★こうなったら読書マラソンしません? ★第八戦目
レス数が950を超えています。1000を超えると書き込みができなくなります。
【 公式レース規則 】
書き込みは名前の欄にハンドルと総読破ページ数を記入して下さい。
例) 名前:マラソン次朗(5963)[sage] 投稿日:92/13/32 24:28
本文に読んだ本と読んだページ総数を書きましょう。
★漫画はカウントしないでください。
★一冊読み終えた後の書き込みが基本ですが、
読破に時間がかかる本であれば、途中で書き込んで構いません。
★読んだページ数は、大体で構いません。
とりあえずゴールは10000nということでスタート。
10000nのゴールテープを切ったら、総読破ページ数欄に☆を一つ加えて、
ぜひ、もう一度、1nからゴールの10000nをめざして参加して下さい。
☆の使用例) 名前:パンダパン(☆864)[sage] 投稿日:02/10/20 00:27
<推奨>
200前後に下がったら、レース参戦を歓迎する意味を込めて、
マラソンの書き込み時に(『空あげ』はしないで)アゲ書き込みでお願いします。
>>2 読んだ本の『寸評用・評価基準 ABCDEF 』の例。
>>3 過去スレなど。
前スレ
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/books/1248144783/ 『LGBTを読みとく』森山至貴 ちくま新書 237p
お勉強。【C】 二分間の冒険 (偕成社) 岡田 淳 237p 【C】
内容:児童書・ファンタジー
あちこちで絶賛されていたので興味を持って購読
期待が大きすぎたのかもしれないな
最後の、主人公のセリフは洒落ててよかった そのセリフには【A】 子どもの王様 (講談社ノベルス) 殊能 将之 (著) 185p 【D】
内容:ミステリーか冒険もの
速攻で捨てる 鹿男あをによし (幻冬舎) 万城目 学 394p 【C】
内容:ファンタジー
空想ものだから設定は作者に委ねられるわけだが、あちこち都合よくできすぎているように思う
文章と雰囲気は好きだけど、それ以外はどうも 『昭和戦前傑作落語選集』 講談社文芸文庫 301p
【C】 ユウキ (福音館創作童話シリーズ) 伊藤 遊 204p 【B】
内容:児童書 転入性が来てからの1学期間を綴った話
主人公は小学6年生なのでそのくらいが読者対象か?
これはいい作品 しみじみいい作品 『<性>のミステリー』伏見憲明 講談社現代新書 211p
【C】
『たたかうLGBT&アート』山田創平 樋口貞幸編 法律文化社 71p
お勉強。【D】 『逆説の日本史21 幕末年代史編W』 井沢元彦 小学館 411p 【C】
1865年から1868年の江戸城無血開城、明治維新まで。
あらゆる要素が複雑にからみ合い、長州がああだったらとか幕府がこうだったらなんて歴史のifを想像してもどうにもならない状態になる。もう、なるようになったとしか言いようがない。
これまで明治維新辺りの知識といったら、大河ドラマ『新撰組!』で得たものくらいしかなかったので、なんとなくでも全体の流れがわかったのはよかった。『風雲児たち幕末編』はまだ明治維新までたどり着いていないし。
大政奉還も王政復古の大号令も明治天皇の践祚も67年に行われていて、なにを持って1868年を明治維新成立とするのかよくわからない。改元? 改元に先立つ形で最後に行われた事業は崇徳上皇の鎮魂の儀式だった。 これは王国のかぎ (中公文庫) 荻原 規子 235p 【C】
内容:ファンタジー 15歳の女の子が突如アラビアの世界に放り出されて
物語の感想、文体いろいろ思うとこはあるが置いておく
それよりもある偶然に驚いた
ほんの1週間前に読んだ『鹿男あをによし』 (幻冬舎) 万城目 学
これと本書を両方読む人は少ないだろうから多少のネタバレはいいだろ
【魔法の解決法がまったく同じ】 使い古されてる手法と思われるが、
多読家でもなく、たまたま読書を再開した自分がこういう体験するのはなにかの導きを感じてしまう 雷撃☆SSガール (講談社BOX) 至道 流星 315p 【C】
内容:萌えアニメと経済小説の融合?
amazonの書評欄で半分くたい内容を書いてる人がいて、それを先に読んでしまっている。
別に内容が分かっていても小説は楽しめると思っているが、
本作に関して言えばあらすじを読めばオレはそれでいいや。 『僕の名はアラム』ウィリアム・サローヤン 新潮文庫 262p
連作短篇集。【C】 鬼の橋 (福音館文庫) 伊藤遊 343p 【S】
内容:平安が舞台の和風ファンタジー
1年に1回出会えるかレベルのすごい作品 まず文章が素晴らしい
本作は「児童文学ファンタジー大賞」の大賞受賞作なのだが、この賞は22回の歴史の中で
たったの2回しか大賞を与えていない 最近3年に至っては佳作すらない
賞を取ったから、または多くの読者が絶賛しているからといって自分がおもしろいと思うかは別問題だが、
とにかくそういう作品
各回の選評を探して読んでみたら、そっちもおもしろかった
どの審査員も一切妥協しないくらい辛辣
「そこまで厳しく審査しなくてもいいだろ!」と思った 『量子物理学の発見』レオン・レーダーマン クリストファー・ヒル 文藝春秋 308p
ヒッグズ粒子とその先に拡がる地平。それを見るためにはどんな実験をすればよいのか。
【B】 『南十字星共和国』ワレリイ・ブリューソフ 白水uブックス 264p
ロシア革命前夜の短篇集。【C】 『ミス・ブロウディの青春』ミュリエル・スパーク 白水uブックス 202p
焦点がはっきりしない感じ。【D】 『スタンフォード式 最高の睡眠』 西野精治 サンマーク出版 251p 【C】
スタンフォード大学は睡眠研究の総本山なのだそうだ。そこの教授で研究所の所長でもある著者が、どうすればよりよい睡眠をとることができるかを書いた本。
毎晩7.5時間眠るのが最善なのだが、そんなこと言ってもどうにもならない現代人のために次善の方法を教授してくれる。入眠後、最初の90分間をどれだけ深く眠れるかによって、眠りの質は大きく左右されてしまうのだ。
なんて言われると余計に眠れなくなりそうだが…。体の表面(特に手足)を入浴、シャワーなどの方法で暖め、布団の中で冷ましていくのが効果あるらしい。皮膚温度と深部温度の差を縮めることがポイントらしい。
さすがに第一人者だけあって説得力のある内容を力強く述べるが、時に苫米地先生の顔をちらつくのはなぜだろう…。 『くじけそうな時の臨床哲学クリニック』鷲田清一 ちくま学芸文庫 245p
問答形式。【D】 『すべての見えない光』アンソニー・ドーア 新潮クレスト・ブックス 526p
亡き人への思い。【C】 『労働者階級の反乱』ブレイディみかこ 光文社新書 284p
後半がちょっと退屈。【C】 『単独行者(アラインゲンガー)・下』 谷甲州 ヤマケイ文庫 365p 【C】
作者にとって加藤は唯一無二の存在だがヒーロー然とした描写はほとんどなかった。寡黙な男というよりも、あとになって会話の真意に思い当たり後悔するタイプとして描かれている。
超人的な体力と脚力に任せて、ついでにもう一山二山登頂して帰る、みたいな山行を続けているので、そりゃあ遅かれ早かれ遭難するだろうって思える。
まだ登頂記録の出揃っていなかった大正時代だからか、とにかく誰よりも早くどこそこの山を厳寒期に制覇するというのが目的で、あまり登山の楽しさが感じられなかった。
どちらかといえば序章で、遭難した加藤を捜索する地元の案内人たちの計画性のある荷揚げ方法が、登山の極地法にそっくりだという描写の方が面白かった。 『歴メシ』遠藤雅司 柏書房 169p
オリエント・ヨーロッパ世界の歴史料理の紹介。【C】
『弱いつながり』東浩紀 幻冬舎 164p
エッセイ。【B】 『彼女たちの売春』荻上チキ 新潮文庫 376p
悲惨。【D】 『奇巌城』逢坂剛 M・ルブラン原作 講談社 393p
大人になってから読むと、ちょっとしんどい。【D】 『いちばんここに似合う人』ミランダ・ジュライ 新潮社 282p
短篇集。おもしろい。新しい感覚。【B】 『船型代数学周遊』松谷茂樹 現代数学社 332p
知っていることを詰め込んであるだけで、読めない。【D】 一般書籍よりもおすすめてきにネットで得する情報とか
グーグル検索⇒『稲本のメツイオウレフフレゼ
OHS1M 『殺人者の顔』ヘニング・マイケル 創元推理文庫 410p
スウェーデン・ミステリー。【C】 『金融の世界史』 板谷敏彦 新潮選書 287p再読 【B】
株にまったく興味が無かった頃に読んだ本を再読。
メソポタミアから中世、大航海時代、大戦前後から現代リーマンショックまで、金融や株式の発展の歴史を、さまざまなトピックを連ねてまとめた本。
以前読んだ時にはまったく知らなかった名前が、今は知った名前としていくつも出てくるのが面白かった。著者はランダムウォーク理論は絶対ではないという立場だったのか。
まあそりゃそうだろうけれども、だからといって誰もがバフェットになれるわけではない。またそのうち読み返そうと思う。 『年収90万円で東京ハッピーライフ』 大原扁理 大田出版 191p 【B】
別の出版社だからか、具体的実践例については前著の内容とかぶるところが多い。
しかしそれに加えて、子供の頃に受けたいじめや、それが今でもフラッシュバックすること。また自身の死生観について書かれていて、より踏み込んだ内容になっている。
なるべく人に会わない生活をしていても、ことあるごとに「将来どうするの」「老後はどうするの」と、余計な口出しをしてくる人間は多いそうだ。
ありあまる時間を読書と思索に費やして形作られた素朴な死生観は、傾聴に値する。やがて他人や世間の承認なんていらんという境地に達するんだそうだ。 『文盲』アゴタ・クリストフ 白水社 110p
自伝。【C】
『残響』町田康 講談社文芸文庫 234p
中原中也の詩によせる言葉。【D】 『聖ペテロの雪』レオ・ペルッツ 国書刊行会 253p
【B】 『座長ブルスコン』トーマス・ベルンハルト 論創社 251p
戯曲。【D】 『J・S・バッハ』 礒山雅 講談社現代新書 222p 【B】
まず目次からグールドについて書かれている部分を探しだしてそこを読む。ちゃんと評価されているのを確認したうえで、あらためて最初から読み始める。
バッハの生涯を中心に、その音楽、演奏の変遷などについてまとめられた入門書。変に神格化せず、人間バッハとして語られていて、興味がある人なら面白く読み進めることができる。
そしてなにより、バッハの曲を理解するためには信仰が必要なのかという、私たちにとって肝心の設問について述べられている点に読まれるべき価値があると思う。
神が聴き手だということになれば、音楽は人間の耳を超えることができる。人間の限界を超えようとするそのベクトルこそバッハの本質であり、狭い意味での宗教の枠内に収まっているのではない。 ブコフが足もと見すぎなので…
一応全部送料込みで計算したらアマゾンの最安よりも安くしてるのよ。
マラソンのお手伝いになれば
https://www.mercari.com/jp/u/320877151/ 『眠りなき狙撃者』ジャン=パトリック・マンシェット 河出文庫 215p
【C】 『だめだし日本語論』 橋本治 橋爪大三郎 大田出版 237p 【C】
日本史上における日本語の変遷についての対談。特に駄目を出しているようなところはないので、肩すかしを食らった感がある。
橋本治と橋爪大三郎は同い年で同じ東大卒。当時から橋本治はめだっていたらしい。本人の回想では全然そうは感じなかったけど。
最初から橋本治に教えを請うってスタンスなので、対談によるシナジー効果が感じられず、橋本治読者としてはだいたいどこかで読んだ事のあるネタばかりだった。この対談を通して自分のプロパーに橋本治の存在を示したかったのだろうか。
どうせ対談するなら、生前の岡田英弘と橋本治との対談を読んでみたかった。 『バッタを倒しにアフリカへ』前野ウルド浩太郎 光文社新書 378p
ポスドクのひとつの身の処し方。【B】 『池澤夏樹、文学全集を編む』 編・河出書房新社編集部 河出書房新社 239p 【C】
河出書房の日本文学全集の前に世界文学全集が出されていたことをこの本で知った。
いまさらホメロスから始まるような文学全集を作ってもしょうがない(文庫で手軽に入手できるし)というところから始まって、戦後から20世紀の終わりまでと期間を区切って収集し、それをむりやり世界文学全集と名打って世に出すという戦略がよかった。
目録に目を通してみると、日本の方はともかく、世界文学全集の方はほとんど知らない作者、作品ばかりで、片っ端から読みたくなってしまう。推薦文も意欲をそそられる。
ここからここまでという枠を示してもらえるのはどこかゲームにも似ている。もしくは筋トレ、深夜に起き出した拒食症患者がガシガシとビスケットを食べるような。 『春と修羅』宮沢賢治 ほるぷ出版 351p
【C】 『音楽の聴き方』 岡田暁生 中公新書 237p 【D】
音楽の聴き方について新たな知見があればと思い、手に取ってみたのだが、「私の」音楽の聴き方でしかなかった。
音楽(クラシック音楽)を言葉で読むことが大事といいながら挙げてくる例がABAのソナタ形式であったり、長調は明るく、短調は暗く、トロンボーンは地獄を表し、ホルンは郵便馬車や狩猟を象徴する、といった類の記述がつづられている。
その程度のものでしかないのなら、前世紀の遺物として全部博物館に押し込んどけと言いたい。文章のほかの部分もだいたい引用のつなぎ合わせで、牽強付会な感じがはなはだしい。
特に本書の終盤、初めて書いた本でもなかろうに、行間から滲み出してくる著者の「私が!私が!」のエゴで気分が悪い。 『方程式のガロア群』金重明 講談社ブルーバックス 242p
1の17乗根が詳しい。【B】 『バレンボイム音楽論 対話と共存のフーガ』 D・バレンボイム 蓑田洋子・訳 アルテスパブリッシング 234p 【C】
音楽論というより、音楽による政治活動の活動報告って感じ。
イスラエル問題の解決に向けて活動しているが、コスモポリタンとか二つの民族の平等な権利とか、ぱっと見文句のつけにくい言葉を恣意的に使って理論武装している。頭の中に厚い壁があって、そこから先は決して見ようとしないんだなあ。
この人の話を聞いていると、その表向きの寛大さとは裏腹に、音楽は選ばれた一握りの人たちのもののように感じてくる。音楽とは本来、愉快な暇つぶしと考えるアラブ社会の方がよっぽどまともだ。
ただ、スピノザに関して書かれた部分だけはよかった。 『傷だらけのカミーユ』ピエール・ルメートル 文春文庫 387p
三部作の完結編。【C】 『漱石先生の手紙が教えてくれたこと』小山慶太 岩波ジュニア新書 219p
【C】
『屋根裏の仏さま』ジュリー・オオツカ 新潮社 171p
一人称複数による語り。【B】 『圏論の歩き方』圏論の歩き方委員会編 日本評論社 301p
オムニバス形式。分からないことだらけ。【C】 『リーマン予想のこれまでとこれから』黒川信重 小山信也 日本評論社 186p
【C】 『世界文学全集I-01 オン・ザ・ロード』 ジャック・ケルアック 訳・青山南 編・池澤夏樹 河出書房新社 445p 【C】
この作品を第1巻に持ってくることで今回の文学全集全体の方向性を出した、と言うのでこの本から読み始めてみたが、なかなかに前途は多難のようだ。
1940年代戦後のアメリカ大陸をヒッチハイクや友人たちの運転で東西に何度も往復する話。まだテレビではホームドラマが全盛だった頃に出版された本書は、その後のアメリカ、そして日本の文化に絶大な影響を与えた、らしい。
この長大な話を読み終わって、結局よかったのは、最初に友人を追いかけて語り手が一人でニューヨークからカリフォルニアまでヒッチハイクで旅する部分で、行く先々で仕事を探したり、半ば住み着いちゃったりしてたとこだけだった。
その後友人と合流してからの無茶なドライブ旅行やどんちゃん騒ぎは惰性って感じ。老子に言う『そのいずるところ遠くして、知るところ少なし』。 『大阪ラビリンス』有栖川有栖編 新潮文庫 383p
アンソロジー。【D】 『ウォール街の物理学者』ジェイムズ・オーウェン・ウェザーオール 早川書房 397p
金融工学の始まりが分かる。【C】
『西加奈子と地元の本屋』大阪の本屋発行委員会 1408B 32p
【C】 『グレン・グールド発言集』 グレン・グールド 編・ジョン・ロバーツ 訳・宮澤淳一 みすず書房 403p 【A】
生前のグールドのインタビューやラジオ、テレビ用の台本、ライナーノーツなどをまとめた本。以前の著作集よりも訳がこなれていて読みやすく、注も原注にあわせて訳注が充実している。
グールドが自分の番組内でしゃべる内容は専門的過ぎて、当時は(今も)視聴者はなにを言っているのかよくわからなかったろうが、その不思議な熱意と静かな知性が、そこで語られている事は確かに価値のあることだと印象を抱かせ、観ている者を引き込む力を思っている。
日本では二度目に出た全集のグレングールドエディションには、放送で使われた音源などがボーナストラックとして含まれているが、はからずも本書で、それら生前未発売の曲への言及を読むことができるのは嬉しかった。
もちろん、ピアノあってのグールドだが、その書かれたものからも、孤独を十全に満喫している人生を読み取ることができて慰められる。 『屍人荘の殺人』今村昌弘 東京創元社 316p
二つの組み合わせ。【B】 『働きたくないイタチと言葉がわかるロボット』川添愛 朝日出版社 269p
人工知能物語。【C】 『マタイ受難曲』 礒山雅 東京書籍 491p 【C】
『マタイ受難曲』の研究に自分の四十代を費やしたという著者による本書は、門外漢でも読みやすい工夫がされている好著である。
問題は対象のマタイ受難曲、いや、曲はいいのだが、そこで語られている聖書の言葉、も案外ひとつの物語として面白く聴けるのだけれど、合間合間に挟まれるコラールやアリアの歌詞、これは作曲当時の信仰に基づいて作詞されたものだが、
これがちょっと、一種異様な空間を作り出しているというか、なんだか洗脳装置に掛けられているような気がしてくる。幸いなのはドイツ語なので、普通に聴いているだけなら何を言っているのかまったくわからないことか。
youtubeのgerubachという人のチャンネルで、演奏に併せて楽譜がスクロールしていく動画を見ながら読みすすめた。 『あなたを選んでくれるもの』ミランダ・ジュライ 新潮社 245p
市井の人たちへのインタヴュー集。【B】 『パブリック・スクールと日本の名門校』秦由美子 平凡社新書 263p
表面的。【C】 『結び目理論の圏論』伊藤昇 日本評論社 237p
附いていけなかった。【C】 『グレン・グールドの生涯』 オットー・フリードリック 訳・宮澤淳一 青土社 554p 【C】
グレン・グールドの伝記。膨大な資料に当たり、インタビューを行ってこれだけのものを書き上げた著者の手腕は素晴らしいが、一部のレコードに対して著者の好悪に過ぎない批判が書き連ねられているのが気になった。
『北の理念』などの対位法的ラジオや『スローターハウス5』に音楽担当として参加した経緯など、これまであまり触れられてこなかった部分にもページが割かれていたのがよかった。
しかし550ページを越える大著になってもまだ、多くのレコードの制作背景や意図など、読みたかったのに抜け落ちている要素も多い。グールドはなぞなぞを出すようにしてレコードを発表していったから、ファンはそれを解く手掛りにいまだに飢えているのだ。
「『これまでで今の生活がいちばん幸せなんだ』グールドはふとそう言ったのである」 『グレン・グールドといっしょにシェーンベルクを聴こう』 渡仲幸利 春秋社 201p再読 【C】
著者はベルクソン研究が専攻の哲学者。哲学者なので、実在とか逸脱とか全体とか抽象的なことを語っているところは全然意味がわからない。
それでもグールドなりシェーンベルクなりのエピソードを交えて語られる部分はちゃんと面白く読めるので、抽象的な部分も理解できればちゃんと面白いのかも。
なにがなんだかわからないが、熱意と不思議な規則性は感じられるってところが、シェーンベルクの音楽に近いのかもしれない。
美しいとはいっても、グールドの演奏にそこまで意味をこめて特別なものとしていいんだろうか?とは思う。そういうのを許してくれそうな含みがあるのがグールドの魅力だけれど。 『一四一七年、その一冊がすべてを変えた』 スティーヴン・グリーンブラット 訳・河野純治 柏書房 334p 【B】
古代ギリシャ、ローマ時代の作品がなぜ今も読めるのか? 書き留められたパピルスは300年は持つが、それでも現在までは届かない。印刷術が発明されるまで、人の手による写本によってそれらは命脈を保ってきたのである。
南ドイツの修道院の図書館で、ほとんど失われる寸前だった作品の最後の写本が発見された。ローマ時代に書かれたルクレティウスの詩『物の本質について』は、古代ギリシャの哲学者エピクロスの哲学を伝えていた。
それは、宇宙に存在する万物はそれ以上分割できない原子と何もない空間から成り立っている、という考えだった。発見者は己が発見の真の価値を理解することはなかったが、彼が書き写した写本が写本を生み、ある種の人々に浸透して行き、その後のルネサンスの土壌となった。
ルネサンス直前の中世の教会組織内の描写、修道院、羊皮紙、それからポンペイの遺跡を中心に、密度の高い西洋文化史が書かれている。 『生徒のための統計活用』総務省政策統括官 日本統計協会 119p
中学生用だった。【D】
『アドルフ』コンスタン 新潮文庫 119p
【C】 『グレン・グールドは語る』 グレン・グールド ジョナサン・コット 訳・宮澤淳一 ちくま学芸文庫 189p 【C】
別の出版社から出ていた単行本の方を読んでいたのだが、グールドがなにを話しているのかまったくわからない。グールドどころかインタビュアーの言葉の意味すらよく把握できない。
もしかしたらこれ訳が悪いんじゃ…? 同じ内容のものが違う題で別の人によって訳されていたので、こちらの文庫版で読み直してみた。そしたら普通にわかるじゃんか。少なくともわからない部分はわからないということがわかる。単行本版の方はなにがなんだかわからなかった。
ひどい方の訳者の経歴を見てみたら、英文学部の教授だと(故人)。文庫版はidealizationを「観念化」と訳しているが、単行本では「理想実現」になっている。
内容は、1974年に雑誌『ローリング・ストーン』に掲載された、編集者によるグールドへの電話インタビュー。重要なインタビューなだけに、すでにいろいろなところで引用されているのを読んでいたので、それほど目新しさはなかった。 最後はなぜかうまくいくイタリア人
https://www.amazon.co.jp/dp/4532320348
この本、面白かった 愛すべきイタリア人がよく分かった 『高校からの統計・データサイエンス活用』総務省政策統括官 日本統計協会 170p
読んでいて面白くない。【D】
『彼らは廃馬を撃つ』ホレス・マッコイ 白水uブックス 186p
【C】 『ヘリオガバルス あるいは戴冠せるアナーキスト』A・アルトー 河出文庫 235p
わけが分からない【D】 紀伊国屋書店新宿店地下1Fの名店「珈穂音(カポネ)」が今月中で閉店するという。昨年あの建物は都の歴史的建造物に選定
されたので、紀伊国屋はもう建て替えを理由にテナントに立ち退きを迫らない筈なのだ。ご主人に伺ったら、紀伊国屋の若い課長の
「これからは大手の時代」の一言にブチ切れたそうだ。 『通話』ロベルト・ボラーニョ 白水社 249p
短篇集。【C】 『歌うカタツムリ』千葉聡 岩波科学ライブラリー 202p
カタツムリから見えてくる、自然淘汰と遺伝的浮動をめぐる論争。【B】 『ギケイキ 千年の流転』町田康 河出文庫 395p
むっさおもろい。【B】 『十三億分の一の男』 峯村健司 小学館 318p 【C】
習近平がいかにして権力闘争を勝ち上がってきたかについての本。著者は朝日新聞の特派員。朝日か…いや、とにかく現場主義の人なので、あまり朝日だどこだってのは関係ないようだ。
元高官とかその部下とか親族などが主な情報源だが、引退した中国人はけっこうしゃべるなあ。すでに失脚した人物についての話題だからか。また、著者のように体当たりで議論をぶつけていくタイプの人間は中国人に好かれるようだ。
中国共産党の本質は権力闘争にあり、強力な権力欲で院政を敷いていた江沢民を抱きかかえるように胡錦濤が引退して、権力の空白ができたところに習近平がおさまったのだが、それも習の描いた絵であった。
出版は15年なのであまり習近平自身については書かれていない。書名を変えて出た文庫版ではその部分を補追しているらしい。 『悲しみを聴く石』アティーク・ラヒーミー 白水社 158p
【C】 『グレン・グールド演奏術』 ケヴィン・バザーナ 訳・サダコ・グエン 白水社 435p 【D】
グールドの演奏について、といっても、椅子が低かったとか歌いながら弾いたとかではなく、録音された演奏から装飾音やアーティキュレーションなどを聴きとって書かれたもの。
そのコンセプトは素晴らしい。しかし、グールドはその演奏や発言で議論を呼ぶところが多かったのだけれど、それらを取り上げるについて禄に例証も挙げずに、陳腐だなんだと頭から貶していて、ただの中傷にしか思えない。
この本の元が博士論文だったことに由来する、ある一定の人達への阿りか。実際に演奏された装飾音の譜例も、期待していたよりも少なかった。
グールドのバッハはシェーンベルクの目を通して見たバッハであるという言葉はよかったし、レコーディング技術についての章もよかったが、全体的に見て別の人間によって書かれた方がよかった。 『パリコレで数学を』阿原一志 日本評論社 210p
ある疑問が最後まで解けなかった。【C】 『ギリシア人男性、ギリシア人女性を求む』フリードリヒ・デュレンマット 白水uブックス 228p
【D】 『スペインの宇宙食』 菊地成孔 小学館 287p 【C】
2000年前後、ネットの黎明期にホームページに掲載したエッセイなどを中心にまとめたもの。当時の見る人しか見てないネットの内輪感がなつかしい。
ワーカホリックで仕事を入れまくっていた頃に書かれたもので、その後すぐに精神を病み、快復してからあとがきを書いている。レストランの料理の描写が多いが、高級な食事は家に帰って感想書いて発表するまでが1セットなんだろう。
ナルシズムの塊のような文章だけど、開き直って貫き通せばスタイルになり、一定数のファンも付く。
本業の方は、自分からビジネスを作り出せるビジネスマンだなあって印象。こういう能動的な人は貴重なんじゃないだろうか。 『あらゆる小説は模倣である』 清水良典 幻冬舎新書 230p 【C】
小説の盗作、パクリ問題について述べた本。
パクリパクリと気軽に口に出される言葉で、イメージだけで相手を犯罪者呼ばわりする無責任な傾向について論を広げているが、こういうセンシティブな事例を扱うにしては、少しばかり言葉の選び方が雑ではないかと感じた。
表面上は丁寧な語り口だが、どこか引っかかるものがあるのか著者を信頼できず、丁寧に読み込む気になれない。オリジナリティという幻想について語っている部分も、結局その幻想を打ち破ることはできていないように思える。
後半三分の一はなぜか小説を書く実践講座になっていて、無料セミナーに行ったら個別相談会に案内されたような感じ。その内容も、特訓プログラムのアイデア出すだけなら誰でもできるよってレベル。問題はそこではない。 「誰が本当の発明者か」 発明をめぐる栄光と挫折の物語
http://www.amazon.co.jp/dp/4062575256/
http://babahide.blog.so-net.ne.jp/2009-11-12
序章 なぜ発明者の特定がむずかしいのか
第1章 発明か改良かをめぐる攻防
第2章 特許裁判が分けた明暗
第3章 巨人の影に泣いた男たち
第4章 国の威信をかけた先陣争い
第5章 並び立つ発明者
エジソンは白熱電球の25番目の発明者。
ワットは単なる改良家。
アークライトは発明の盗人。
技術開発史を彩る発明者たちの本家争い。 『ピアノの名曲 聴きどころ弾きどころ』 イリーナ・メジューエワ 講談社現代新書 344p 【C】
メジューエワ。ロシア人女性ピアニスト、1997年から日本に在住。性格は真面目。バッハからラヴェルまでのピアノ曲について、演奏するに当たってのアナライシスを豊富な譜例付きで説明している。ロシア人はシューベルトとショパンが大好きらしい。
作曲家の気まぐれのような演奏記号も丹念に咀嚼しているのは素晴らしい。よくやるよ、と思わなくもないけども。
ここは技術的に演奏が大変です、と書かれているところもたくさんあって、アマチュアと地続きのような感じを受けるけれども、もちろん、本人の演奏自体はそんな苦労を感じさせないプロフェッショナルのものである。
バッハの平均律(CDは一巻だけかと思ってたら、最近ちゃんと二巻もリリースした)についての解析が書かれていたらよかったのになあ。あと、シェーンベルクがときどき文中に出てきているので、シェーンベルクのピアノ曲も録音してくれたらいいのに。 『<大作曲家> シェーンベルク』 エーベルハルト・フライターク 訳・宮川尚理 音楽之友社 253p 【B】
二十世紀を代表する作曲家シェーンベルクの生涯を、その作品を軸に書かれた本。内容も訳も明晰で読みやすく、読んでいて自然に楽しめる。シェーンベルクを知らない人が読んでも面白いんじゃないかってレベル。
グールドはシェーンベルクのことを「相手が聴衆だろうと、あたりかまわず怒りの言葉をはきちらす、旧約聖書の巨人のような人物」と形容したが、その理想を追い求めて決してぶれることのない人生は、道を照らす灯台のように感じられた。
コンサート会場で騒ぎ出すウィーンの聴衆たちの気持ちもよくわかるけども。すでに古典として評価が定まっている現在ですら、なにがなんだかよくわからない曲なのに。ただ熱意だけが一貫して感じられる。
数々のチャーミングな名言も余さずふれられているのが嬉しい。「後世の人には、いったい誰が誰の同時代人であったかがわかるだろう」(トーマス・マンに宛てた書状の中で)。 『野宿入門』 かとうちあき 草思社 223p 【E】
ちょっと野宿に興味を持ったので手に取ったのだが、導入で延々と野宿を薦め続ける。いや、野宿に興味があるから手に取ったんだけど。
高校生の頃から野宿が趣味の若い女性、というキャッチー過ぎる属性なのに、この人ならではの経験から得たものがほとんど語られていない。
最近はやりのブロガーをつれてきて本を書かせてみましたってやつだろうけど、ブログだってこんなだらだらした文章読まされたら即閉じるだろう。
素人の著者がどうこうというよりも、とにかく編集者がまったく仕事をしていないのだけは確信できる。 『救い出される』ジェイムズ・ディッキー 新潮文庫 468p
読むのに時間がかかってしまった。【C】 『グレン・グールド、音楽、精神』 ジェフリー・ペイザント 訳・宮澤淳一 音楽之友社 357p 【B】
グールドの著作を蒐集してその音楽美学について研究した本。数あるグールド本の中でこの本だけがグールドの生前に出版されている。
生前ということは、まだ著作集など出ていないわけで、いろいろな雑誌に掲載されただけの論文や、一度放送されただけのテレビ、ラジオ番組などを個人的に集めてきたことになる。その労力だけで他のグールド本とは一線を画している。
隙あらばグールドを単なる偉大なピアノヴィルトゥオーゾに貶めようとする輩が、グールド研究者を自称する人々の中にもちらほらいる中、
巻頭言にディドロの古代の賢人の話を持ってくる著者によって、グールド研究が始まったことは喜ばしい。 『驢馬とスープ』四方田犬彦 ポプラ社 470p
エッセイ。【C】 『しんせつなPython』とおやまただし とおやまつよし 秀和システム 215p
【C】 『家族会議』横光利一 新潮文庫 324p
つまらぬ。【D】 『グールドのシェーンベルク』 グレン・グールド 編・ギレーヌ・ゲルタン 訳・鈴木圭介 筑摩書房 411p 【C】
シェーンベルク生誕百年を記念して、カナダ放送協会のためにグールドが台本を書いた全10回のラジオ番組を書き起こした本。理解ある訳者による、手の込んだ訳業が素晴らしい。
シェーンベルクについて国営放送で毎週1時間×10週とか、どうやったらこんなことが実現したのか想像もつかない狂気の沙汰である。まあ、生前からグールドはカナダの英雄だったから…。
シェーンベルクについてあまりよく知らない設定の相方と、グールドとの掛け合い、そしてシェーンベルクの音楽で構成されているのだが、相方のセリフも全部グールドが事前に書いた台本どおりなので、なんだか読んでいていたたまれない。
事前にシェーンベルクの伝記を読んでいたことが理解の助けになった。というかそれがスタートラインか。あとグールドの演奏したCDはもちろん、なるべく他の管弦楽曲などの音源も蒐集し、楽譜は無料ダウンロードで集めて適宜参照しながら読んだので時間がかかった。 『人間は9タイプ』坪田信貴 KADOKAWA 254p
【C】 『<大作曲家> R・シュトラウス』 ヴァルター・デピッシュ 訳・村井翔 音楽之友社 255p 【C】
1864年生まれのリヒャルト・シュトラウスは、74年生のシェーンベルクより10歳年長、60年生のマーラーより4才若く、62年生のドビュッシーのほぼ同世代である。19世紀の後半分から20世紀の前半分にかけてとにかく長生きしたので、音楽史における物差しとして役に立つ。
才能あるホルン奏者の長男として生まれたシュトラウスは、ブルジョアの天才を地で行く、生まれ、才能、気力、機会、人脈、名誉、すべてに恵まれた人生を送り、いまだ演奏されることの多いオペラや交響詩を中心にした作品群を残した。
しかしあまり伝記に恵まれておらず、ドイツ最新のこの伝記も1964年に書かれたものである。そして、人生の終盤にかけて、その名声とは裏腹に、時代から取り残されていった大作曲家といった扱いである。
グールドはその晩年の作品こそ(たとえばメタモルフォーゼン)、時代を超えることによってその時代を豊かにした新の傑作群と再評価の狼煙を上げたが、それも、この伝記が書かれた後になる。グールドがそう言うのならきっとそうなのだろう。 『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』川上和人 新潮社 221p
エッセイ。【C】 『王政復古』 井上勲 中公新書 344p 【A】
『西郷どん』を途中でギブアップしたところ、知人からこの本を薦められたので読んでみた。これまで幕末に関する本を何冊か読んできたけれど(漫画も含む)、基本的なところで抜け落ちている認識がいくつもあったのに気づかされてびっくりした。
たとえば、どうして徳川斉昭と島津斉彬が仲良く(?)同じような活動をしていたのかとか。幕政は徳川家の家職が元になっていたので、政治は家老の譜代や旗本の家系に連なる者たちの役目であった。なので親藩の徳川斉昭は外様の大名と同じように蚊帳の外に置かれていた。
雄藩の藩主と公家の動向に詳しく、それぞれの出自から人格を描き出し、行動原理を説明している。光栄流にいうならこの時代唯一謀略100の岩倉具視がかっこよすぎ。それが釣瓶じゃいかんだろう。
分厚いとはいえ新書一冊なので、書かれていないことはいくつもある。長州藩のうんざりする部分とかほとんど書かれていない。しかし、これから幕末関連の本を読むときは、常にこの本を基準にして参照しながら読むことになると思う。 『正倉院の矢』赤江瀑 文藝春秋 273p
短篇集。【C】 『ニートの歩き方』 pha 技術評論社 267p再読 【C】
ニートになってから5年目に書かれた、著者1冊目の本。会社を辞めて上京し、いくつかのシェアハウスを渡り歩いたがピンと来るものがなくて、自らギークハウスを立ち上げる。
ネットを介してゆるく繋がることで、セーフティネットにするという思想。あまり苦労話は書いていないので、一種のユートピアのように感じられるけれども、実際に住民票移して住み込んだりしたらいろいろと消耗しそう。
ネットで自分を発信し続けるというのも、自分が過去に書いた言葉との整合性を知らずのうちに取るようになって、自縄自縛に陥ってうんざりしたり、言うほど簡単でも気楽でもない。
初めて書かれたこの本はニート概論のテキストみたいになってる。そのうちどっかの私大で講師をやっていても驚かない。 『J・S・バッハ』 礒山雅 講談社現代新書 222p再読 【B】
再読。 『難聴耳鳴りめまいは「噛みグセ」を正せばよくなる』 長坂斉 青春出版社 173p 【C】
耳の付け根に少し違和感があるので手に取ってみた。
日本人は粒食文化で箸を使うので、左の奥歯に噛みグセがある(左の奥歯ばかりで噛んでいる)人が多いらしい。
左右均等、そして前歯、犬歯でもものをすりつぶすよう心がけて食べることで、耳の不調だけでなく、さまざまな疾患も改善されるとか。
セルフチェックの方法も紹介されているが、一度診察を受けてどういう状態なのかはっきりさせてみたい。けど、東京で開業している先生なのでちょっと遠いですね。 『HHhH』ローラン・ビネ 東京創元社 393p
Himmlers Hirn heißt Heydrich ヒムラーの頭脳はハイドリヒと呼ばれる。【B】 『なぜ私は韓国に勝てたか』 加藤達也 産経新聞出版 249p 【C】
2014年、韓国セウォル号事故直後の朴槿恵大統領動性についてのスキャンダルを、朝鮮日報から引用したコラムを日本に配信したところ、第三者の韓国人から名誉毀損の告発を受けて、韓国から出国禁止措置にされた著者の手記。
もちろん、個々の現場レベルの事例においては、日本の組織の対応だって碌なもんではないだろうが、この本における韓国の公権力の振る舞いは、比較にならないほどの醜悪さである。
韓国がそのような人治国家であることは、世界は広いってだけでそれだけでは問題ではないが、その事実を捻じ曲げて、まっとうな法治国家であるように扱おうとする勢力が存在すると一筋縄では行かなくなる。
決して妥協せず、心にもない謝罪の言葉を発しなかったからからこそ著者は韓国に勝ったのだが、とりあえず謝罪してみては、と声をかけてくる日本人があまりにも多かったそうだ。本人たちは多分、親切のつもりなのだろう。 『テレーズ・デスケルウ』モーリアック 講談社文芸文庫 205p
遠藤周作訳。【C】 『恐い間取り』松原タニシ 二見書房 255p
怪談話。【D】 レス数が950を超えています。1000を超えると書き込みができなくなります。