拾ってきてあげたよ

322話
 アーレンスバッハの領主候補生としては魔力が低かった姫君は、領地対抗戦の観戦にやってきた先々代の弟に優しくされて惚れ込んだらしい。エーレンフェストのような影響力の低い領地ならば、魔力の低いアーレンスバッハの姫でもありがたがってくれるだろう、と父親の権力にすがって、輿入れしてきたそうだ。すでに第一夫人で二人の子がいたお母様のおばあ様を第二夫人へと押し退ける形で。
---中略---
 そんな状態で嫁いできたアーレンスバッハの姫君は三人の子を為したものの、「このような田舎では住みにくい」とずっとアーレンスバッハに帰りたがっていたそうだ。


365話
大領地の姫君ということで、第一夫人として尊重はされましたが、ご夫君は第二夫人となってしまった奥様を愛しておられましたから、とても義務的な関係だったのです

 大領地の領主候補生だから大事にされるはずだ、と自分の父親を説得して、強引にエーレンフェストへ嫁いできたものの、肝心の夫は歓迎してくれなかった。

ふぁんぶっく4 はみ出たQ&Aコピーシテペッタン
 Qもしガブリエーレがアウレーリアの様にエーレンフェストに馴染もうとすれば、夫ごと上級貴族に落とされなかったのでしょうか?

 Aはい。落とされませんでした。