『ハリー・ポッターと私に舞い降りた奇跡』P197-198より

>ローリングに確かめておきたいことがあった。ハリーの母親リリーとペチュニアの関係である。

(以下続きの要約)
英語だと“sister”で良いが、日本語だと姉か妹かはっきりさせなければいけない。
私はリリーを見下す印象や「姉は意地悪、妹はかわいい」という考えなどを理由にペチュニアを「妹」と訳した。
たがローリングに尋ねると「リリーは姉」と言った為、大変なショックを受けた。
ついでにバーノンおじさんとマージおばさんの関係についても尋ねたら私の印象とは逆の「兄妹」と言われショックを受けた。
ローリングは「どっちが上でもどっちが下でも、物語に影響がない。どちらでもかまわない」と言ってくれたが、
作者の意図を知ってしまったので「誤り」を直すことにした。そして第一巻増刷分・第二巻以降・携帯版では「リリーは姉」とした。

しかし、最終巻でペチュニアが“the elder of the two(姉)”という記述が出てきたので仰天した。
著者代理人に連絡したら「原書の最終巻ではリリーは妹になっているが、日本語版では姉のままにしておくことをお勧めする」という返事が来た。
再び姉妹を逆にすることは混乱を招くし、妹を姉のままにしておくのはプライドが許さなかったので、最終巻は姉妹の区別を避けて訳した。


対応がチグハグすぎる