『日本の将来のため、近々小沢一郎を暗殺します』

というショッキングなスレッドが立ったのは、インターネット掲示板
2ちゃんねるの某板でのことだった。しかし警察はこれをただのいた
ずらとみなし、小沢本人の耳にも入ったが、まるで意に介していなかった

小沢は上機嫌だった。民主党代表戦に大差で圧勝し、長年にわたる
宿願だった総理の座をほぼ手中とし、大勢のSPに守られた車で民主党
本部へと向かった。その日は9月15日、時刻は午前7時を刻もうと
していた。
 いつになく緊張した面持ちで車から降りた小沢を待ち構えていたも
の、それはドーンという一発の鈍い音だった。瞬時にして同様する
SP達、彼らをあざ笑うかのように2発目、3発目の銃声、SPの一人
が背後を振り返った時、小沢はゆっくりと、前のめりに倒れていた。
銃弾が額を貫通していたのである……。