>>290殺したガール感想

・キャラに感情移入できない。
壮絶な過去がある体だけど、掘り下げが足りなくて感情移入できない。
心情変化が唐突だし。
ヒロインが特にキッカケもなくいきなり主人公にデレて相思相愛になってるし、終いには主人公もヒロインに一目惚れでしたとか言ってるし。
早く殺せよ。

・サブキャラの造形が謎。
燕とか雀とか似た名前で、誰が何歳くらいのどんな人物で何故主人公と親しいのかよく分からないまま進むのやめてほしい。

・ラノベだけど萌はなし。
無理矢理すぎるサービスシーンはあり。
いきなり一緒に風呂入ろうとか引くだけだった。

・地の文がくどい。
 ダラダラと「痛みは愛情で〜、死は救済で〜、俺は死にたいけどヒロインは死んで欲しくなくて〜」と言い回しを変えて延々と同じ事を言ってるだけでくどい。
空回りしててダサい上に冗長。

引用:苦痛の中でごくまれに与えられる幸福は、強烈な中毒性を孕む。
きっと、あれらの幸福も、相対的には大したものではなかったのだろう。
勝手に脚色して、美化して、肥大化させて、存在しない過去を思い返して、悦に浸る。
それが、俺たちに出来る精一杯の、残酷な現実への抵抗だった。
だから、現実の幸福が記憶の中の幸福を凌駕することは絶対にない。
俺たちが心の底から欲して、どうしても手に入らなくて、それでも諦めきれなくて〜

こんなポエムがずっと続く。


・会話がつまらない。
掛け合いはツイッターみてもらえばわかる。
ただ、キャラを掘り下げる会話も、過去を示唆する意味深っぽい発言を繰り返すばかりで、実際は全然中身がない。

・会話の暴言が不愉快
 キャラが「黙れカス」「死ねボケ」「殺すぞクソカス」とか言い合ってて普通に気分が悪くなる。2chのレスかよ。

・全部行き当たりばったり。
唐突に姉が敵でしたとか、主人公が「俺は二十五歳までに確実に廃人になる。俺の精神は今この瞬間も、確実に崩壊へと向かっているのだ」とか言い出して、何言ってんだこいつって感じ。

オナ先もそうだけど、過去レスで言われてるみたいに設定だけの出オチだった。

設定だけは電撃文庫大賞レベルに秀逸。

デート→死にたいとモヤモヤする→殺されかける→デート→死にたいとモヤモヤする→殺されかける→終わりで、会話も地の文も展開も抑揚がなくてキツかったわ。

15回のラブコメの面白さが際立った。