★こうなったら読書マラソンしません? ★第八戦目
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【 公式レース規則 】
書き込みは名前の欄にハンドルと総読破ページ数を記入して下さい。
例) 名前:マラソン次朗(5963)[sage] 投稿日:92/13/32 24:28
本文に読んだ本と読んだページ総数を書きましょう。
★漫画はカウントしないでください。
★一冊読み終えた後の書き込みが基本ですが、
読破に時間がかかる本であれば、途中で書き込んで構いません。
★読んだページ数は、大体で構いません。
とりあえずゴールは10000nということでスタート。
10000nのゴールテープを切ったら、総読破ページ数欄に☆を一つ加えて、
ぜひ、もう一度、1nからゴールの10000nをめざして参加して下さい。
☆の使用例) 名前:パンダパン(☆864)[sage] 投稿日:02/10/20 00:27
<推奨>
200前後に下がったら、レース参戦を歓迎する意味を込めて、
マラソンの書き込み時に(『空あげ』はしないで)アゲ書き込みでお願いします。
>>2 読んだ本の『寸評用・評価基準 ABCDEF 』の例。
>>3 過去スレなど。
前スレ
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/books/1248144783/ 『アガタ/声』デュラス/コクトー 光文社古典新訳文庫 249p
戯曲2編。【C】 『カフカ式練習帳』 保坂和志 河出文庫 453p 【C】
作者が普段の生活の中でふと思いついた小説の種子となるような断片をノートやスマートフォンにメモし続け、あとで纏めたもの。文字通りの「練習帳」である。
カフカ式というがカフカと違って現在活動している日本人の作家なので、断片が断片のまま結晶するような文化の懸隔感がない。
作者本人の過去、現在、近所の話、見た夢の話がそのまま書かれているわけではないだろうが、完全にそれらを排除できておらず、想像力だけで組み上げられるはずの城の基部が現実に浸かっているようで、なんだか不潔な印象を受ける。
総じて猫好きが書く猫についての文章は読むに耐えないものが多いが、その手のものが三分の一以上を占めている。 『草のかんむり』伊井直行 講談社文庫 164p
ある日、目が覚めるとアマガエルになっていた。ファンタジー。【C】 『岡田英弘著作集W シナ(チャイナ)とは何か』 岡田英弘 藤原書店 569p 【B】
中国の歴史では、シナ(中国)を征服して王朝を建てた歴代の北方の蛮族は、数代後には高度な中華文明に同化されて漢人となったと説明されているが、それは事実に反している。
史記に書かれた黄帝の時代(実際には漢の武帝の時代)こそが理想であり、あるべき姿を書くことが歴史の正しい役割なのだ。というわけで、史記の枠組みからはみ出すような事実は正史に記録されることはなかった、と言う。
第四部の「漢字とは何か」は、これまで読んだ著作の中にはなかった主題で、漢字と漢文、現代中国語(普通話)に広東語や福建語などの方言、そして日本語との関係について語られていておもしろい。また魯迅の生涯や白話文についての説明などもここで初めて読んだ。
「つまり日本人にとっては、漢字も表音文字なのであって表意文字なのではない。これは漢人と正反対の態度である」と喝破しているのが凄まじい。 『ヤクザライフ』 上野友行 双葉社 437p 【C】
著者はウシジマ君の奥付に取材協力としていつも名前を連ねているフリーライター。出身は『マッドマックス』。
恐ろしいけどどこか人間くさい、そんなヤクザたちにインタビューしてみましたよ系。いろんなタイプのヤクザが登場しているわりには、結局当人にとって都合のいいことしかしゃべらないから金太郎アメのようだ。全員一様にガーハッハッ!と笑う。
高級車を乗り回し、キャバクラで豪遊するが、その資金はどうやって調達しているのか。それが「ライフ」の根幹だろうと思うが、ほとんど触れられていない。
ページ数も多く楽しく読めるが、あとに何も残らないのは、ライターとしては逆に有能なのか。 『楽園のカンヴァス』原口マハ 新潮社 297p
アンリ・ルソーの絵画をめぐるミステリー。永遠を生きる。【B】 『20代で隠居 週休5日の快適生活』 大原扁理 K&Bパブリッシャーズ 207p 【C】
なんといってもタイトルの勝利である。2冊目のタイトルは『年収90万円で東京ハッピーライフ』で、これまた急所を押さえている。
家賃は共益費込みで29500円。通信費はネット、家電のみで6500円。身体障碍者施設の週2日派遣で月収7万円。不労所得はゼロってところが偉い。
実際、完全週休3日あれば人生も変わってくるだろうなぁと思うし、こうやってみるとそれも不可能ではないのだが、なかなかこの境地には行けないなぁと思う。リーマンショックの頃はよかった。
本を2冊出して小金が入り、半端に有名人になった今、はたしてこれまで通りの生活が続けられるのか?というところに著者の正念場がある。 『漢字雑談』 高島俊男 講談社現代新書 260p 【D】
講談社のPR誌『本』に連載されている漢字についてのエッセイをまとめたもの。
博覧強記といえば聞こえがいいが、思いつくまま、調べたままに用例を羅列し、その場その場でジャッジしているだけで深掘りされることがなく、あとになにも残らない。本当に雑談である。
昔読んだ『中国の大盗賊・完全版』はもっと面白かった気がしたのだが、老人特有のだらしなさと底意地の悪さが染み出ている。
ほとんど説明もなしに漢語の反切を羅列し始めたのには驚いた。 『ヒルベルトの忘れられた問題』D・フックス S・タバチニコフ 岩波書店 204p
この視野の広さには複数の人の存在を感じる。【C】 『夜間飛行』サン=デグジュペリ 光文社古典新訳文庫 186p
飛行機に乗ることが命懸けだった時代が背景。臭みがある。【C】 『ちゃっかり温泉』 久住昌之 株式会社カンゼン 215p 【C】
吉祥寺にある仕事場兼事務所から徒歩で駅に向かい、電車に乗って東京都内の温泉をめぐる…って時点で住んでいる世界が違う。吉祥寺はまあともかく、地方住みは何をするにしても車に乗らなきゃどこにも行けない。
車で移動となるとネックになるのが気楽に酒が飲めないということ。サザエさんのように仕事帰りにちょっと一杯もできないし、この本のように温泉上がりにビールで蕎麦を食べたりもできない。違う世界の話なのだ。
「いい思い出は、何のお金にも換えられなくても、やっぱりその人の財産だ」と、いいことを言っている。『孤独のグルメ』の原作者でもある。
東京の温泉はお湯が黒いんだそうだ。 『見た人の怪談集』岡本綺堂 他 河出文庫 292p
怪談集。全然怖くない。【D】 『日本語の謎を解く』 橋本陽介 新潮選書 263p 【C】
高校の教師も勤めている著者が、授業で生徒たちに現代日本語や古文について疑問に思っていることを挙げさせて、その疑問への解答を元に書かれた本。
生徒たちが挙げた疑問には、そうそう、それがずっとわからなかったんだよね、っていうような急所を突いたものが並んでいて目次は面白いのだが、肝心の回答はわかったようなわからないような、煙に巻かれたような気持ちになるものが多かった。
冒頭、著者自身学生の頃は文法が嫌いで理解できていなかったと書いているが、理由の説明もなくとにかく糞暗記を押し付けられたのが根本の原因なんじゃないのか? にもかかわらず、その糞暗記の知識を前提としていて、
当時時間がなくて追求できなかった文法用語の意味や由来を深堀りすることもなく、ただ活用表の隅をつついて補完するだけの本になっている。受験意外なんの役にも立たない(古典を読む役にも立たない)古文の文法書を後生大事に取っているわけがないだろう。 『貧困のハローワーク』 増田明利 彩図社 222p 【C】
生活に急迫した人がたどり着くような底辺労働、ブラック企業に従事している人たち17人にインタビューした本。
17人も出てくるので、一人一人に対するページ割り当てが少ない。この著者であれば、本書の為に改めてインタビューしなくても、利用できなかった過去のインタビューをつぎはぎすればこれくらいの本は作れるだろう。特に目新しい知見はなかった。
著者自身が年末年始に短期アルバイトを二つ掛け持ちでやってみたというおまけの章が一番面白かったのは皮肉である。オフィスビルの殺虫剤散布と食品工場。どちらも淡々とこなし給料をもらっている。
皆だいたい転落して底辺労働に従事している。逆に言えば転落する前に準備しておけるものもあったということ。貯金と住所の確保、節約の習慣。特に節約は必要に迫られてから始めると精神的な追い撃ちダメージになるので、余裕がある内に身を慣らしておいたほうがよい。 私は元創価の会員でした。
すぐ隣に防衛省の背広組の官舎があるのですが、
自分の家の窓にUSB接続のwebカメラを貼り付けて、そこの動画を撮影し続け、
学会本部に送っていました。
別に大したものは写っていません。ゴミだしとか奥さんが子供を遊ばせている所とか。
官舎のほうが老朽化し使われなくなってから、
今まで法人税(うちは自営業です)をほぼ払わなくても済んでいたのが、
もう守ってやれないのでこれからは満額申告するように言われました。
納得がいかないと言うと、君は自業自得で餓鬼地獄に落ちる、
朝夕南無妙法蓮華経と三千回ずつ唱えて心をきれいにしなさいと言われ
馬鹿らしくなって脱会しました。
それ以来、どこへ行くにもぞろ目ナンバーの車につけまわされたり大変な日々です。
全ては自分の出来心から起きた事で、どこに訴えてでると言う訳にもいかないのですが、
なんとかあの人たちと縁を切った上で新しい始まりを迎える方法はないんだろうか 『パンク侍、斬られて候』 町田康 角川文庫 360p 【C】
こないだ読んだ『宇治拾遺物語』と違ってオリジナルだからか、重心となるものがなくて散漫な印象がある。ウィットもおおざっぱ。
とりあえず時代劇の舞台を借りて始められる、イキオイとグルーブ感さえあればなんでもありの小説。なんでもありだから死人が生き返ろうがUFOが出てこようが(出てこないが)驚きはない。
風が吹いたら桶屋が儲かるを350ページノンストップで語り続けたところに意義がある、貴い!みたいな。
解説で高橋源一郎が激賞していた。 『私のミュンヘン日記』子安文 中公新書 220p
シュタイナー学校の生徒による記録。【C】 『岡田英弘著作集X 現代中国の見方』 岡田英弘 藤原書店 583p 【A】
1972年、まだ文化大革命の余波が残る頃から80年代にかけて書かれた現代中国の政治動向の解説。当時の日本人は誰も耳を貸さなかったが、「日中国交正常化」の時点ですでに現在の日中関係を予測していたと豪語する。なるべく原文のまま再録する編集方針を採ったとのこと。
「指桑罵槐」という言葉がある。「桑を指して槐(えんじゅ)を罵る」というのが中国人の政治的手法で、直接相手を攻撃すると自分に付け込まれる隙が生まれるので、関係ないものを指差して怒鳴りつける。
82年の歴史教科書問題の時、共産党の機関紙が一斉に日本の文部省を攻撃したが、実はそれによって攻撃されていたのは後方のケ小平だった。そしてケ小平が人民解放軍の再編成をあきらめると、教科書問題はピタリとおさまった。
78年以降、中国のトップが次々と日本に「朝貢」に来ていた頃から、とにもかくにも経済発展し中国も大きく変わった。しかし本質的な部分は一世代やそこらで変わるものではない。本書の分析方法を応用して、若い日本人が間違わずに舵取りをしていって欲しいと結んでいる。 『リテラリーゴシック・イン・ジャパン』高原英理編 ちくま文庫 681p
文学的ゴシック作品選。新しいジャンルの宣言の書。【C】 『福沢諭吉の「学問のすゝめ」』 橋本治 幻冬舎 255p 【C】
前書きによると編集者に「こんなんどうでしょう?」とお題に出されたのが『学問のすすめ』だったらしい。
全十七編の内の初編だけを取り上げ、書かれた当時の世情に即しながらいつものとおりまわりくどく話を進めていくが、ところどころ現在の政治状況を引き合いに出して当てこすりに使っているのが残念。
初編が書かれた明治五年の頃はまだ議会はなく、議会を作れという声も挙がっていなかった。なので福沢諭吉も民衆に国政参加を促しているわけではない。その後の自由民権運動にしても士族の反主流派が始めたものでしかなかった。
啓蒙家である福沢諭吉のスタンスは「私はやらない、君がやれ」だが、それはあえてまわりくどい文章を書く著者と同じところに立っているのかもしれない。 『ミニヤコンカ奇跡の生還』 松田宏也 ヤマケイ文庫 301p 【C】
中国四川省とチベットの間に位置するミニヤコンカ山から奇跡の帰還をはたした著者本人による手記。
手記というにはこなれていて読みやすく、それゆえどこかフィクションっぽさが感じられる。途中で見た幻覚や幻聴をここまで正確に日付とすり合わせて再現できるものだろうか。
遭難についての本を読むのは楽しい。しかし、山の空気のように透徹した第三者の目ってものが必要だなと感じた。書かれたのが1983年なのでフォークソング的な内面の吐露がうっとうしいんだよなあ。
映画『運命を分けたザイル』を思い出した。が、なぜこの映画はいつまでたってもブルーレイ化されないのだろう? あの美しい高山の映像こそブルーレイで見たいのに。 『対称性と数学』筱田健一 技術評論社 174p
この書き方では納得しかねる。【D】 『大阪「高低差」地形散歩』新之介 洋泉社 175p
ブラタモリに案内人として出演した人。【B】 『問題は英国ではない、EUなのだ』エマニュエル・ドット 文春新書 254p
歴史人口学に基づいた見解。【B】 『アメリカ政治の壁』 渡辺将人 岩波新書 247p 【C】
アメリカ民主党の選挙対策本部という異色の経歴を経て、現在は大学の准教授である著者は、実際の政治の現場での経験とその時に培った民主党関係のスタッフを中心とするパイプを保持しているところが強みである。
この間の大統領選挙ではBS1の開票速報に解説者として出演していたのは記憶に新しい。そして、名著『見えないアメリカ』の著者でもある。
本書の発行日は2016年8月30日で大統領選挙が混迷を極めていた頃だが、トランプ候補に関する叙述が目立ち、たとえその後大統領にならなかったとしても現在のアメリカの政治を象徴する存在であったことが感じられる。
二党制であるがゆえに統一されない党内の壁、宗教とリベラルの壁など。最初に全体の見取り図を示してくれないのでかなりわかりにくい。 『虚構の男』L・P・デイヴィス 国書刊行会 305p
ドーキー・アーカイヴ第1回配本。【C】 皆さんのおすすめの本を教えて下さい。ジャンルは問いません 『灯台へ』ヴァージニア・ウルフ 岩波文庫 418p
家族の想い出。【B】 『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』ジュノ・ディアス 新潮クレスト・ブックス 414p
独裁と家族の系譜。【A】 『哲学的な何か、あと数学とか』飲茶 二見書房 238p
うすっぺらで適当。【D】
『渡りの足跡』梨木香歩 新潮文庫 253p
渡り鳥の観察。ちょっと観念的。【C】 『いちばんカンタン!株の超入門書 改訂版』 安恒理 高橋書店 159p 【D】
私もそろそろ資産形成などを始めてみたくなるお年頃。株に関するブログなどをいくつか読み歩いたあと、漏れがあってはいけないと思いamazonで一番評価の高かった入門書を買ってみた。
そしたら最初の見開きページに「安いときに買って高いときに売れ」と書いていた。「4ヶ月でなんと20倍!」ってガンホーのチャートをでかでかと載せてたり。資産形成というより、株で遊びたい人向けの入門書といったところか。
改訂版というだけあって、簡単にNISAの説明がされていたのはよかった。あと特定口座制度の説明、あわせて6ページほどが読む価値のある部分だった。
とりあえず今のところ、トランプのハネムーン期間が終わるのを待って米国高配当株ETFを買う予定。 『定年後7年目のリアル』 勢古浩爾 草思社文庫 277p 【C】
62歳の時に書かれた前著『定年後のリアル』から5年。著者は普通の元会社員。
なにかの縁で本を何冊か書いているが、読書が趣味のただのおっさんって感じ。仕事をやめて日々ぶらぶらしている人がいかに暮らしているのか、ちょうどいいケーススタディとして読める。
67歳になってもまだ自分が老人という意識は薄く、身体的にもあまり不都合はないようだ。独身のような書きぶりだが結婚はしているらしい。スタバやドトールに行くことを日課にしているくらいには金銭的余裕があるようだ。
著者が読んだ本からの引用だが、その「青空」こそがほんとうのわたしなのだ、という部分がよかった。 『ガロア 偉大なる曖昧さの理論』梅村浩 現代数学社 255p
【C】 『単独行者(アラインゲンガー)・上』 谷甲州 ヤマケイ文庫 405p 【B】
別の短編集のあとがきで、いつか加藤文太郎の小説を書きたいとあったのを読んだのはもう十年も前のことだが、本屋でたまたまこの本が目に入った。
とうとう書き上げたんだなと嬉しくなって手に取った。裏表紙には構想三十五年とある。序章は昭和十一年正月、加藤文太郎が槍ヶ岳で遭難したあと捜索隊に参加する学生の視点で始まる。
新田次郎『孤高の人』とは違って、加藤の会社での話や日常のエピソードはほとんどなく、この大著のほとんどが山行で占められている。これが谷甲州の考える加藤文太郎伝なのか。
避難小屋の中でも氷点下を下回る描写を、寒い部屋で布団にくるまって読むのが面白い。 『悲しみのイレーヌ』ピエール・ルメートル 文春文庫 472p
デビュー作。【C】 『岡田英弘著作集Y 東アジア史の実像』 岡田英弘 藤原書店 573p 【B】
著作集Y巻は中国の周辺の国、民族について。清朝(満洲族の国が支那を支配したという扱い)、台湾、チベット、韓国、ベトナム、マレーシア、カンボジアなどについて書かれている。
中国は政治の国なので一度行った発言を変更することは絶対にない。必ず言葉尻を捉えられて攻撃される隙ができるからである。なので同じ文言を使いながらその意味する内容をずらすことで現実に対応する。それはお人よしの日本人には到底歯が立たないというのが面白かった。
清朝史は著者の専門なので概説的なものだが、康熙帝の手紙など面白い部分が多かった。漢文しか読めない普通の東洋史学者とは一線を画している。
清朝史を調べるために、台湾の故宮博物館を何度も訪れる中で得た台湾についての知見も、70年代から現在までぶれる事もなく一貫している。 『医学と仮説』津田敏秀 岩波科学ライブラリー 130p
疫学とは。【C】 『中国人として育った私』 西条正 中公新書 230p 【C】
『岡田英弘著作集』の中で触れられていたのをきっかけにamazonで購入。1978年初版ですでに絶版、古書である。
著者は終戦の年、1945年元旦に満州で日本人の両親の長男として生まれた。戦後の引揚げ時、父親はシベリア抑留で連れ去られ(のちに帰国)、残された母親は炭鉱で働きながら中国人とハルピンで再婚する。
新しい父親は病院の院長(医者ではなく文官)だったので暮らしぶりはよかったのだが、百家斉放・百家争鳴運動で党に批判的な言辞を述べたところ、党の方針が転換した為に右派分子の烙印を押され強制労働所に送られてしまう。
日本への帰国手続きに4年近く関係省庁をたらいまわしにされ、役人に頭ごなしに怒鳴られるうちに、共産党への信頼が幻滅に変わる。そして1965年、運良くも文化大革命の前年に日本に帰国したのだった…で後編に続くのが面白い。 ■ヤフー知恵袋での自作自演による宣伝行為■
少し場所が離れますが、新宿ならDC BANKがいいと思います。2009/8/6 20:12:06
少し場所が離れますが、新宿ならDC BANKがいいと思います。2009/8/6 20:13:20(←1分後)
少し場所が離れますが、古着を売るなら新宿のDC BANKがいいと思います。2009/8/6
20:22:34(←10分後)
http://chiebukuro.yahoo.co.jp/my/myspace_ansdetail.php?writer=tamio_kamata&flg=3
■某ヨウジヤマモト掲示板で個人情報の悪用も暴露される■
619 :名無しのヨウジ:2015/03/04(水) 02:37:53 ID:4OeXYPI20
その知恵袋で使われてる名前実在の客だからな
本人はまったく知らなかったし
個人情報を無断で使われても構わないなら売買も止めやしないけど、、
俺は他にもいろいろ噂聞いて以来行ってない
キチガイ最終章!煽ってやらせて打つ!ワタナベ発狂自滅方程式!
みんなが指差し笑い出す♪客は刑事か見物客♪見ろよあれが新宿古着屋だ♪大爆笑
販売業者の名称 有限会社コー ルド ターキ ー/DC BANK 代表取締役:渡邊弘宣
販売業者の住所 〒160-0022 東 京都 新 宿区新 宿3-12-11 石井ビル2F Phone:03-5269-3675
https://www.google.co.jp/?gws_rd=ssl#q=%EF%BC%A4%EF%BC%A3%E3%80%80%EF%BC%A2%EF%BC%A1%EF%BC%AE%EF%BC%AB+%E8%A9%95%E5%88%A4
↑オー クションの評 価や告 発されたス トーカー悪 事の数々が見 れます!! 『最後の秘境 東京藝大』二宮敦人 新潮社 286p
秘境というほどではない。常識の範囲内。【C】 『チップス先生、さようなら』ジェイムズ・ヒルトン 新潮文庫 145p
【C】 『ドキュメント 道迷い遭難』 羽根田治 ヤマケイ文庫 269p 【B】
ドキュメント遭難のシリーズはいくつか出ているが、いちばん興味があるのはやはり道迷い遭難である。
おかしいと思ったときに引き返せばいいのだけれど、なかなか引き返せない。まあ実際に引き返した場合は遭難しないのでカウントされないわけだが。ちょっとくらい迷う方が楽しいって感覚もある。
冬山で迷って凍傷で指を六本失った人から、一日下山が遅れただけで全国ニュースになってしまったグループまで、バリエーション豊かな事例が収録されている。検証も丁寧で読んでいて面白い。
ヤマケイ文庫はどれも表紙がの作りが美しい。 オウム真理教に殺害された坂本堤弁護士(深夜自宅に押し込まれ一家皆殺し)が住んでいた団地の他の住人(7世帯)は、
全員事件の起こる半年前より後に越してきた人達だった。
そのうち五世帯が創価の会員世帯。
神奈川県警は初動捜査の段階で、この住人達全員に行動確認をかけていた。
その矢先に城内康光県警本部長の婦警へのセクハラ疑惑や
生活安全課の警視がノミ屋を開帳していた疑惑が突然次々と出始めて、
行確をはずしたら、マスコミからの疑惑追及も止まった。
それで勢いが付いたオウムは脱会信者の家族らを次々とVXガス(今度の金正男殺害で使われたのと同じもの)で襲撃。
当時の官房長官だった野中広務は
北朝鮮詣でから帰ると出所不明の大量の金を政界にばらまき始めて、自民党の実質的な党首におさまり
公明党を政権に引き入れた。
ネトウヨもいないし、韓流ブームもまだ無いころだったけど、あの頃から俺達の国はもうおかしかった。 『ツキの法則』 谷岡一郎 PHP新書 228p 【C】
ギャンブルにおける「ツキ」の仕組みを、統計学の見地から解き明かしていく本。
充分に多くの試行がなされるならば分布は正規曲線を描く。逆に言えば、試行回数が少なければ結果は必ず片寄ることになる。その統計上のゆらぎを後付けで運がいい/悪いと言っているのである。
「流し」や「ボックス買い」がより確実に負ける賭け方であるということにびっくりした。勝つ回数は多くともリターンは少なく、コストばかりが嵩むからである。
穴狙いで楽しく賭けるくらいが一番いいんだそうだ。
141冊目で4万ページ突破。 『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』加藤陽子 新潮文庫 497p
高校生向け、日清戦争から太平洋戦争までの戦史。【B】 『春琴抄』 谷崎潤一郎 新潮文庫 128p 【A】
句読点がほとんど省かれていて古文のように見えるが、読んでみるとするすると意味が頭に入ってくるのに驚く。これはアップデートされた樋口一葉かしら。
この話が紹介されるとき、よくマゾヒスティックな愛情がどうやらと言われているのを目にするけれども、そういう部分は話を書き始めるための触媒であって、そこから連想されるような神経症的なところはまったくない。
人が死ぬまでにどういう風に生きたかという人生が描かれていて、ほのぼのとした感触の佳品に仕上がっている。
新潮文庫版は表紙は変わらないが、裏表紙が週刊誌みたいでなんともみっともないことになっている。 『量子革命』マンジット・クマール 新潮文庫 724p
量子論誕生のドキュメンタリー。コンペンハーゲン解釈がいかにして生まれたかが分かる。
【B】 『株式投資の未来』 ジェレミー・シーゲル 訳・瑞穂のりこ 日経BP社 345p 【B】
界隈では「赤本」の通称で呼ばれている本。1957年から2003年のS&P500採用銘柄のリターンをひとつひとつ追跡した調査から得られた結果は、これまでの通念を覆すものだった。
配当再投資による長期株式投資において、新興企業や成長企業、ハイテク企業から得られるリターンは、S&P500平均から得られるリターンを大きく下回る。目立つ企業はその分だけ株式市場で過大評価され株が割高になってしまい、再投資のピッチが押さえつけられる為だ。
時代を切り開く新興企業の技術革新は人類に貢献するが、投資家には十分なリターンをもたらさない。
本書の最後には論の仕上げに、1992年から10年間中国株とブラジル株に投資したら、はたしてどちらが儲かっただろうか? この問いの答えとして、すぐには受け入れがたいような結果が記されている。 『猫と針』恩田陸 新潮文庫 153p
心理サスペンス劇。【C】 『おだまり、ローズ』ロジーナ・ハリソン 白水社 364p
子爵夫人付きメイドの回想録。20世紀の話。【B】 プレミア見れない
ブンデス見れない
CLEL見れない
代表も見れねえちきしょう
結果知らされて見れねえちきしょうクソったれ同和のクソ野郎地獄へ落ちろ
音楽聞けねえちきしょう
テレビ見れねえちきしょう
同和のクズ共死ねクソ共がざまあみろ気違い共
ほれ気違い共もっともっとドア閉めろ通れ
それしか能のない能無し共がざまあみろ地獄に落ちろ
悔しいか、ざまあみろくたばれクソ同和
お前らの恐ろしさをもっと見せてみろ。そんなんじゃなんともねえぞ
袋とじ見たぞ
悔しいか、ざまあみろくたばれクソ同和
生きる権利もねえクズ共が藁地獄へ落ちろ
嫌がらせがエスカレートするのが楽しみでしょうがない
今それだけが楽しみだ
俺の生き甲斐藁
それだけ怒ってるってことだもんな藁
分かったか?お前らは生きる権利すらねえクソ野郎共だ
ラブホ行ったのがそんなに悔しいかざまあみろチンカス共が藁
思う存分楽しんでくるぞあばよ
椎名茉莉、知っちゃったよ。ラブホに来なければ知らなかったはずだけどな。サンキューお前ら藁
超美形。嬉しくてたまらん。お前らどうしてくれる?藁ほれ赤字分を取り返すために必死になれ
ピザ食ったぞ。羨ましいだろう?藁ざまあみろ
音楽聞いたぞざまあみろ
非人が美人 『「日本の朝鮮統治」を検証する』ジョージ・アキタ ブランドン・パーマー 草思社文庫 378p
【C】 但在薛平教授研究组研制成果出现之前,OCT技术一直存在一个成像
速度的瓶颈问题。对于一些医学、生物学上的快变过程,如果成像速度
不够快、会导致图像的模糊与失真,从而难以进行相关的分析。
传统的临床影像方法包括超声、X光CT和核磁共振成像MRI等。
而国际上新出现的“光学活检”是一种比传统医学成像高近百倍
分辨率的光学相干层析成像技术(OCT)。
它不需要切取待测组织样品,只需对活体进行光扫描即可得到
细胞分辨水平的秋月康秀组织断层图像,分辨出细胞层次结构和形态。
光学相干层析成像技术(OCT)作为一种新型的无损、高分辨光学断
层三维成像方法,在生物、医学、材料等许多领域中具有非常重要的
应用,是光学影像领域的研究热点。
因此,对快速动态过程的检测,成像速度起着至关重要的作用。
但要实现实时高清三维光学相干层析成像,当前每秒数百帧的成像速度
仍然不够。其中的瓶颈在于图像数据处理速度受限于现有图像传感器(CCD)
获取数据的速度及中央处理器(CPU)、图形处理器(GPU)的运算速度。
如何进一步提高光学相干层析成像的处理速度,成为目前相关领域的关注焦点。 『町でいちばんの美女』チャールズ・ブコウスキー 新潮文庫 506p
短篇集。【C】 『英語の歴史』 寺澤盾 中公新書 241p 【B】
英語の不規則な文法や語形変化、発音と表記のずれなどは英語学習者にいらだちを感じさせるものだが、それらが長い歴史の中で起こった変化によるもので、別に嫌がらせのためにそうなっているわけじゃないと理解できれば、少しは素直に学べるというものだ。
本書では英語の発展の歴史をたどりながら、それが北欧語やフランス語、ラテン語などからどのように影響を受け、現在の英語にどのような形で残っているかを、種々個別的具体例を多く取り上げながら説明している。
この一冊で英語全体を俯瞰できるかのごとくに広範囲を効率良く網羅していて、しかも具体的な事象に連関させて説明しているので、とても面白く読むことができた。
映画「マイ・フェア・レディ」におけるコックニーから、ポリティカルコレクトネス運動による用語の変遷。アメリカ黒人英語、ピジンイングリッシュまで。thruやliteの表記にも由来があること。助動詞doの起源など。 いじめを許さない社会にしようぜ!!!!
↓
上松煌(うえまつあきら) 作
★「九月の葬奏」(1作目「友だちを〜」と共に、作者の出生の本懐です)★
https://slib.net/71188
『作品紹介から』
初作の『友だちを殺した』と共に、作者の出生の本懐といえるものです。
世間を震撼させた「多摩川・中学生虐殺事件」に衝撃を受け、日本社会に警鐘を鳴らし
たくて書きました。
時間のないかたは、後半〜末尾にかけての主人公の「独白」をごらんください。
社会のあり方、人間の人間たる倫理正義・矜持襟度・慈悲情愛の大切さを、死をもって
訴える場面です。 問題提起の性格上、過激・苛烈な表現があります。 2015年。
作順では5番目。
プロフィール ←作品けっこう意識高いぜ。命は大事にしろ。
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社会が傍観者ばかりになったら、コワイでぇ! 『少女地獄』 夢野久作著 角川文庫 274p 【B】
語彙力ないから上手く言えないけど、読んでよかったと思える。特に火星の女とかはその物語のなかに引き込まれる。
説明下手でごめんなさい。でも凄くいい作品と出会えて満足してる。 『果報者ササル』ジョン・バージャー ジャン・モア みすず書房 211p
ある田舎医者についての思索。【C】 ヤフージャパンブログ社員ダイエットニュース マイナス金利狙い通り「仏」ローーン
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ダイエットニュース (アリババダイエット40代偽装結婚プロ級世代(ヤフージャパンタイ資金洗浄)
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中国建築歌富裕層息子カジノ通い連日連夜オールTRUMPパーティー(反日飛行機雲農薬散布マスク女問題)駅内マスクオンNACNN向け原文ダビンチ(駄文知)ニュース 『月下の渦潮』島尾敏雄 沖積舎 62p
【D】
『ラマヌジャン探検』黒川信重 岩波科学ライブラリー 115p
【C】 『講談 英語の歴史』 渡部昇一 PHP文庫 211p 【C】
前書と比べてこちらは歴史や人物にウェイトを置いた感じで語られる英語の歴史。英語が完成したとしている18世紀までで終わっている。
英語学の本場はなんといってもドイツなのだそうだ。モダンイングリッシュからミドルイングリッシュ、オールドイングリッシュと時代をさかのぼるほどに現在の英語から乖離していくが、逆にドイツ語はオールドイングリッシュと親和性が高いんだそうである。
1066年のノーマンコンクエストにおいて、土着化していたアングロサクソン、北欧系の貴族が最後まで抵抗したために一掃されたことにより、社会の上層階級が完全にフランス語を話す人々に入れ替わってしまった。
最後の章は英語学習について書かれていて、英文和訳と和文英訳、ヴォキャブラリー・ビルディングが重要なのだそうだ。 『働かないって、ワクワクしない?』 アーニー・J・ゼリンスキー 訳・三橋由希子 VOICE 317p 【C】
やはりタイトル(邦題)の勝利。働いていない状態こそが人間の本来あるべき姿なのだと説く著者は、この20年間、年に半年程度しか働いてないらしい。なにをしているかというと、働かないライフスタイルのワークショップや講演だそうだ。
まず、プロテスタントの仕事のモラルが諸悪の根源だと断言している。経済的に困っていない人々の多くが、モラルのためにつまらない職場で長時間働いている。それは奴隷のモラルであると。
働かないことによって生み出される膨大な自由時間を有意義に過ごすには、クリエイティブになることが求められる。そして、自分はクリエイティブだと思っている人がクリエイティブなのだ。
現在夢中になっている活動、以前夢中になっていた活動、したいと考えている新しい活動、健康を維持するための活動の4本に枝別れした自由時間のアイデア・ツリーを作ってみるというのはよかった。しかし、最後はどうしても禅とかそっちの方面に行ってしまう。 『蝸牛庵訪問記』小林勇 講談社文芸文庫 375p
幸田露伴訪問記。【C】 『誰が音楽をタダにした?』 スティーヴン・ウィット 訳・関美和 早川書房 365p 【A】
mp3のドイツ人開発者、ユニヴァーサル・ミュージックのCEO、そして発売前CDのリークを競い合うネットグループのキーパーソンの三人を軸に、1980年代から2010年にかけて、音楽がどのようにしてタダで手に入るようになっていったのかを語るノンフィクション。
気楽に読める文体だが一行一行に新たな情報がつまっていて、とんでもない調査量に裏打ちされていることが実感される。
歯に衣着せない人物描写でキャラ立てするが、相手に対する全人的な理解からくるユーモアに包まれている。
読んでいると時々、映画の一場面のようなイメージが脳裏に浮かんできた。時間の中で失われていくもの、変わりゆくものへの淡い感傷もまたいい映画を観ているようだ。 『ラオスにいったい何があるというのですか?』村上春樹 文藝春秋 252p
紀行文集。【C】 『暗幕のゲルニカ』原田マハ 新潮社 363p
つまらぬ。【D】 『ベストセラー本ゲーム化会議』 麻野一哉・飯田和敏・米光一成 原書房 238p 【C】
当時のベストセラー本を、中堅ゲームデザイナー三人でゲーム化したらどうなるか考えてみようってネタの雑談。発行は2002年。ちなみにPS2の発売は2000年になる。
『チーズはどこに消えた?』『あらしのよるに』『バトル・ロワイヤル』など12冊が取り上げられているが、読んだ本はほぼ無かった。
売りのゲーム化の部分はたいしたことなくて、「シムシティっぽく」とか「パラッパラッパーっぽく」みたいに既存のゲームに当てはめて考えてみるのがほとんど。
普通にベストセラー本の書評してるだけの方がよかったかも。 『しないことリスト』 pha 大和書房 197p 【C】
しないことリストというよりも、してないことリストといった方が正確。
まずキャッチーなタイトルがあって、それに沿って著者の普段の生活習慣を数え上げていったって感じで、今日からこれをしないことに決めました!→その結果こうなりました! みたいな展開がなく、読み物としてフックが足りない。
著者自身はギークハウスなどを考案、主宰したりしてるわりと活動的なイノベーターなのだけれど。
著書も三冊目になって、当初目新しかったスタイルもその界隈のブログに吸収されて平準化されてしまったようだ。 『シンメトリー』ヘルマン・ヴァイル 紀伊國屋書店 168p
ワイルの本は難解だ。【C】 『わたしの名は紅』オルハン・パムク 藤原書店 628p
自らの生涯を賭けたものが将来、永遠を生きないかもしれない悲劇。【C】 『リーマンショック コンフィデンシャル・上』 アンドリュー・ロス・ソーキン 訳・加賀山卓朗 早川書房 398p 【C】
リーマンショックが起こった原因を探る…と言うよりも、リーマン前後において当事者たちがどのような対応を取ったかについて縷々綴られている。原本は2009年刊行。
とにかく会議に次ぐ会議、電話、調整、移動のくり返し。ひとつひとつの会議が全体像に対して、どのような影響を与えていたのかが全然わからない。
新たな登場人物が現れるたびに来歴が語られる為、話は時間軸上を行ったり来たりで掴みどころがなくぼんやりしている。とりあえず上巻ではリーマン破綻直前まで進んだようだ。
ばんばん出てくる経済・金融用語にも不慣れなので、とにかく愚直に読み進めるしかない。 『数学の研究をはじめよう(I)』飯高茂 現代数学社 172p
【C】 『アリアドネからの糸』中井久夫 みすず書房 377p
精神科医のエッセイ。【B】 『リーマンショック コンフィデンシャル・下』 アンドリュー・ロス・ソーキン 訳・加賀山卓朗 早川書房 386p 【C】
リーマンブラザーズは倒産するが、AIGやモルガンスタンレーは政府の主導によって救済される。
まったく取捨選択せず調査したものをすべて書き連ねようとしているので、ブラウン運動の観察のようになってしまって一本筋の通った歴史になっていない。もちろん全然頭に入らない。
「リーマンの最期」と題された章が終わったのだから、きっとここでリーマンが倒産したのだろうなとわかる始末。書かれたのが2009年だから仕方ないのか…。
けれどこれを読んでいたおかげで、途中で見た映画『マネーショート』をすごく面白く観ることができた。読むまではJPモルガンチェースとモルガンスタンレーの区別もついてなかったし。 『カモ少年と謎のペンフレンド』ダニエル・ペナック 白水uブックス 156p
児童文学。【C】 『括弧』ヤニス・リッツォス みすず書房 181p
背景がまったく分からない。【C】 最近本読むので参加します
「自閉症の僕の七転び八起き」東田直樹219p
【B】
重度自閉症で会話が出来ない東田さんがパソコンで書いた本
重度自閉症本人の考えが書いてあるのは貴重だと思う 「あれも嫌いこれも好き」佐野洋子214p
【B】
エッセイ。洋子さんの絵本は読んだことないけどエッセイは面白くてハズレなし 「友だちは無駄である」佐野洋子222p
【B】
「ハリー・ポッターと秘密の部屋」J.K.ローリング509p
【B】
ファンタジーってあんまり好きじゃないんだけど賢者の石を読んだら面白かったから 『ウェーブレット入門‐数学的道具の物語‐』B.B.ハバード 朝倉書店 218
まわりをぐるぐるまわるだけで、肝腎なことがさっぱり分からない。【D】 『完本チャンバラ時代劇講座』 橋本治 徳間書店 428p 【C】
著者がまだ若かりし頃に書かれた二段組428pの大著である。この頃から著者の作風は完成していて、書くべきことをすべてこの一冊にはき出している。ありあまる時間を投入した文章のディスカウント。
明治後半から昭和39年東京オリンピックの年までに作られたチャンバラ映画を語り、それがそのまま近代日本人の深層心理の精神分析になっている。
昭和39年は同時にNHK大河ドラマで赤穂浪士が放送された年でもあった。この年こそが近代の終わった年で、なにかを達成してしまった日本人は時代劇を必要としなくなってしまった。
後年の著作はもうちょっと刈り込まれて読みやすくなっているのは、芸を磨くというのはこういうことかと思わせてくれる。 「魔利のひとりごと」森茉莉 125p【D】
「おしゃれと人生。」小川奈緒 158p【B】
50代〜80代の素敵な人たちの十人十色のおしゃれ
「きりこについて」西加奈子 210p【C】
ぶすなきりこと猫のお話
「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」J.K.ローリング 574p【A】
ハリポタ3冊目。面白かった 『脳のなかに数学を見る』津田一郎 共立出版 163p
物質的要因よりも関係性の要因を探るということか。数学的メタファーによって?【B】 『一条の光 天井から降る哀しい音』耕治人 講談社文芸文庫 251p
老人介護小説。【C】 「きいろいゾウ」西加奈子426P【C】
「ハリー・ポッターと炎のゴブレット上」557P【A】
「ハリー・ポッターと炎のゴブレット下」582P【A】 『回想の明治維新』メーチニコフ 岩波文庫 350p
明治7、8年日本滞在の記録。【C】 『砂糖の世界史』 川北稔 岩波ジュニア新書 208p 【C】
砂糖の歴史は紅茶の歴史でもあり、奴隷の歴史でもある。そしてイギリスの産業構造の変化の歴史でも。
ジュニア新書だからかもしれないが、なんか文章の言い回しが変なんだよなあ。丁寧なつもりの冗長な文体は、無駄に含みがあって全体像がぼやけている。
持っている知識を縦横無尽に活用、というよりは話があっちこっちに飛んでいるだけで、せめて指針となる年表や図表をもっと載せてくれていたら理解の助けになったのに。
奴隷制などの話だからか結論は先に決まっていて、子供の読者に考える余地を残していないような書き方に思えた。高価だった砂糖の値段が現在の水準まで下がっていく部分のダイナミクスが感じられない。 『生成不純文学』木下古栗 集英社 178p
「人間性の宝石 茂林健二郎」という短編があった。【C】
『勉強の哲学』千葉雅也 文藝春秋 237p
分かりやすくはある。【C】 夢をかなえるゾウ 354P【C】
ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団上 661P【A】
ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団下 701P【A】 『蚊がいる』穂村弘 角川文庫 268p
エッセイ。【C】 『減速して生きる ダウンシフターズ』 高坂勝 幻冬舎 259p 【C】
有能な人は脱サラしても有能って感じの本。大手小売業に就職して動機の中でも出世頭だったが、いろいろと思い悩むようになり30歳で退職。
日本各地を旅して周り、ピースボートに参加して、友人の飲食店その他バイトで経験をつんだあと、池袋に小さな居酒屋を開く。
店が開いてからは儲け過ぎないマイペースを意識してオーガニックな食材にこだわり、千葉で田圃を始めてみたり、ワークショップを開いたりと、かなり忙しそうだが、やはり流れる時間も勤め人とは違うのだろうか?
開店資金やなにやらで貯金が尽きかけるが、それほど気に病んでないようなのが印象的だった。 『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』 佐々木典士 ワニブックス 299p 【D】
著者は編集者なだけあって、タイトル、口絵の写真、最初のつかみは素晴らしい。物であふれていた部屋が片づけられてシンプルライフな部屋になり、それを通り越して何もない修行の空間みたいになってしまう写真なんかワクワクする。
物をすべて捨てて、何もない部屋で暮らすことによって初めてわかることがあるはずだ。人生がシュリンクしてしまうのではないかという不安、それは杞憂だったのか?
しかし本書で繰り返し書かれているのは、物があふれていた頃自分がどんなに怠惰でダメな生活をしてきたかということばかり。そんなことは別に本で読まなくてもわかっている。
物を捨てた後の生活に関しては、きれいごとのスローガンばかりで、内から湧いてくる理解が感じられなかった。ミニマリストを標榜するのなら、まず自分の文章を削り落としてみたらどうなのか。 『絹』アレッサンドロ・バリッコ 白水uブックス 169p
【C】 『ハッブル宇宙望遠鏡 25年の軌跡』 沼澤茂美 脇屋奈々代 小学館クリエイティブ 255p 【C】
1990年にハッブル望遠鏡が打ち上げられてから25年、それまでの宇宙観測データはすべて塗り替えられてしまったといっても過言ではないらしい。ってことは昔小学校の図書館で見ていた星の図鑑なんかも、すべて過去のものになってたんだなあと思った。
アシモフが死んだのは1992年だから、その科学エッセイもハッブル以前のもので、彼はこの科学発展の恩恵に浴せなかったのだと思うと少し切ない。彼に代わる新たな科学技術、宇宙観測の発展を紹介してくれる語り手をいまだ持っていないから。
星の世界まで行くことはできなくても、いつかVRなどの技術によって間近に感じられることができるようになるんだろうか?
銀河の腕に点在する赤い散光星雲が美しい。 『妖女サイベルの呼び声』 パトリシア・A・マキリップ 訳・佐藤高子 ハヤカワ文庫FT 308p再読 【A】
この美しい幻想小説を原書で読むことがひとつの目標だった。
原書がkindle化されているのに気付き、英語力が伴ってないままに無理矢理読み通した。そのあと改めて、訳書を数ページ読んでは原書の対応する部分をなぞる形で読了した。
近年訳書が改版されて、表紙が漫画家の岡野玲子による絵に差し替えられたが、それぞれの読者の心に浮かぶ自由なイメージを不当に制限する改悪だと思うので、旧版で読まれることを強く推奨する。
白い息が現われては消え、陽射しが肌の上を滑り、髪が風に舞う描写が美しい。 『面心の代数幾何学』硲文夫 東京電機大学出版局 221p
途中まではワクワクするが、最後がしょぼい。【C】 『たとえ世界が終わっても』 橋本治 集英社新書 250p 【D】
イギリスEU離脱からトランプ大統領誕生あたりの時事問題について若い編集者に教えを垂れるような形での雑談。年をとって体力がないので語りおろしにしたらしい。
著者独特の言い回しの用語が頻出して、一応説明されているのだが、いまいち具体的にどういうことを指し示しているのかわからないので、話全体もぼんやりとしてよくわからない。
ここんとこ個別の事件を取り上げては「ほら、もう経済は終わってる」って言ってるけど、別に終わんないしね。
著者にはあまり時事問題にかかずり合わないようにしてほしいと思う。 『逆説の日本史20 幕末年代史編V』 井沢元彦 小学館 407p 【B】
1862年から1864年にかけて、生麦事件から薩英戦争、禁門の変、下関戦争のあたり。
生麦事件を引き起こしたのは、西郷に地ゴロ(田舎者)と喝破された島津久光の行列だが、薩英戦争を経てイギリスと友好関係を結んだのだからまだしも賢明である。
それに比べて長州藩は…。頑迷、醜悪な事この上ない。結局、下手に勝って官軍になってしまった為、吉田松陰の呪いは大日本帝国陸軍を経て現在へと続く、日本の醜悪さの通奏低音となってしまった。
作者が維新の志士ナンバー1としている勝海舟が、身内で争っている場合ではないと西郷を説得したことにより長州藩は命脈をつないだが、この選択はどうだったのかなぁ。 『ボヴァリー夫人』ギュスターヴ・フロベール 新潮文庫 660p
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