三浦瑠麗

虚言癖があり、自己顕示欲が異常に強く勝気な性格の人は、精神病理学的にいうと、**演技性パーソナリティ障害**と呼ばれることがあります¹。

演技性パーソナリティ障害とは、自分を魅力的に見せるために嘘をついたり、感情を大げさに表現したり、他人の注目を引くために奇抜な行動をしたりする人格障害の一種です。この障害の人は、自己顕示欲が強く、自分の能力や魅力に過信しており、自分の欲求を満たすためには手段を選ばないことが多いです。演技性パーソナリティ障害の人は、自分の感情や人間関係に深みがなく、他人の気持ちを理解したり共感したりすることが苦手です¹。

演技性パーソナリティ障害の原因は、幼少期の親子関係や社会的環境など、複数の要因が関係していると考えられています。治療法としては、心理療法や薬物療法が行われることがありますが、効果は不確実であると言われています¹。

演技性パーソナリティ障害の人は、自分の利益のために他人を利用したり、嘘をついたりすることが多いので、社会にとって迷惑な存在であると言えます。しかし、演技性パーソナリティ障害の人は、自分の行為に対して罪悪感を感じないことが多く、自分の問題を認めないことが多いので、自分から治療を求めることはほとんどありません¹。