島田清次郎
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
大正時代のベストセラー作家
代表作
「地上 第一部・地に潜むもの」
「地上 第二部・地に叛くもの」
「地上 第三部・静かなる暴風」
「地上 第四部・燃ゆる大地(前篇)」
「改元 第一部・我れ世に勝てり」
「改元 第二部・新しき太陽」 >>1
島清、って通ぶって呼ぶらしいね。
マンガの「栄光なき天才たち」で知ったな。
気になっていたので、古本屋で見つけて読んだ。
「地上」89年に季節社から再刊されたものだ。第一部。
若書きということを考えれば、しっかりしていてそこそこの出来。
ただそれ以上の感想はなかった記憶がある。
今、手元にあるが、再読する気が起こらない。
その本の解説にもあるが、他は読む必要がないだろう。 第二部は主人公別人だからスルーでいいとして、
第三部読んでみたいなー
僕は偉くなると口先ばかりで何もしない、出来ない主人公。
母親の病気を理由(口実?)に東京から金沢に戻って、
どんな姑息な自己正当化をするのか読んでみたい。 第三部ってそんな呪いの言葉で埋めつくされてるの?
凄いな
読みたい いや、これ第一部の印象
誰か第三部を読んだ事ある強者、降臨してくれないかな…
天野とかどうなったか気になる
第一部は、続編へと続く伏線ばらまきまくりだから
第一部読めば十分とは、全然思えないんだよなぁ 「我れ世に敗れたり」読んだ。
後半の11章と12章が削除されてて中身が気になる。
前章から「島清事件」をもとにしたエピソードが始まってるので
監禁部分だろうけれど。 >>5
それは『地に潜むもの』の内容とは違いますね。他の作品とごっちゃになっていませんか?
『地に潜むもの』ではひたすら、貧しい者、不幸な者の姿を描き出しています。立身出世の意志がはっきり現れるのは最後のページだけです。 >>10
図書館へ返却してしまったので手元に今ないですが、
えらくなるという台詞自体は、序盤からしょっちゅう出ていた気がします
ヒロインへの手紙でも、僕はえらくなりますから、と出ていた記憶が…
とにかく具体的な行動や努力は何もしないで、ただえらくなる
貧乏な自分はえらくなる権利も才覚もあると、根拠もなく信じ込んでいる
自分が苦手な、手先で何かを作る行為を軽蔑してる
えらくなるためには、天野を利用してのし上がっていくだけのしたたかさも
必要だろうに、第三部でそこを逃げ出してしまう
口先だけのはったり野郎です。そこがおもしろいんですが 無名草子さん、なんですね。今気付いた
連投ばれまくりだ…恥ずかし 連投でも良いと思いますよ、過疎ってるし。
第一部では大河はまだ目立った行動を起こしていません。それよりも当時の芸妓がどれだけ辛い立場にいたかということがこれでもかとばかりに描き出されています。今の性風俗産業の女性もそうですが。 芸妓が死んだり、ガイキチになるシーンの迫力は凄かったですね この人が国際ペンクラブの第一回会合から会員になった事は、後の日本文学史に決定的な影響を与えた。
これによりヨーロッパ文学界での日本文学の認知が確立され、後の川端や大江のノーベル文学賞に繋がった。 >>15
作品が評価されたから会員になれたのかな? 作品そのものの評価と、当時日本国内で売れに売れていた事と両方でしょうね。
まだ情報が乏しい国の文学を英訳するに当たっては、やはり売れ行きが一つの指標になるでしょうし。
しかも空前のベストセラーとくれば、ほおそれならば、という話に当然なるでしょうから。 ベストセラーを出せるという事は、
・識字率が高い
・文学に対する国民の関心が高い
・国民が本を気軽に買える程度には経済が繁栄している
などといった条件を満たしている訳で、まあざっくり言えばそれなりに文化的基盤が整備されてまともに相手をしても差し支えない国だと判断されたんでしょうな。
当時は近代国家と未開国という線引きがはっきりしていたし、未開国と判断されればいくら優れた作品があると喧伝したところで相手にされなかったでしょう。 今の俺と島田を比べたら俺の方が才能があるが
同じ二十歳で比べられたらとても島田には敵わないな 最後の一頁は異常な名文。
ドストエフスキーでさえここまで書けなかった。 栄光なき天才達で知ったけど、まさか2chにスレがあるとはな >>19
島清はお前のような2ちゃんねらと似た屈折した心理を
100年近く昔に、原稿用紙にペンとインクで書いたという点もすごいぞ。 わたしもテレビでちらっと取り上げられてるのをみた。
京都の書店限定?
そうかなあ。
購入が難しいなら国立図書館で探してみるかな。 遺族には印税が残ったのかね。作品自体あまり売れてないか。 野垂れ死にみたいなものだし、
再評価(というか再認知)もたしかマンガがきっかけだろ? >>26
> 京都の書店限定?
> そうかなあ。
そうかなあって言われても
現状では全巻セットの復刻版を
委託販売だか何だかで扱ってるのが
そこだけみたいなんだからしょうがない >>27
「地に潜むもの」は売れ続けたから、清次郎の死後も生きていた母親は
銀座の資生堂パーラーに通えるほどの印税収入はあったという。
「天才と狂人の間」がソースだが。 テレビで知ったが、残念ながらここに書かれてる事はテレビでみた内容だけだな。
まあこっちもそうなんだけど。 深い内容には色々調べないとたどり着けないな、この作家なんかの場合は 栄光なき天才たちだと、小林よしりんそっくりに描かれててワロタ よしりんはともかく苦み走ったニクい奴みたいな鬼才はなかなかおらんね 充分にこの時代の二枚目じゃないか。
俺は文士。土方などして金をもらったりはせぬ、みたいな。 なんか伝説だよね
明治・大正・昭和初期の人だから神秘のベールに包まれてて
最期は発狂して野垂れ死にしたってのも伝説にさせる要素になっちゃってる感じ 発狂して野垂れ死には
現代でも伝説になるだろうけどね 興味ある
最初のほうに内容に触れたカキがあるけど読んだ人でもう少しだけ詳しい教えて欲しいです この連休、京都に行こうとおもっとったが風邪で断念じゃ。。 第一部だけなら近所の図書館で検索すれば置いてある事が多い なんかスレ頭の連投バレ以降、さらに重ねた糊塗までバレバレで・・
そのみっともない自分を認められれば第一部、第二部が良く解るんじゃないかと思う。 第1部は青空文庫で読めるだろ。
ガキ大将に「お稚児さん」にされそうになる美少年の深井を助け出す
主人公・大河平一郎の登場シーンから始まり、
淡く切ない初恋や、遊郭の女性たちの悲惨な生活、
文学と社会主義への憧れ、母との愛と別れ、東京への旅立ちと、
通俗小説として普通に面白いぞ。 >>46
京都にまで行かなくてよさそうじゃないですか?
でもなにげに読んではみたい人だ >>50
難解な哲学的用語を羅列して「俺って頭いいだろ」と自慢するのではなく、
貧乏で狭い世界しか知らず、知識はないが、頭は良くプライドは高い少年の目線で、
当時の社会問題を描いているから、わかりやすくて面白いんだよ。
少なくとも第一部「地に潜むもの」はな。 >>52
狭い世界しか知らないガキが通俗小説目指すなら、
今ならラノベになるだろ 貧乏で狭い世界しか知らず、知識がないのは同じだが、
頭も悪いくせにプライドだけは高いオッサンが
社会問題とはまるで無縁な妄想を垂れ流すのがラノベだから
ちょっと違うんじゃないかな
ラノベよりはるかに志は高いが
ラノベより面白いかといわれれば微妙な何かになるだろう 狭い世界といっても、島清は遊郭街で現実の女と接して育ったからな。
アニメやゲームの二次元女ばかりのラノベとは違う。 なんで発狂したのかね?
また本当に発狂したいたのだろうか? むしろ島清みたいに弱者の味方を名乗りつつ、
傲慢で女性問題を起こす人物は、社会主義陣営にとって目障りだっただろう。 ワケの解らない事をわめいていたら統合失調症と診断され・・
とからしい
ただ当時は狂っていない人もキチガイにさせられていた時代だからなんとも言えないね アインシュタインはうお座なのか?
ストーンズの初期メンバーだったブライアン・ジョーンズは天才だったと思うが 第一部はな
問題は第二部以降をどうやって手に入れるかだ ブックデザイナーを生業とする俺が
復刻版(または安めの原本)入手→スキャン
→OCRでテキスト抽出→校正→InDesignで組版
→オンデマンドで自費出版→激安価格で頒布
という計画を立てているから実現するまで待っててくれ 地上の英訳本、どこかに持っている人がいる・・・わけないか。 確かに蓄膿症で苦しんでいたらしい
口元が臭い文士ってのは格好が悪い
当時は良い治療法はなかったのかね 精神世界の帝王を自称とか。これが現代ならばインパクト後にも細く長く生きて食えたかもね。 >>72
本人または出版社の担当がうまく仕組めばな >>73
持ち上げやすいタイプではあるね
そして貶めやすくもある 高橋和己の「邪宗門」読んでるんだが、そこの主人公が
「地上」の主人公の面影と重なって
なんとなく「地上」の続編読んでるみたいな気がして胸熱 邪宗門の千葉潔はすごい優秀なのに
安易にエリートコースへ進むのに疑問を持って
ドロップアウトするじゃん
いずれ労働者になって、仕事が終わった後に
「ああ若いころにもっと勉強しておけばよかった」と
ほぞを噛むような思いをしながら本を読むとか
そういう勉強の仕方しか自分には許されていない気がする、
てなことを阿貴だか民江だかに吐露するシーンがあったはずだ
地上の主人公とはだいぶ違うような気がするがなあ >>78
まだ序盤しか読んでないので、先は知らないのだけど
たしかに千葉潔は、学歴や権威とかに執着無さそうだし、真逆ですね
地上とは、文章の雰囲気が似てるのかな…
私小説とは対極の、広い世界へ向けられてる目線とか >>79
ごめん
まだ序盤だったか
軽くネタバレしてしまった
マジで申し訳ない >>80
結末含め、ネタバレはちょくちょく覗いてるので構いません 中之島図書館で「地上 第三部・静かなる暴風」 読んできた。
聖と邪のコントラストが強烈で、第一部のストレートな続編として
よく出来てると思う。
天野の倒錯した性や、新キャラでDV男の高村や、レイプ魔の橋などの
描写がえげつなく、伏字になってる部分がかなり多い。
大河平一郎は、恋愛や新聞社務めによってかなり成長している。
和歌子との別れの後で出会う、緑に対しての包容力や思いやりは
現実の島清とかけ離れてて意外だった。 どっちでもないな
しいて言えば・・・いや意外と難しいな 女の好みはうるさかったらしいよ
しかし己は蓄膿症かよ こんな作家がいた事知らなかった
しかし入手困難とかのわりに青空文庫で読めるのかよ なんでこの人?と思ったら、半年前くらいの番組でみた人がいるんだな 近代デジタルライブラリーじゃ二部までか読めないか(´・ω・`)
同じ石川の出身で同じころ人気作家だった奥野他見男は結構あるんだけどなあ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています