@lullymiura
中原淳一さんのデザインのそれいゆが閉店のためサンプルセールになっていて、それを去年のクリスマスにママからということで買ってきた。
本人にとっては、ずっと憧れだった中原淳一さんの服。
古い雑誌を集めては読み耽り、いろんなところに付箋を貼ってあったね。
劇場のテラスに出て、スカートが広がるのがうれしくてつまんではくるくるしていた。
靴は甲高さんにもラクなぺたんこの紐履。いつもの伯母ちゃまの形見のビーズバッグ。
彼女は椿姫とトスカ、それに魔笛が好きなようだけど、椿姫の感想をきくと、死んでしまうのがかなしいけれど、美しい歌が聴けていい。それにしても捧げるだけの甲斐がない男だね、とのこと。
たいていの恋愛とはそういうもので、だから出し惜しみをするんだけど、出し惜しみをしない生き方が文学や芸術になるねえ、と答えました。
もはやこの世界にとどまることができないことを示す、あのヴェールの演出がわたしはとてもいいと思うのでした。



ファッションは正札で買うものでしょう?
契約書には双方の印を押しておくものでしょう?
結婚は愛情より株式を持ち合うものでしょう?