・婚約破棄されて田舎に飛ばされたのでモフモフと一緒にショコラカフェを開きました

主人公に出されたチョコは現代と遜色ないレベルで仕上がった甘い板チョコなんだから
そこまでしっかり職人が作り上げたお菓子同然の食品を、添え物として皿に載せるか飾りつけでしか使わず
貴族も平民も食べないから店で仕入れても売れ残るとか無理やりすぎ
現代レベルまで味や触感が洗練されておらず、工程の問題で風味が飛んでたり口溶けが悪くてざらつくとか
油脂分が多くてくどいとか、砂糖を入れないので苦く胃薬代わりが消費の大半等々の理由があって
正解を知っている主人公が素人なりに工夫して美味しく加工できた、ならまだしも

真実の愛の相手なる男爵令嬢と結婚した王太子が、離縁して主人公と再婚約したいと言ってきたのは恥知らずだけど
婚約破棄の実情を知った国王が王太子夫妻に言った「婚約を解消の刑に処す」って何じゃそりゃと思った
表現自体もおかしいけど、そもそも既に結婚してるんだから婚約じゃなく婚姻なのに
かと思えば後の回で婚姻関係じゃなく婚約関係って事になってるし、連載途中で設定を変えたのか作者が混乱したのか
まあ、ほんの少々時間を要しただけで元の世界の友人と主人公が話せる通信機器を作れるし
電気が普及してて照明器具や冷蔵庫、写真はあっても、移動は頑なに馬車で武器は剣のたぐいなので
そもそも最初から設定の整合性を考えられてないっぽいけど

転生後の人生はあくまで現世なのだから、現世の母が前世の母でもあった等、物語的に前世の比重が大きいのは微妙だった
ただ前世の飼い猫に言及されすぎて、現世のヒーローかと中盤辺りから戦々恐々としていたので、そうじゃないのは良かった