台湾では当時「犬去りて、豚来たる」と言い、犬は台湾を統治していた日本人、豚は大陸から来た中国人を意味するそうだ。 犬は口喧しいが守ってくれる。が、豚はただ貪り食べ尽すのみとのこと。 社会人類学者である著者が昭和40年代に台湾で聞き取りした、戦前、戦中、日本統治時代の回想。