ワイが文章をちょっと詳しく評価する！【196】
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オリジナルの文章を随時募集中！
点数の意味
１０点〜３９点 日本語に難がある！
４０点〜５９点 物語性のある読み物！
６０点〜６９点 書き慣れた頃に当たる壁！
７０点〜７９点 小説として読める！
８０点〜８９点 高い完成度を誇る！
９０点〜９９点 未知の領域！
満点は創作者が思い描く美しい夢！
評価依頼の文章はスレッドに直接、書き込んでもよい！
抜粋の文章は単体で意味のわかるものが望ましい！
長い文章の場合は読み易さの観点から三レスを上限とする！
それ以上の長文は別サイトのＵＲＬで受け付けている！
ここまでの最高得点７７点！(｀・ω・´)
前スレ
ワイが文章をちょっと詳しく評価する！【195】
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/bookall/1594984187/l50 >>529
リアルで友人が居ないのは、わざわざ5ちゃんを専ブラでやったりして、idが真っ赤だのなんだのとイチイチネットの他人のことばかり気にしている君ではないのか >>526
ハッキリ言えば、俺一人が嫌がられているんだよ
それを排除するための最善の策 >>529
俺はスレ説明通りのことをやろうって言ってんだよ
それなのに、ワイやワイメンは他の事ばかりやろうとする
悪いのはどっちだ？ ふぅ〜、一苦労であった！
ナスは五本、小ぶりではあるがヘタが指に刺さる鮮度！
トマトはミニが十二粒！ 中と大は合わせて五個！ オクラは三本！ 一本が少し育ち過ぎた！
紫蘇とハーブとネギとニラは竹籠にこんもり！ 茗荷は相変わらずの豊作で十四個！ 合計が二百を超えた！
今は縁側に座ってプレモルを飲んでいる！
傍では豚野郎が蚊取り線香の煙を吐き出している！
午後はのんびり書くとしよう！(｀・ω・´)ワイがリーマンを育てたぁぁぁぁぁ！！ 添削くんや設定君といった珍獣がこうやって、延々と無意味な難癖を付けるのは寂しくて死にそうですというSOSなんですね
普段誰からも注目されない人というのは、こういうコミュニティにしばしば喧嘩を売って目立ちたがる訳で、それが荒らしですね
本来的には、こういう人たちはまともに働いたり友人を得てそこに充足する場所を見つければ、飢える事も無くなって来訪頻度も減ります
社会の課題ですね プロなのに、ワイメンを卒業できない
リーマンとかいう憐れなのもいるけどな 出版した当初は作家どうしの交流に入れてもらってたけど
それもすぐに途絶えた
で、またこんな下層のサークルに逆戻りだ >>527
どうでもいいけど茗荷なげーな
おれんとこじゃせいぜい一週間だが プロなのに、こんな下層のサークルに来るしかない
リーマンとかいう憐れなのは
寂しくて死にそうですというSOSなんだろうな 美世たちは、シャム猫やバーチャル編集長の書き込みが嫌なら
どうしてNG設定にしないのでしょう？
ちゃんと書き込みを読んで、それに応じてるのが理解できない
ほかの人も言ってるように、どうして荒らし書き込みできないように管理ができる個人サイトでやらないのでしょうね？
5ちゃんでやらないといけない理由は
謎です >>540
ワイの庭の茗荷は家の横に生えている！
家の長さに比例する規模なので十メートルくらいか！
幅は二メートル弱！ 一斉に芽吹いている訳ではないので、
時間差で次々と茗荷が生えてくる！
茗荷の当たり年が幸いした！(｀・ω・´) 社会の課題は、駄作を表紙詐欺で売らないようにすることだ
小説そのもの、業界全体の信用に関わるからな >>539
いや、今も作家同士の交流に普通にいるよ
いくつかの作家グルチャだったり
緊急事態宣言中はなかったけど、だいたい月一くらいで作家飲み会がある >>もう、力を借りれない
一度も添削の力を借りたことがないんだよなぁw 講談社から本が出ている立派なプロなのに
こんな下層のサークルを離れられないリーマンとかいうやつの方が
よっぽど珍獣だぞ そうそう、取り敢えずビールは死語となっていて、
皆好き勝手に酒を注文していた！
ワイは肴によって呑む物を変える！(｀・ω・´)ｷﾘﾘ! >>455
遥さん、別に失礼なことなんてありませんでしたよ。お気になさらず >>545-546
アレえ？ずっと張り付いてたの？
こんな下層のスレに、上級国民様なのに？ ワイがリーマンを育てたぁぁぁぁ！
と書き込むとお小遣いが貰えるらしい！(｀・ω・´) >>548
あー、最近その傾向にありますね
作家飲み会は特に顕著で、本当に取り敢えずビールの文化がない
めいめい好き勝手に好みのお酒やらソフトドリンクやらを頼んで、テーブルの上がバリエーション豊かになります >>551
お小遣いはちょっと……w
うーん、経費で落とせるのかなw >>552
更に云えば一度に頼み過ぎてテーブルに乗らなくなって、
隣の空いていたテーブルを繋いで一つにして貰ったことがある！
締め切り後が特に顕著！(｀・ω・´)もう少し胃袋と相談して決めて！ と何度思ったことか！ >>550
ずっと張り付いてたなら、もっと早く遥さんへの返事を書き込んどるわ >>553
このような乗りで書き込めばいがみ合うこともないのだが！
もう少し生きた人間と接した方がいいのかもしれない！(｀・ω・´)特定の君達に云っておく！ >>546
もう の解説
［副］
１ 現に、ある事態に立ち至っているさま。また、ある動作が終わっているさま。もはや。既に。「もう手遅れだ」「もう子供ではない」「今泣いた烏がもう笑った」
２ あとわずかの時間で、ある事態になるさま。まもなく。やがて。じきに。「もう終わりますから、しばらくお待ちください」「もう来るだろう」
３ 現にある事物・状態などに、同じものを付け加える気持ちを表す語。さらに。いま。「もうちょっとで車にひかれるところだった」「もう片方の靴下が見つからない」
４ （あとに打消しの語などを伴って）同じ事をこれ以上繰り返したくないという気持ちを強調する語。二度とは。「もうしませんから許してください」「戦争はもうごめんだ」
５ 自分の判断・感情などを強める気持ちを表す語。感動詞的にも用いる。まさに。なんとも。「これはもう疑う余地のない事実だ」「嫌になっちゃうなあ、もう」 >>550
添削は上級になれとまでは言わんから
取り敢えず、国民の義務を果たせ
勤労と納税の義務な >>559
お前はそんなことよりワナビ落ちしないように頑張れ せっかくの休みに大変だね
早く専業作家になれると良いね 添削は自分のスレを二つも立てたのになんで他所のスレに来てグズグズ言ってんの？ >>563
リアルでもネットでも自分では何もできないニートだから 自スレが過疎っているからだね
スレ運営は簡単ではないよ
やってみればわかる いくらでも参加させない方法はあるのに
いくらいってもバーチャルらをNG設定しないし自身のサイトに避難もしないし、
喧嘩することに依存してるのかもなあ、美世や、ワイ氏ら
無ければ、無いで過疎るから たかもりも相変わらず名無しで茶々入れとるし
完全に依存症だな >>565
過疎ってんのは自分に能力がないからでしょ？
だからって他所にスレに出張ってくるのは迷惑だろ Noteスレは破棄した
研究所は900レスまで来たので消費できる
次、立てるかはわからんね >>568
他所って何？
自スレあったら、他のスレにはレスしてはいけないの？ >>570
まともなレスならね
見出しだけの創作論とか、自称編集長だとか、もう助けてあげないだとか
頭痛くなるようなキチガイ発言を大威張りで毎日繰り返されたら誰だって怒るわ
そんな当たり前のことが理解できないお馬鹿さんだから嫌われるんだよ
だから隔離スレで一人でやってろと言われるのに
と言っても、これも理解できないんだろうな たかもりはどうしてもレスしたがるんだなｗｗｗ
名無しで中傷することでストレス解消か キチガイ発言とかいって関わらないと気が済まない、たかもりが一番のキチガイじゃないのか？ｗ >>571
留年太郎が来た時は普通に流れていた
以下のような評価も頂いた
242 名前：この名無しがすごい！[sage] 投稿日：2020/07/25(土) 11:59:46.05 ID:f7HCgumq
ちなみに、こんな感じでアホだのカスだのと煽らずにやってたら
バーチャル編集長も何も問題ないではないか
このスレの本来の使い方をしている時です
オカシイのはどっちでしょうか？ >>571
じゃあ、本来の使い方をして下さい
スレ説明通りの
そしたら貴方の頭痛もなくなるでしょう >>571
当たり前のこととは、スレ説明通りのスレ運営をすることです 焼き立てのパンは美味い！
何も加える必要がない！
一斤のパンを端から千切って食べた！
三分の一を胃袋に収めた！
コーヒーを飲みながら続きを書くとしよう！(｀・ω・´) >>571
527 名前：ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE [] 投稿日：2020/07/26(日) 11:22:07.32 ID:Fn7Oedf3
雨が止んだ！ 好機である！
庭に出て「ナス、トマト、紫蘇、ネギ、ニラ、茗荷、オクラ」を採ってくる！
今晩は鶏の香草蒸しを考えているので各種ハーブも摘んでくるか！
気温が上がってきたのでプレモルをプシュッとするか！(｀・ω・´)ﾉｼ ワイがリーマンを育てたぁぁぁ！！
528 名前：ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE [] 投稿日：2020/07/26(日) 11:24:23.73 ID:Fn7Oedf3
ニガウリは小さい！
もう少し育つのを待つ！(｀・ω・´)ﾉｼ
577 名前：ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE [] 投稿日：2020/07/26(日) 13:54:44.96 ID:Fn7Oedf3
焼き立てのパンは美味い！
何も加える必要がない！
一斤のパンを端から千切って食べた！
三分の一を胃袋に収めた！
コーヒーを飲みながら続きを書くとしよう！(｀・ω・´)
これはまともなレスではないですね
私の頭痛のタネです なんだって、いいちこNEOだと！(・｀ω・´)
居酒屋で酔っ払うと誰もが仕出かす！
あの沈着冷静なリーマン君でさえも酒宴の席で、
「俺のはいいちんこ」と下ネタに突っ走って、
周囲をドン引きさせたことが予想される、
あのいいちこのNEOが全国販売されているだと！(・｀ω・´；)
見掛けたら買うとしよう！(｀・ω・´)ﾉｼ 目的コミュニケーションをすれば良いんですよ
スレ説明通りの
そこで村コミュニケーションをやろうとするから頭痛が起きる
村コミュニケーションがしたいのなら、そういうスレを立てる
このスレは目的スレですから >>579
445 名前：バーチャル編集長 ◆hki.OD00cQ [sage] 投稿日：2020/07/25(土) 21:33:18.98 ID:chUsCGT8
ワイは、ただ下品なことや下ネタを書けば
面白いと思っているみたいですがね
次元が低いです >>580
>自スレが過疎っているから
これがここにくる理由かよ
自スレを盛り上げる工夫しろよ
編集長なんだろ >>582
いやいや、添削は自スレを盛り上げるより、ハローワークにいくのが優先 たかもりはどうして編集長をNGにしないでレスし続けるんだ？馬鹿なのか >>579
りーさんは酔って弾けるタイプじゃないっすよ。
まあ、だからこそそう言ってたら面白いけど。
突っ込み上手ですね、彼は。 >>586
自分で云うのもなんだが、ワイは底抜けに明るい！
初対面の人間であっても竹馬の友のように話し掛ける！
場所は居酒屋、とは限らない！ キャッチの電話の人間と仕事抜きで飲みに行ったこともある！
市役所に用事があって、そこで知り合った係長と飲み明かした！
他にはレストランのウェイトレス、街頭で呼び込みをしていたホスト、駅前で歌っていたインディーズバンド！
パチンコ屋で隣に座っていた青年と飲んだこともある！ その時、ワイは確変を引いて十五連勝中！
もちろんワイの奢りである！ ポリボックスでは警察官と話し込んだ！ 勤務中なのだが！
寒そうにしていたホームレスにコンビニのおでんを奢り、いろいろな話を聞いた！
ホームレスのアイドルと云う者がいるらしく、現金や物でさせてくれると云う！
ワイも誘われたが遠慮した！ そこまでフレンドリーにはなれなかった！
別のホームレスからはルンペンのフリをした社長がいると聞かされた！
真偽を確かめたかったのだが、誰がその人物なのか、わからなかった！
身元を隠す為なのか、変装していたらしい！ 人物の特徴が訊く度に二転三転した！
インドの宝石商を名乗る人物もいた！ ウ〇ヤと云う名で浅黒い顔と彫りの深さがなければ日本人と変わらない！
日本語の発音まで完璧！ 天然ルビーに見せ掛けるテクニックを語ってくれた！ どこかの採掘権を得ていると豪語していたが、
忘れた！ 宝石には興味がなかった！ もう少し突っ込んで聞いていれば、と今になれば思わなくもない！
全ては小説のネタになる！ ワイ自身の体験も役に立つ！ 怪我がそれ！
腕を粉砕骨折した！ 顎が折れた！ 眼窩骨折もした！ 手首にヒビが入った！
歯も折った！ 手の指のほぼ全てを脱臼した！ 怪我の原因は秘密にしておこう！
酒豪でもある！ 日本酒であれば一升は余裕！ ビールは十リットルくらい飲んでも意識が飛ばない！
一回の飲みでジョニ黒を三本、空けたことがある！ 一時、コーラ割に嵌ってガブガブ飲んだ！
しかもハイペース！ 一緒にいる者達も釣られて飲むのが速くなる！ ワイと飲んで二日酔いにならない者はいなかった！
宅飲みだと全員が翌朝、行き倒れのような姿となる！ 寝たまま、口からお好み焼きの具を出す者もいた！
ワイとリーマン君が一緒に飲むと、どうなるのだろうか！
想像すると何やら愉快な話が頭に浮かんでくる！ 今は趣味で書いている場合ではないが！
今日の執筆はここまで！(｀・ω・´)カエル君ビールを飲むとしよう！ >>587
相変わらず、君はウソを付く時は饒舌であるな
で、リーマンくんとも面と向かって飲めもしないのに、また夢物語の虚構の世界で語っているのがなんとも滑稽なのだが >>588
ちょっと遊んで貰いたいの？
ワイの本気モードは甘くないよ？
君、知っているよね？(｀・ω・´) >>588
君のように家に引き籠っていれば何の出会いもない！
全てが嘘に見えても仕方がない！(｀・ω・´) こんな妄想の世界にずっと生きながら、5ちゃんに十年以上も引きこもっているかなりの爺のワイくんのリアルの本心は、いったいどうなっているのであろうか？ >>591
自己紹介は済んだ？(｀・ω・´)極上のミルクでも飲む？ >>590
そんなふうに出会いを語るなら、ワイメンとのオフ会ぐらい出たらどうなのだろうか？
君はウソがバレるので、出れないのであろう >>594
君は家に引き籠っているからリアルの忙しさがわからないのだろう！
で、ワイがオフ会に出ることと君に何の意味があるの？(｀・ω・´) >>594
君、猫君に誘われていたけど、
出て来なかったよね？(｀・ω・´)対人恐怖症なのかな！ >>594
お前、遅いよ！ 早くしろ！(｀・ω・´) 日頃から何も書いていないので、
このくらいの早さに付いて来れない！
飽きた！(｀・ω・´)ﾉｼ そろそろね、床屋に行きたいところ！
密になり易い空間なので迷っている！
髪が短いとナチュラルなウェーブ！
長くなるとクルンクルン！ ジェルで固めないと外に出られない！
どうしたものか！(｀・ω・´)ﾉｼ 精米を始める！ >>596
君らもナマポの白豚女の誘いを見なかったフリにして、逃げているのではないのか 気づいたらこんな時間。
>>493 ミヨさん
交通事故現場に立ち寄った時、ご友人に「あんたは鬼や」と評されたそうですが、冷静に対処される方が素晴らしいですね。
事故でめちゃくちゃ出血してて、死にそうな人がいたとしても、「大丈夫だぞ、お前は助かる。気をしっかり持て！」と励ました方が助かる確率は上がるのだとか。
逆に周りが泣いたり悲壮そうな声で「いやー！」と叫んだり、「こいつはもうダメだ」と言ったりすると、事故に遭った人は緊張の糸が切れたみたいに意識を失うそうです。
交通事故ではなく病死ですが、親族で声をかけ続けていたことで、長く祖父をこの世にとどまらせていた経験があるので間違いないと思います。 >>602 ワイさん
Bon Joviなら、ド定番ですが『It's My Life』をおすすめします。
平沢進なら、『ロタティオン(LOTUS-2)』が今熱いです。
ノドグロいいなー。焼き魚が食べたくなりました。鮎の塩焼きもいいですね。 >>605
Bon Joviはカセットテープの時から聴いている！
ノーマル、クローム、メタルと種類がある中でワイはメタルに録音した！
かなり勇気がいる！ 原理は知らないがノーマルとクロームは何度でも録り直せる！
メタルはそれが出来ない！ 無理にすると前の曲が重なって聴こえる！
値段もメタルが一番高かった！ 特に金属で覆われていた物が高価で記憶に残っている！
平沢進は曲と歌詞に特徴がある！
ノドグロは天満屋の物が多い！ あい君には馴染みの百貨店！
さて、もう少し飲むか！(｀・ω・´)ﾉｼ エスキモーコート。丈は僕とそんなに変わらない。
フードの下の、真っすぐに切りそろえられた柔らかそうな黒髪に、雪が吹き込んで、まだらにする。
黒髪のすぐ下の青みがかった緑色の瞳が、僕を射抜いている。小さく白い手が僕の耳たぶをつまむ。
手袋をはいてなかったのか、指はとても冷たい。
その子の充血した唇が、言い聞かせるように、はっきりと大きく動き、最後は両端があがる。
下弦の月の形。僕は身を固くする。痛みに耐えるためだ。次に何が起きるのか、分かっている。もう何回も繰り返しているから。ほら、鈍く光る先端が……。
「勇気? 勇気?」
ゆうき。僕の名前だ。夏果の声に目を薄く開き、ソファーから身を起こすと、我ながら酒臭い口の端から涎がこぼれた。あごの皮膚がぴりぴりする。
激辛ラーメンの唐辛子が口に残っている。チューハイですすがないと。テーブルに伸びる手が柔らかく制止される。
「駄目。飲みすぎ」
夏果の声に、僕は今度こそちゃんと目を開く。
ウエハースみたいな形の黒ぶち眼鏡がきらりと光っていて、奥の目が潤んでいる。ぼってりとした一重まぶたの下に小さくおさまった、茶色がかった黒。緑色ではない。
「あ〜、ごめん。寝てた。悪い夢見てた。あいつらは?」
「帰った。とにかく読んでみてって、鷲田さんが」
夏果がローテーブルを指さす。
スナック類や飲みさしの缶が散乱している真ん中に、聖域みたいなスペースが確保されている。その中央に、台本が1冊鎮座している。
僕はちらりと夏果を見るが、彼女はフローリングを雑巾で拭いている。
多分、鷲田が連れてきた誰かか、または鷲田本人が、ゲロでも吐いたのだろう。 胸糞悪い。でも、そうまで言う鷲田の台本に、少しだけ興味がもたげて、僕の手は自然にそれをとってめくる。
が、どうしても目がすべってしまう。
やっぱり、駄目だ。これには真実がない。胸やけが起こり、塊がせりあがり、唇が内側からめくれるのを、夏果のふきんが押さえた。
「……汚ねえなあ。げろ拭いたやつだろ」
「汚しちゃ台本に失礼でしょ。せっかく誘ってくれてるんだし。ちゃんと読んでみたら? 一生懸命だったよ。鷲田さん」
「なげといてくれ。それも一緒に」
回った酒で頭が痛く、しかも全てが面倒くさい時、北海道弁がでてしまう。なげる、は北海道弁だ。
僕は脚本を顎でさして、夏果のよこすポカリのペットボトルと、台本を交換。
鷲田もいい加減しつこいと思いながら、飲み口を唇に運んだ。一瞬、夏果は不思議な顔をして、ああ、と言う。
「ちゃーるのね」
今度は僕が訊く番だ。飲み口をくわえたまま、目で問う。
「ああ。ほかす、ね」
ほかすはこの前の飲み会できいた。あの時の鷲田がいた。
僕に糞みたいな役をやらないかと糞みたいなだみ声で言って、妊婦の夏果に糞みたいなやらしい目を使った。
ほかすは京都弁で捨てる、だ。あの時僕は、この子は京都出身だと思ったが、違うらしい。
「ちゃーる、は栃木弁でね。捨てるって言うの」
「ほかす、じゃないのか」
「今日は栃木の気分。京都と栃木で育ったから。お父さんは山口に住んでるらしいけど、ちょっと複雑でね。連絡は10年くらいないし、こっちからもしたくないの」
遠い目をする夏果。哀切に、喜びがほんの少し混じっただけで、表情は複雑になる。
複雑という意味では僕も同じだ。けど、いい加減僕がお国を使うのにも慣れて欲しい。なげるは、北海道弁で、捨てる。もう何回も使っている。
籍も入れるし子供も年内に生まれるんだから、お互いにもっと腹を割らないと、と思う。
が、どうしても抵抗を覚える。僕は29歳で、8歳の子供ではないのに。
……とりあえず、一度吐いてすっきりしたいと願う僕の目の端で、妊婦である夏果が床に散乱する何かにつまずいて、転びかけた。
僕は叫ぶ。
夏果は踏ん張り、黒ぶち眼鏡の奥のつぶらな目をもっと小さくして、こちらに笑いかけてくる。
「絶対に転ばないから。安心して」
無邪気で、誇らしげな笑顔だ。夢に出てくる微笑みとは違う。
軽い言葉を交わしてから、僕は立ち上がり、トイレまで歩いて、便器の手前のマットに嘔吐。
やってしまった。僕の手は口を押える代わりに、耳たぶを押さえていた。 7歳の時、実の父と3人目の継母が襲われて、死んだ。僕も耳に錐を刺された。
詳しいことは覚えていない。車窓の向こうの闇。闇に吹雪く白。尻の下の振動。あわせて揺れる大きなシ座席。怒りやすかった父の舌打ち。3人目の母の髪の、むっとする臭い。
横にかかる力。父の怒鳴り声。座席から転がる僕の耳に届く、無機質な音。緑色の瞳と、言い聞かせの呪文。
それくらいだ。
10年以上後で知ったのだが、父は危ない集団相手に危ない橋を渡ろうとしていたらしい。
迷惑な話だ。おかげで僕は、言葉をしゃべれない子供になってしまった。引き取られた施設ではとても大変な経験をした。
でも、高校への進学を機に、何故か会話ができるようになった。
そのまま演劇部に誘われて入った。卒業して、施設も出て、バイトで食いつなぎながら、劇団員になった。
2歳下の夏果とは去年、居酒屋のバイトで知り合った。何となく付き合い始めた。
妊娠が分かったのが2カ月前だ。僕は入籍と退団を決めたが、今でも鷲田はもったいないと言って、僕たちのアパートに押しかけてくる。
俺たちはようやく芽が出そうなのに、とかなんとか言ってさ。
『誰にも言っちゃ駄目だよ。耳じゃなくて、目になっちゃうからね』
鼓膜に響く声。緑の目。痛みは真実の証明。
妊娠を告げられたのと、夏果の留守中に、カラーコンタクトを発見したのは、タイミング的にほとんど同じだった。茶色がかった黒のコンタクトレンズ。
僕はレンズの奥の夏果の瞳の色を知らない。
夏果は、僕が彼女のコンタクトレンズの使用を知っているということを、知らない。
方言の話をするとき、どうして決まって哀切に喜色が混ざった顔をするのかも、知らない。
大きな嘘をついた時、僕はどうやって安心するだろうかと、発見の時からずっと考えている。やっぱり小さな嘘をたくさんつくのだろうか。
木を森に隠すみたいに。砂金を浜辺に埋めるように。そうして、森や浜辺を眺めるみたいに、つかの間の安心を喜ぶのだろうか。
だから糸魚川弁や信州弁や遠州弁や伊勢弁や近江弁を日常会話にちりばめては、ごまかすのだろうか。
そして今日みたいに、本当に方言を使う時には、ささやかな真実を喜ぶのだろうか。
夏果の悲喜こもごも。嘘に真実を混ぜる時の複雑な喜び。
やたらと全国各地の方言にくわしくなってしまった僕。
全てができの悪い喜劇なのかどうかは……。つまり、僕の考え過ぎかどうかは、夫婦として腹を割れば分かる。でも、その後の夏果を僕はうまく想像できない。
だからこの手は耳たぶを押さえている。
錐は、見えない楔は、今でもちゃんと僕の耳に打たれている。
勇気という名前なのに臆病な僕は、夏果の前で演技を続ける。高校の時から、演劇をずっとやってきて本当に良かったと思う、この頃である >>609
〇大きな座席
×大きなシ座席
です。ではでは。 >>604
理論的で効率的な方向に走るあまり
時に人の気持ちを考えなかったりするんだよね
トラブルが起こった時はいつもそう
「それをグズグズ言ってどうなるの」とか言っちゃう
言い方ってのがあるよね >>607-609
ネギ君の作風に少し似ている！
方言を主体にしているので違うようにも思う！
北海道弁の解釈がある中で「手袋をはいてなかったのか」の部分に説明はなかった！
作者が北海道に住んでいる為、方言と思っていないように感じる！
そうなると勅使河原君の可能性が！
今日は飲んでいるので頭の冴えている明朝に読む！(｀・ω・´) 「この頃である」に違和感を感じた。
句点漏れはともかく、なぜ最後だけ「である」なのか。 >>612そこはわざと混ぜてますｗ
違和感で強調するという気づく人が気づく小ネタですね。
でも標準語の方が良いのか、もし方言で説明をはさむなら緊迫感が薄れないか。
悩ましい感じでもあります。
俺はあれです。ただの名無しです。 >>613朝方、吾が輩は猫である
を読んで面白くて、夏目漱石に想いをはせながら書いたからだと思う。
句点漏れはコピペミス。一回別の所で書いてコピーペーストしてんの。 ストーリーになっていないのがどうにもならんね
短編は細かい描写はおいておいてストーリーを作らなきゃならない
雰囲気だけではダメだ >>617
そんなことはない。
ショーショートとは違う緩やかなストーリーがちゃんとある。 >>607-609 夏果の人
もしかして、先日吉田さんの話を投下された方ですか？
「僕」と二人以上の女性を主軸に、不思議なストーリーが展開していく手法が似てると思いました。
青みがかった緑色の瞳をした女性は誰なのか。一回流して読んだだけではわかりませんでしたが、注意深く読んでみると、夏果がその謎の女性ではないかと思えますね。
引き込まれるようなストーリー展開も、まだ先がありそうな余韻を残す終わり方も、あっぱれだと思います。
惜しいのは、「手袋をはく」など方言を知らないと「？」となってしまうところがあるところですね。蛇足に「ほかす」ですが、滋賀県出身の方も使われていました。
また作品を読めるのを楽しみにしています。 ここのスレにいる方って、新聞なり書籍なりで、活字を追う方が多いのでしょうか。
当方は高校を卒業して以来、ほとんど本を読まなくなったので知りたいです。 >>619
あえて指摘しなかったけど俺も手袋をはく地方
誰かに指摘された事がある 本をまるで読まないのに、自分は本を売って食っていきたいとか思っているのがそもそもアホすぎるので
そんなんだから、他人からガイジだと言われるのであろうな 方言か！ ベルリンに行った時、「バイエルンに住んでいたコトあるの？」と聞かれた事がある。
「どうして？」と言ったら、「あなたのドイツ語は南ドイツの訛りがあるから」と言われた。
ドイツ語は正式に習ったコトはないんだけどねえｗ 結局は、文字を書くとかだけなら簡単だから、僕にも、私にも出来る！とかって甘く見て、勘違いしてやっているだけのただの無能なアホの子なので、そうなるのであろうな まあ、いずれ現実の厳しさを目の当たりにして、自分の無能さをひしひしと理解して、おとなしくなるのではないのか ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
