のです。
嫁盗りディッターの時に「自分の身は自分で守ります!」とローゼマインが前面に出てきて責任者としてサインしていたら、
非難されていたのはローゼマインだったでしょう。まぁ、ダンケルフェルガー相手でも簡単にサインせずに色々と譲歩を引き出す商人のような交渉に入ったと思いますが。

あと、ハンネローレが行っている一年前の貴族院はヴィルフリートにとって黒歴史のど真ん中。後から思い返すと、
なかったことにしてほしいレベルの思春期真っ盛り。尖ったナイフ時代なのです。人生の中で一番ひどい時期じゃないかな?
ローゼマインのアウブ就任辺りでヴィルフリートにも色々な心境の変化があったので、五年生の時にはかなり落ち着いていますよ。
香月 美夜  [ 2018/04/12 12:51 ]