元カノと呼べる人、何人かいるけど、忘れられない元カノ、2人いる。
一人は嫁さんの前の前に付き合ってた元カノで、初めて結婚を考えた人。
でも、付き合いが続けられない事情が発生して、泣く泣く別れた。
元カノ、この街から消えた。

もう一人の元カノは、嫁さんの前に付き合ってた彼女。
この彼女には、いつか一緒になるつもりでアパートの合鍵を渡した。
そして、付き合いが1年の頃、その彼女、俺が忘れられない元カノの思い出の品々が入ってるおせんべいの缶を見つけて、嫌だと言われた。
だけど、俺にとってかけがえのない人だと言って、でも、悪いから缶を押し入れの奥へしまった。

ある日、彼女が苦しそうに打ち明けた。
彼女、元カノの思い出の品々が入った缶を、嫉妬に狂って捨てちゃったけど、贖罪の念に駆られて白状してきたんだ。
俺、激怒して彼女にあづけてた合鍵を奪還した。
「人のものを勝手に処分する人に、合鍵なんて渡せない。出ていけっ!」
と、そこまで激怒されるとは思ってなかったらしく、かなり怯えてた。
そして、はやの中に飾ってあった彼女とのツーショットや、彼女とのペアのマグカップ、編んでもらったマフラーなど彼女に関するものをごみ袋に押し込んで、
「お前の思い出も全部しててやるよ。さあ、出ていけ。」
と言って彼女を追い出した。

そして後日、本当に彼女にまつわるものを全部捨てた。
俺、かなりブチ切れてたから、彼女を窃盗で訴えたんだ。
彼女、そこまでされると思ってなくて、もう、何も抵抗する気力も失い、素直に白状して執行猶予付きの有罪になり公算が高くなり、娘を前科者にしたくない両親が示談を申し入れてl来た。
だから、
「娘さんを無罪にするために要しできる示談金は、何百万円ですか?」
と言って、私が示した金額を書いた紙を裏返し、
「これより高かったら、示談に応じます。」
と言ったら、彼女の父親が、
「500万円…このケースでは破格だと思う…」
私の書いたのは300万円、それは見せずに示談を受けた。