コナンドイル「苦労して書いた歴史小説がちっとも売れへん……」

ドイル「なんでや……壮大な世界観に重厚な人間描写、時代考証も完璧やのに……英国文学史に残る傑作やんけ……」
ドイル「あかん……金がない……どないしよ」
ドイル「しゃーない、とりあえず、もっと大衆的で金になるもん書くか……」

ドイル「売れる小説ゆーたら、そらキモオタ向けのラノベやろな。ほんまはそんなもん書くのはワイのプライドが許さんのやが……」
ドイル「クールイケメン天才の完璧超人を主人公にして俺TUEEEEやらしてっと……」
ドイル「主人公の引き立て役に間抜けな刑事と、お人よしの友人キャラを配置してマンセーマンセーっと……」
ドイル「さすがにやりすぎやろか……書いてて死にたくなったで……」

ドイル「まあええか。アホな中学生くらいにはこんなもんでちょうどええやろ。」
ドイル「主人公の名前は……“シャーロックホームズ”な。小遣い稼ぎになったら儲けもんや。」

読者「ホームズかっけー!すげー!超おもしれーーー!!!」

出版社「コナンドイル先生!もっと続き書いてください!」

ドイル「なん…やと…」