ダウンフォール作戦

ダウンフォール作戦は、魔大陸より侵攻して来た魔族の将軍ドメルが計画した「人類絶滅作戦」の作戦名である。
ダウンフォールは「破滅、滅亡」を意味し、人類大陸に対して大量破壊魔法や毒ガス魔法による無差別攻撃など、文字通り人類そのものを滅亡させる目的で命名された。
ダウンフォール作戦は次の作戦から構成されている。
徹底的な海上封鎖を実施して人類を兵糧攻めにするとともに、原爆魔法使用、及び大規模な化学兵器魔法の使用、農地への毒物散布によって食料生産を不可能にする事であった。
NBC兵器魔法の無差別投入や、マスタードガス魔法、サリン魔法などの攻撃も実行された。


人類(人族・エルフ・ドワーフ・獣人)側の対応

人族王族の最後の生き残りのマイン王女の提唱する「十億玉砕」のプロパガンダ通り、男子3歳から120歳(エルフは1200歳)、
女子5歳から100歳(エルフは1000歳)まで根こそぎ徴兵した人類住民9億4000万人を義勇戦闘隊として組織し、主力の陸海空軍5000万人と共に本土決戦に投入した。
本土決戦における海軍の任務は魔族上陸船団を海上で撃破し魔族上陸部隊にできるだけ多くの損害を与えることにあった。
しかし、圧倒的な魔族艦隊の攻撃により、海軍はすでに作戦艦艇の大部分を失い、残存していた主力艦も大破のために十分に稼働できない状態にあった。
その上、魔族軍のドラゴン編隊の攻撃で、人類側の航空兵力(ワイバーン・ペガサス・航空魔導師)は壊滅しており、満足な数の航空兵力を配備することは不可能であった。
そこで、海軍は特別攻撃を主力攻撃手段にすることとし、大量の特攻兵器の整備を進めた。
魔族の人類大陸上陸時点での特攻兵器は、特殊潜航艇・蛟龍73隻、同・海龍252隻、人間魚雷・回天119隻、特攻艇・震洋2850隻(陸軍の700隻を含む)であった。
また空軍は、残存するワイバーン・ペガサス飛空隊を特攻隊にして、退役・予備役・傷痍航空魔導師及び飛行訓練生部隊を特攻隊にして、2300頭と1万440人が特攻した。
魔族軍上陸後、陸軍は負傷しても命令により撤退を許さず、玉砕相次ぐ。傷痍軍人や兵役不合格者はもちろん、幼児や老人も爆薬を背負い、魔族軍に肉弾攻撃。玉砕、玉砕、玉砕・・・。
幼女も竹槍攻撃。結果、全員玉砕するも、魔族軍兵士の多くを道連れに。
都市という都市は魔族軍の攻撃で焼き尽くされながらも、人類軍は総力を挙げて必死の抵抗をしたが、魔族軍の殺戮魔法で遂に首都トーキョーも壊滅する。
マイン王女は、人類に唯一残された城塞都市マツシロに拠って残存兵力を糾合し、文字通り人類の存亡を掛けて、魔族軍との最期の血戦に及ぼうとしていた。