夜はアイシャを抱いた。
 当然だ。それがやりたいことでもあったのだから。

 パパもママもいない生活に、ほんの少しだけ不安はあった。
 だが、後悔はなかった。
 やるべきことをやっているという充実感があったからだ。
 なにより、アイシャが笑顔なのがよかった。

 そして、ほんの少しの不安も、ある日、消えた。
 駆け落ちから半年ほどの時間が流れ、ある変化が発覚した日、消えた。
 不安が消えて、覚悟ができた。