大まかにいうと、
日本ではかつて「漢字が複雑すぎるから政府主導で使っていい漢字の数や範囲を制限しよう」という政策がとられた事があり、この方針によって作られたのが「当用漢字表」である。
当初は「当用漢字以外は使用禁止、ゆくゆくは社会全体から排除する」というところまで視野に入れていたが結局そこまで出来ず、
方針を変更して「昔からある難しい漢字を使ってもいいけど出来ればこっちを使ってほしい」という比較的ゆるい位置付けになったものが現在の「常用漢字表」である。

当用漢字の運用においては、使ってはいけない字(当用外の漢字)の代わりに同じ読みの当用漢字を用いるというルールがあり、第3期国語審議会の示した「同音の漢字による書きかえ」という答申に「混淆→混交」の提言も見られる。