>>414
>>415
>>420
「真昼のイルミネーション」は原作者の書いた私が読んだ限りの小説の中で、
他の作品とは際立った異質さを覚えると同時に最高の小品だと感じた小説でした。
この短い小説はノベルというよりもどちらかというとエッセイのほうに分類されるべき作品だと感じられた。
言わば、短編小説という形式で表現された随筆、随想。
いや、小説という書き物も多かれ少なかれ書き手の思索、感懐が反映されたものだとしたらやはりこれは小説というべきか。
細かい定義はわからないけれど、とにかく、読み終わったときなにか心にしみいるものがある散文であることに変わりはない。
語り手が夏紀、聞き手が希美というところが、なんともいえないというかこたえられないというか。
このふたりは原作者孝行のいいキャラクターだと思いました。