川上弘美「東京日記 卵一個ぶんのお祝い。」平凡社をよむ。

カバーの手触りがとてもよい。
わくわくして開くと本の表紙の裏となかの接着が露出していてしゅんとする。
お風呂で読んだり、踏

み付けたり、ぐちゃぐちゃに鞄にいれて帯がちぎれたり、
ふだんまっとうに本を扱ってないクセに。
川上さんの文章は漢字の使い方がおもしろい。

しばしば川上さんの小説には存在し得ないものがたくさんでてくるのに
不思議にリアリティがあるのとちょうど反対。


もちろん、ぜんぶほんとの日記なんてありえないんだけどね。
しかし観察眼というか触角?がすごい。
浮世ばなれした感じも。