もう一冊忘れてた、「保田與重郎と昭和の御代」。

とにかく、日本がまだ景気がマシだった時代から、保田やハイデガー、ヘルダーリンに依りながら、普通の人が感じないような、根源的な寂しさを見つめていたんだよ。
擁護だけど。

この人が、一定の達成ののち、それでも埋められないものを、酒で埋めるしかなかったのはよくわかる。

もう、とても、何も書けないだろうし、
書くことも残っていないかもしれないし、
ご本人としても自分を待つようなタイプのわこうどはもういないと思ってるかもしれない。

それでも同じように虚無と戦ってる若人は今の時代にもいるので、
なんとか声を絞り出してほしい…。