手を伸ばすには遠く、追いつこうにも男の足はそこまで登り切る力がない。であればせめて願いを託すしかない……そしておそらく、自分の見立ては間違っていないと確信もできる。
「どちらかというとサードレマ側が「正義」寄りだからね、十中八九向こうについているだろう」
くゆる煙が空に消える。男の家は隣人に煙が届く前に掻き消える程度には広い庭がある、近所迷惑を考える必要はなかった。
「さて……慧君はラブレターを読んでくれるかな?」
流れ星に願った事が叶うのを待つかのように、プロゲーマー改崎 速手は空を見上げて薄く笑う───

↑これってさ「鰹と戦いたい」という意味じゃなくて「一緒に銀金と戦わない?」的な誘いなんじゃ…?

「願いを託すしかない」とか「サードレマが正義寄りだから十中八九向こうにつく("誰"が正義側につくか書かれてない)」とか「流れ星(=ミーティア?)に願った事が叶うのを待つ」とか少し不穏な気が…