成程、それぞれ素晴らしい哲学をお持ちである。
だが、私が苦しむのは読書そのものではないのだ。
書を積む、これが心苦しいのだ。
何かを冒涜している様な感覚に陥ってしまう。
何かはわからない。著者か、あるいは書か。
いずれにせよ、書を愛するが故に苦しめられるこの感覚が非常に辛いのである。
しかし、書を積んでしまう。
これこそが人間の意志の限界ではないだろうか。
そして、また今日も積むのである。
これは哲学である。