『暴食』が喰らった『記憶』は当人の中に、喰らった『名前』は他者の中に残らない。それは世界に存在を確定する『魂』から、権能がそれらを引き剥がすからだ。
 本来なら『記憶の回廊』で行われる、オド・ラグナによる『魂』の洗浄――それを勝手に代行し、こっそり掠め取るのが『暴食』の権能。

 故に、『暴食』が奪った『記憶』や『名前』は誰の中にも残らない。限定的に『記憶』だけ、『名前』だけを奪われたモノもあるが、それぞれの弊害は適用される。
『記憶』を奪われれば当人が、『名前』を奪われれば他者が、当事者を覚えていられない。それは『魂』の性質、オド・ラグナの庇護下にある限りは変えられない。

これはなろうの6章から引っ張ってきたんだけど、これって逆に言えばスバルはオド・ラグナの庇護下にないから記憶保持が出来るってことでいいんか?