わりと薄着の女性でした。白いシャツにタイトな紺のスカート。体型はふつうです。
正月なのか親類縁者が居間でくつろいでいて、正座したまま子どもとたわむれている老婆にその女性は訊きました。
「――」もよおしているらしく、なにを言ったかはわかりません。恥ずかしそうに隠語で言うんでさらにわかりません。
困り顔の老婆。俺の縁者ではない。はしゃぐ子どもたちを老婆があやす。見かねて立ちあがり、その女性の細い腕をかかえてトイレにつれていきました。前室でした。
ぶりぶりぶり……。空気をふくんだ鈍い破裂音。ヤバい。もりもりもり――。軟らかいうんこが生地の隙間からねしり出てきます。放心状態の女性を急いで今度はシャワー室につれていき、湯と湯気とうんこが出るなか服を脱がせる。
濡れた服はお湯とうんこで肌に張りついて思うように剥ぎとれない。服ごとお湯で流すも、とくにうんこのニオイはしませんでした。結局だれの縁者かはわかりませんでした。