ベルリク戦記

 ベルリクは好んで譲らず先頭に立って突撃する指揮官の鑑。知恵と勇気と狂気に優れる。
 戦争に臨んでは油断しない。物量優越、火力優勢、奇襲攻撃、機動作戦、縦深防御、水陸共同の努力を惜しまない。
 合理で無慈悲。虐殺、焼討、略奪、焦土戦を躊躇しない。必要なら目玉を抉った捕虜を敵へ送り返し、脅迫に女子供を嬲り殺す。
 世界を血で濡らして焼き焦がし、勝利と死体と廃墟を積み上げては暴力に物を言わせる好戦的総力戦文化を創造する。

 この世界に国際条約は存在せず、大義や国益があっても正義や悪に容赦や人権は無い。