なろう系でよく使われがちな「モブなのに勇者(本来なら主人公になるキャラ)より強い、活躍する、モテるからSuge-」、みたいな立て方って、前提として「主人公=強くてモテモテで大活躍するもの」 っていう認識なんだよね。
まあつまりテンプレナローシュ。

けど主人公とモブ(その他大勢)を分けるのって、あくまで物語の焦点をどこで当てるかだけの話であって、例えば「革命に巻き込まれる無力な市民」を主人公にした物語ならば、「主人公より強くて大活躍するモブ」が大量に登場したっておかしくない。

それこそ去年話題にもなった、高校演劇から映画化された『アルプススタンドのはしの方』なんて、高校野球の試合を観客席の端っこの方でぼんやり見ている生徒たちを主人公にしてる。

これはまさに、高校球児に焦点を当てた物語ならそれこそモブとなる存在を中心にして物語ると言うものだけど、そこになろうで使われるような、強いとか弱いとか 活躍するとかしないとかって言う意味づけは全く無い。

「主人公とは最強で大活躍するもの」って言う誤ったなろう脳の認識があるから、そういう変な誤用がまかり通る。