エスリーンはフライパンに油をひいてもやしとキャベツを炒めた。ちゃんとおいしそうな音がする。
「魔法石なんて買えない庶民は薪で顔を真っ黒にしなくていいの、そしてもう一つ」
「これは?」
ザックが指さす。
「電気炊飯器よ」
エスリーンの発明品は非常に重要なものとなった。まず薪割りといった重労働が庶民から消えて女性の睡眠時間が1時間減ったとも言われる。「家事」が重労働だったのだ。さらにトースターも出来た。
出来たお米を握って……