山形浩生が2001年ごろにオンライン書店bk1に掲載したコラムだそうだが。

http://cruel.org/bk1column.html#part11
| (前略)いや、実はぼくは小松左京は全然読んだことがなくて、堺屋太一と同列の低級な御用政治物書きだと思ってた。
|だってぼくがリアルタイムで知っている小松左京って『首都消失』とか『こちらニッポン……』とか、つまんないのばっかで、
|それなのにいろんな委員会だのなんだのに名前を連ねてあちこち顔出してたんだもん。きわめつけはあの罵声の飛び交った
|映画「さよならジュピター」。原作読もしししさうとか思わないでしょー。
| でもわたしがまちがっておりました。

いや、悔い改めたのは何よりw
しかし、山形あたりの世代のSF者なら小学生で日本沈没ブームに遭遇して、
そこから新潮文庫や角川文庫の小松作品に接していく流れになりそうだけど、そうはならなかったんだな。
「リアルタイム」として名を挙げてるのが大体彼の大学生くらいの頃の作品だし、
もしかして、SF者としての覚醒がけっこう遅かった?