>ウィーンなる ユダヤ街
>公園に 子ら集むるは 一人の乞食(かつじき)
>その身体に そこかしこ 穴穿ちて
>そが中に 蟻を住まわし 見世物となす
>日暮れ来たり そこばくの金得れば
>ありつくは 一杯の黒き麦酒
>飲み干せば 身中の穴々 また酒に満ち
>蟻たちも また渇を癒す
>人虫共に酔い 和するは旧き歌
>また一時の 愉悦にあらめや

乞食は「かつじき」とは読まないよね。
「こつじき」でしょ。「かつじき」は坊さんの修行道場での役職名。
たぶん「喰うにかつかつ」みたいな例から思い込みでわざわざカッコに入れちゃったんだね。

「あらめや」は「〜だろうか、いや違う」という否定。
ここは誰もが思うように素直に「あらずや」でいいんじゃないの。
難しい言い回ししたかったのね。