Adobe FrameMaker って
何するソフトなんですか?
試そうにも高すぎて買えません。
シンプルで使いやすいワープロです。私は長年Win版を愛用しています。
書式設定を多用しEPSやTIFF画像をあちこちに貼り付けるような
長大な文書だったら、文句なしにお勧めです。PDF作成にも向きます。
Wordや一太郎のような使わない機能てんこ盛りということはありません。
USでは、技術系書籍やマニュアルの作成に、昔から(UNIX版しかなかった
時代から)使われてきました。Adobeのマニュアル、旧MetaCreations製品の
マニュアルは、全てFrameMaker(Mac版)で作られています。Sun Microsystems
の英文マニュアルも、FrameMaker(Solaris-SPARC版)で作られています。レスありがとうございます。ワープロみたいなものと言う
感覚でよいのですか。なんだか大量のドキュメント管理
に使えるようなことがカタログに書いてあったんですが、
このような機能があるのでしょうか?
ちなみに SGML が付いていると何か良いことがあるのですか?
SGML で記述されたドキュメントも読み込めるとか。
なんか教えてクンになってしまってすんまそん。
FrameMakerの大規模文書作成機能として、例えば以下の機能があります。
1. ブック機能
PageMakerのブックと同じです。複数のFrameMakerファイルを
まとめて1冊の書籍を定義します。目次・索引も生成します。
ブックにまとめてあると、複数ファイルに分散されていても、
まとめてページ管理や索引生成、相互参照ができます。
2. コンディショナルテキスト
文書中にコンディションタグをつけた部分が差し替え可能となり、
文書バージョンを変えた際に一括して変更することができます。これにより、
ちょっとずつ違う文書(例えばマニュアル作成などで、対応OS毎に微妙に
説明文を変える場合)が効率よく作成できます。このコンディション設定は、
文章だけでなく、図表も差し替え可能です。
3. 変数
文書中で繰り返し現れる単語・用語を変数として登録することができます。
あとから変数の値を変更することにより、一括して変更できます。
4. 相互参照の作成。相互参照マーカーを設定すると、「第何章何節参照」という
個所が、章や節を移動した場合に自動更新されます。
MetaCreations製ソフトのマニュアルが多用していたのは、章や節の
区切りにグラフィックを用いる点です。リファレンスページに登録した
グラフィックアイテムを、段落の前または後ろ(あるいは両方)に自動挿入
することができます。
まぁこれらの機能を使わなくても、簡単なメモ作成程度にも使えるソフトです。
割と軽いですしね。起動直後でFrameMaker.exeが12MB、AOM.exeが3MB程度
のメモリを消費します。なお、レイアウト重視のパンフレットや雑誌作成などには向きません。
テキストレイアウトボックスを自由に設定することはできますが、それよりも
普通のワープロで作るように、「メインテキストフロー」が存在する文章重視の
文書に向きます。レイアウト重視なら、PageMakerやInDesignを使うほうがいいです。
SGML版は持っていないのでわかりませんが、普通の人にはいらないでしょう。
一部の企業・業界・役所が、文書をSGML形式で保管することになっている
ようですので、そういった人が使うのでしょうね。SGML版が登場したのは、
旧Frame Technology社がAdobeに買収されてから(Ver.5から)だと思います。便乗質問です。
大量のドキュメントを管理できるとのことですが、Grepみたいな機能はないでしょうか?
任意の文字列を含む行を一覧表示できるような、、。
あと、グラフィックを張り付けるだけでなく、自分で簡単な作図(線を引くくらい)をする
ことはできるでしょうか?
質問責めですみません。Grep機能はありません。単語検索は通常のワープロ・テキストエディタ
と同じ動作です。ワイルドカードは使えます。アイテム名(変数や表タグなど)
による検索ができるのが特殊といえば特殊でしょう。複数の文書からなる
ブック内を検索する機能はあります。
グラフィック機能はあります。直線、多角形、円、角丸四角形、ベジエ曲線
などの描画機能があります。矢印の指定、破線の指定、線の太さの
指定、塗りつぶし(ソリッドカラーもしくはプリセットパターン)が
可能です。オーバープリントの指定もできます。しかし機能は本当に
基本的なものだけです。グラデーション、パスの論理演算、複合パス
などの機能はありません。
カラーに関しては、定義済みの特色リスト(DIC,Pantoneなど)から選ぶか、
事前に自分でカラーライブラリ(RGBまたはCMYK)を定義します。定義した
色の濃淡(0〜100%)をテキストや内蔵グラフィックオブジェクトに適用します。>>7さん
早々のレスありがとうございます。
再び質問ですみませんが、FrameMakerでは、多数の文書間を移動する場合、
いちいちファイルを開く作業をするのでしょうか?。
ツリーによる管理はできないのですか?
魅力的なソフトではありますが、値段がやはり高いですよね。
友人のPhotoShop使いに愚痴ると、Adobeだから、という冷たい答えが返ってきました、、。
衝動買いできる値段ではないし、体験版もなさそうです。
質問ばかりですみません。
ブック機能を使うと、ツリーによる管理になります。リストの項目を
ダブルクリックして個々の文書を開きます。
高価なのは歴史的な理由もあります。Frame Technologies社が
開発・販売していたころは、UNIX Workstation
(Sun SunOS4/Solaris2, HP-UX, IBM-AIX)専用のソフトでした。
UNIX Workstation用ソフトは非常に高価で、ワープロで20万円前後はザラ、
その割には低機能でした。中には定価65万円也のPubliss3.2というのも
ありました。その中で、旧FrameMakerは(確かPanasonicあたりが
日本語ローカライズして売っていました)当時定価35万円と、機能の割には
リーズナブル(?)な値段でした。まぁ個人で買える価格ではなかったですけど。
だから、今のPC用FrameMakerというのは、まぁまぁのリーズナブルな
価格かなとも思います。今でもUNIX版、Linux版(どちらもOSF/Motif)があります。
Win/Mac/UNIXの3本立てで開発するのはコストがかさむのでしょう。自分も仕事で使っていた。
DTP的な事がもっと出来るかと、最初思っていたがやはりワープロだった。
DTPは仕事としてやっっていたので、そう言った角度から見ると値段の割にと思った。
それに自分が使ってた5.5jでは縦書きが出来ず、イラストレータで作って張り込んでいた。
海外の評価や使用頻度は日本よりいいと聞いていますが、日本では使用者が少ない。
したがって、PCを使って仕事をする利点が減ってしまう。データーを他社と共有したい時など不利。
クライアントまたは親会社などがFMを使っているのでなければ、特にコダワルほどの
アドバンテージはないと思う。それに今後の開発が不安、特に日本語化(縦書きの対応)。
だだし、熱狂的なファンもいるのは事実。>>10
そうですね、私は「熱狂的ファン」ということになるのかもしれませんが、
おっしゃることは正鵠を得ているを思います。FrameMakerは「ワープロ」です。
まかりまちがってもDTPソフトではありません。そりゃWordや一太郎に比べれば
ある程度組版や日本語PostScript環境への配慮はあるものの、いわゆる
DTPソフトの組版能力とは全然違います。
技術系文書用途ならこれ以上の存在はないとは思うものの、昨今の経済環境で、
単なるワープロにあの値段というのは、やはりないんじゃないかな、とも
思います。5.5→6.0へのバージョンアップも、かなり待たされた割にはあまり
本質的な変化はありませんでした(Windows2000で安定動作する程度かな)。
ただ、従来のPageMakerが、(少々操作性は特殊ですが)レイアウトワープロ
としても使えなくもなかったのに対し、InDesignは本格的なDTPソフトの
ためテキスト中心の長文ドキュメントには向かないような気がします。
組版は強力ですが、何しろ文字入力が重すぎます。そういった点で、従来より
FrameMakerの性格・位置づけがはっきりしてきたとは思います。ただAdobeが
FrameMakerのようなソフトを販売することの意義はよくわかりませんけど(笑)。