皆で文章を評価するスレ
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A「1分に人を10人殺せる奴と1年に1人殺すのがやっとの奴では明らかに前者の方が信用できる」
B「それ何のために殺すわけ」
A「人を殺すのに理由なんて必要か」
B「誰でもいいのか」
A「命に重いも軽いもない」
B「まあ確かに1年で1人は少なすぎるな」 A「君と夏の終わり将来の夢大きな希望忘れない」
B「10年後の8月また出会えるのを信じて」
A「最高の思い出を」 A「わざわざラテン語で書く奴ってなんなの」
B「わざわざ日本語で書くのとそんなに違わなんだろう」
A「まあ権威を守るための慣習だろうけれども」
B「ゾンビの侵入を防止する敷居になっているのか知れない」
A「逆に言うと敷居が低いと簡単にゾンビが入ってくる」
B「エキスパートやらスペシャリストやらプロフェッショナルのような呼び方がしっくりくるのは敷居が高い領域だね」
A「免許や資格も敷居として機能するか」
B「コンテストコンクールコンペティションなんかも」
A「要するにゾンビを振るい落とす機能が組み込まれている領域は信頼性が高い」 A「違うな」
B「信頼性が高めるためにゾンビを振るい落とす機能が必要なんだ」
A「そういうこと」 A「はるかなレシーブは骨盤だよ」
B「骨盤というか骨格じゃね」
A「骨格あっての骨盤だからね」
B「孕ませたいね」 A「昔話をしようか」
B「別に聞きたくないけど」
A「昔々あるところにおじいさんとおばあさんが生息していました。おじいさんは山で山賊をして、おばあさんは川でソープ嬢をして生計を立てていました」
B「おばあさんのソープ嬢とはマニアックだな」
A「いやおばあさんはセクサロイドで見た目は19歳の現役女子大生なんだけど」
B「19歳の現役女子大生と言っても色々あるだろ」
A「スタイルのいいアジア系の美人だよ」
B「それも色々あるだろ」
A「身長175cm股下88cmCカップ」
B「アジア系ってのは」
A「中国系だよ」
B「中国系にも色々あるだろ」
A「もう面倒だからそっちで勝手に想像しろよ」
B「嫌だ」
A「勝手にしろ」 A「何年も前にDVDに記録したデータを漁っていたんだけど目当てのエロ画像がなかった」
B「一度は削除したんだから必要のなくなったエロ画像なんだろう」
A「あると思ったのになかったことに納得が行かない」
B「数年前のエロ画像でも時代を感じたり好みが変わっていたりして思ったより使えなかったりするわけだから気に入った画像を見付けても保存などせずにその瞬間にオカズにして記憶から消し去ればいい」
A「いざというときのために用意するべきなのはエロ画像ではないんだな」
B「自分が欲しているオカズをリアルタイムに想像或いは創造する能力だろう」
A「今までやるべきことをどれだけやってきたかによって今やりたいことをどれだけできるかが決まるんだ」
B「お前の場合は今まで何もしてこなかったからいざというときに何もできないというだけのことだ」
A「言えてる」 A「シンカリオンのエヴァ回にエヴァの劇伴がいくつか使われていたようだけどDecisive Battleしかわからんかった」
B「あれは誰でもわかるだろう」
A「そうか」 A「何年も使わないであろうオカズをストレージに溜め込むのはやめよう」
B「明日は使うかも知れない」
A「そうやって毎日を何となく過ごしている内に何年も経っているわけだが」
B「いわゆるウラシマ効果だな」
A「そうか」 A「人生はリアルタイムではないんだ」
B「人はリアルタイムにしか生きられない」
A「それは屁理屈だな」
B「明日死ぬかもしれない」
A「明日を生きるために今日を精一杯生きるんだ」
B「その結果がニートなのか」
A「お前は開き直っているだけだろう」 A「どうもヒキニートをやっていると認知機能が低下するっぽい」
B「いわゆる廃用症候群だね」
A「そこで認知機能を鍛えようと思うわけだが」
B「筋トレと同じく日常生活以上の強度で負荷をかければいいのか」
A「複数の分野のコンテクストを頻繁に切り替えたりしながらそれぞれの分野の難易度を高めたり」
B「広く深く」
A「すでに知っていることや簡単なことでは効果がないだろう」
B「内在性に閉じこもらない」
A「複数の難しいことをもっと難しく複雑にやる」
B「できることだけをやっていてもトレーニングにはならないからな」
A「強度のスレショルドは上がっていくもんだから」 A「実際のところ認知機能のトレーニングに最適なのは他人との会話だろう」
B「アイコンタクトやボディランゲージも含めた言語による高度なリアルタイムコミューニケイション」
A「やはり会話の中身は重要ではないだろう」
B「頭を良く見せようとしたり面白いことを言おうとしたり機知をひけらかしたりするのは何か違う」
A「腹の内はどうでもいいんだ」
B「会話というのは表層的なコミューニケイションであるべき」 A「運動も認知機能を鍛えるのにいいと言われている」
B「まあ体を動かすのも脳とか神経だろうし」
A「結局刺激がないといかんということか」
B「逆に言うとオナ禁を成功させるにはやはりエロ禁なのか」
A「むしろエロ負荷のスレショルドを上げるためにエロトレーニングが必要なのではなかろうか」
B「エロに対する耐性がないからオナ禁に失敗するという発想か」
A「現実問題としてエロを遮断するのは不可能に近い」
B「要するに我慢しているようなレベルではオナ禁は成功しない」 A「エロトレーニングについて考えたんだがエロいお姉さんにエロいことをされる感じがいいね」
B「射精したら罰として射精直後亀頭責めで連続射精とかそういう」
A「AVの企画みたいなのにしかならないな」
B「まあエロなんてそんなもんだろう」 A「美女に目隠しされて手コキされて射精して目隠しを外すとおっさんの手コキだったという場合どうする」
B「考えたくもない」 A「コスプレという文化にイライラするんだよ」
B「オフパコに嫉妬してんのか」
A「ブサイクどもがいくら交尾しようが知ったこっちゃねえ」
B「ブサイクだろうが露出を合法的に楽しめている奴らは勝ち組だろう」
A「ちんちんを出したらアウトだろ」
B「知らんけど」
A「露出狂とカメコどもの持ちつ持たれつの関係とかどうでもいいんだよ」
B「結局楽しそうだから嫉妬してるだけだろ」
A「キャラ愛とか言ってる奴らも頭がおかしい」
B「そりゃキャラを無視するならコスプレである意味がなくなるからな」
A「だったらもう全裸でいいだろ」
B「コスプレじゃないけどな」
A「もういっそヌーディストビーチでいい」
B「着衣フェチはどうする」
A「ヌーディストビーチでは服を着るのに他人の許可が必要なのか」
B「知らんけど」
A「他人がどんな格好していようが勝手だろう」
B「じゃあコスプレも許せよ」
A「他人が何にイライラしていようが勝手だろう」
B「果たして本当にそうだろうか」 A「良心なんてものは捨ててしまった方がいい」
B「結局各々が自分勝手に生きた方がお互いのためになる」
A「それが道徳の正しい形なんだよ」
B「お前の理想を他人に押し付けんなよ」
A「他人が他人に理想を押し付けないというのもお前の理想に過ぎない」
B「果たして本当にそうだろうか」 A「「精神的に向上心のない者はばかだ」ってのはメンヘラの理屈だよな」
B「健康的な精神を持った人間ならばまず言わないだろう」
A「現代人は大体病人なんだよ」
B「医学に精通しているわけでもないのに言い切る」
A「病人だから健康に気を遣う必要があるんだよ」
B「昔に比べれば平均寿命は上がっているだろ」
A「そんなもん食糧事情や公衆衛生や医療技術などが向上したに過ぎない」
B「健康になったという解釈で間違ってないのでは」
A「健康とは長寿のことなのか」
B「それは我々が決めることではない」 A「思うにガキの恋愛においては寝取られもクソもないだろ」
B「既婚者の不倫のみが寝取られ足り得ると」
A「托卵は必須だろう」
B「寝取られと托卵は別ジャンルじゃないか」
A「なぜそうなる」
B「托卵は動物的本能だろう」
A「寝取られは違うと」
B「人間は動物ではないからな」
A「いや動物だろう」
B「結局のところ結婚という制度がおかしいんだろう」
A「何でも社会のせいにするな」
B「不倫する奴らは生まれてくる時代を間違えたのか」
A「何でも時代のせいにするな」
B「さっさと離婚すればいいのに」
A「言えてる」
B「結婚というのは契約だろ」
A「違反してもバレなければいいと思わないか」
B「思わない」
A「誰も見ていないところで信号無視をしたこともないのか」
B「お天道様が見ているからな」
A「歩きの場合でもか」
B「当たり前だろう」
A「馬鹿か」 A「悪意がない奴は馬鹿だ」
B「悪意の有無と馬鹿かどうかに関係があるのか」
A「馬鹿というのは悪意がないから質が悪いんだよ」
B「類は友を呼ぶと言うからな」
A「俺が馬鹿だとでも言いたいのか」
B「自意識過剰だなあ」
A「何だお前」
B「え」
A「誰だお前」
B「俺が誰かどうかが今のやり取りに関係あるのか」
A「知るかボケ」
B「俺もお前のことなんて何も知らんが」
A「馬鹿か」 A「マウンティングする奴らは田舎者だろう」
B「イジメと言えば大体田舎だからな」
A「ずっと田舎でマイルドヤンキーでもやってればいいのに」
B「田舎者対策くらいしろよ」
A「具体的には」
B「自分が他人をいつでも気軽に殺せるような人間であることをアピールしておけばいい」
A「なるほど」 A「本当に大切なものは失って初めて気付くんだ」
B「失うまで気付かないというのもおかしな話だが」
A「いわゆる素朴実在論だね」
B「むしろタイムパラドックスだろ」
A「どのような過去改変がなされるんだ」
B「失うまでその存在に気付かなかったものがなぜ過去に存在していたとわかるんだ」
A「つまり現在の自分がそれを失ったと錯覚しているのは過去の世界にそれを転送したからに過ぎないのではないか」
B「本当に大切なものというのは未来の自分からの贈り物のことだったのか」
A「逆に言うとそんなに大切ではないものは過去に転送することはない」
B「命よりも大切なものなんてあるだろうか」
A「人は死ぬ瞬間に命を過去に転送する」
B「輪廻転生とか永劫回帰とか」
A「実際のところ人なんて一か月もあれば十分変わるんだよな」
A「夏休み明けには処女膜を失った非処女が大量発生するわけだし」
B「人が生まれたときに泣くのはこの世の絶望をすでに知っているからなんだ」 A「ヤクザと対等に渡り合える力があれば素人のモラルハラスメントなんてどうとでもできるだろう」
B「ヤクザは例外だろ」
A「差別か」
B「絡まれただけでも関係者扱いされるわけだし関わる奴はバカだろ」
A「ヤクザに絡まれたら逃げるのか」
B「当然」
A「クズだな」
B「どうとでも言え」 A「弱い仲間というのは足手まといになる」
B「切り捨てるのか」
A「弱さも一種のモラハラだ」
B「そうか」
A「いざというときに守ることを一方的に強要してくる仲間などいない方がいい」
B「普段から何の役にも立たない仲間ならばそうだろう」
A「代わりはいくらでもいるが」
B「それならばなぜ守る必要があるんだ」
A「仲間を見捨てろというのか」
B「仲間というのは自立した人間同士の対等な信頼関係であるべきだろう」
A「上下関係で成り立つような集団は仲間とは言わないのか」
B「上の奴らは下の奴らのことを捨て駒としか思っていないだろうよ」
A「関係ないが彼女とデート中にDQN集団に囲まれて彼女を差し出せと脅されたらどうするべきか」
B「自分で考えて自分で決断して自分ですべてを受け止めるべきだろう」
A「そうか」 A「声に感情を乗せる奴が苦手だ」
B「わかる」
A「抑揚のない平坦な話し方をしてくれ」
B「もはや騒音だよな」 A「モラルハラスメントやマウンティングやクレーマーなどはステータスを利用している」
B「単なる社会的地位という意味ではなく」
A「要するにそのステータスの定義された世界にいる限り標的になり得るので対抗するにはその世界の外に出るだけでいい」
B「それってただの逃げだろ」
A「自分が有利な世界に引きずり込むんだよ」
B「お互いのステータスの関係を土台から変える」
A「客と企業側という関係があるからクレーマーに頭が上がらないわけで企業側でなくなってしまえばボコボコにできるわけよ」
B「いわゆる治外法権だね」 A「ヒールを履いて夜道を一人で歩いている女はレイプしてくれと言っているようなもんだろう」
B「誤ったメッセージを発信する方も受信する方も裁かれてくれ」
A「平和ボケしている奴らの危機感を煽るためにももっと犯罪を犯すべきじゃないかな」
B「犯罪予告か通報するぞ」
A「普段は警察批判している奴ほど他人の邪魔をするためならば迷わず通報するからな」
B「税金を払っている奴らはお客様気分だからな」
A「警察官が一般市民に尊大な態度を取るのは実際にはお客様ではないからだよな」
B「直接金を払うわけでもないから」
A「サービスして欲しければ賄賂を払えばいいんだ」
B「そもそもヒールを履いて夜道を一人で歩いている女に金を払ってレイプすればいいのでは」
A「確かに」 A「というか高いヒールを履いている女は大体ダサい」
B「お前の価値観ではそうなんだろう」
A「大体ヤリマン」
B「そんなヤリマンにすら相手にされないのがお前ということになるんだが」
A「逆なんだよなあ」
B「お前の頭の中ではそうなんだろうな」 A「あらすじがあるならうらすじもあるだろう」
B「言えてる」 A「「夢だけど夢じゃなかった」って一度でいいから言ってみたい」
B「勝手に言ってろ」 A「完璧に人間らしく振る舞う人間と上手く人間らしく振る舞えない人間ではどちらに人間味を感じるだろうか」
B「突き詰めればどっちもただの肉塊だろ」
A「BBQと乱交ばかりしているリア充ならどう答えるだろう」
B「遊び人はレベルを上げると賢者になるんだよな」
A「普通の人間でも悟りの書があれば賢者になれるけどな」
B「そもそもニートはルイーダの酒場に登録できないから無理だろ」
A「ぶっちゃけただの無職だもんな」 A「ニートは最初の町でうろついてるモブみたいなもんだろ」
B「あいつらはどう考えてもニートだよな」
A「ラスボス前の町でうろついてるモブもニートなのか」
B「あいつらは引退した冒険者達だろう」
A「どちらにせよニートだよな」
B「何もやってこなかった最初の町のニートよりは格上だろう」
A「ニートはニートだろ」 A「オナ禁中にエロ動画を見るのは獲得的セルフハンディキャッピングだろうか」
B「エロ動画を見る行為はすでにオナニーの領域に入っているから単なる失敗だろう」
A「偶然エロ動画を見た場合は勃起しなければセーフだと思うが」
B「日常生活で偶然エロ動画を見る可能性があるような環境にいる時点でオナ禁は不可能」
A「そういう環境だからこそ失敗しやすいし成功すれば自分すごいっていう」
B「要するにセルフハンディキャッピングって言いたかっただけだろ」 A「エロ禁しようと思うと自然とフィクション断ちに繋がる」
B「こういうときに芸術という言葉は便利だ」
A「ヌードは芸術だからエロくない」
B「エロくないなら勃起すんなよ」
A「生理現象だからエロくない」
B「痴漢も生理現象だから犯罪じゃない」
A「大体のことが生理現象で弁明できる可能性がある」 A「殺人も生理現象じゃないか」
B「そもそも犯罪全般が生理現象っぽいからな」
A「要するに文明人というのは生理現象に抗う術を持つべきなんだよ」
B「オナ禁というのは文明人の嗜みだったのか」
A「人間は動物じゃないからな」 A「ヘイトをヘイトするのもヘイトじゃね」
B「好き嫌いという生理現象をなくせばそんなくだらないことを気にしなくて済む」
A「選り好みというのは思想を生み集団を生み差別を生む」
B「好悪というのは扁桃体が判断しているらしい」
A「つまり扁桃体を何らかの方法で機能停止させればいいのか」
B「選り好みがなくなるということはオカズの幅が広がるということなのか」
A「むしろオカズという概念そのものがなくなるのではないか」
B「サイコパスは扁桃体の機能不全らしい」
A「性的倒錯者が多いって聞くね」
B「要するにサイコパスは博愛主義者ということか」
A「博愛主義者がサイコパスである可能性は高いだろう」
B「つまり文明人はすべからくサイコパスであるべきということだね」
A「人間は動物ではないからな」 A「JCはみんなおちんちんが大好きらしい」
B「JKもみんなおちんちんが大好きらしい」
A「JDもみんなおちんちんが大好きらしい」
B「女はみんなおちんちんが大好きということでおっけい」
A「要するにおちんちんを丸出しにしていればモテる」 A「シリーズものというのはゾンビ志望のためにある」
B「また楽しそうな奴らに嫉妬パターンか」
A「作中に散りばめられた細かい情報をすべて知っていなければ楽しめない」
B「シリーズが展開するにつれて蓄積された情報群は作品を読み解くための前提知識だからな」
A「定跡を知らない奴がマウンティングされるのは仕方がないのだろうか」
B「趣味や嗜好なんてのはマウンティングのためのツールに過ぎない」
A「あっそ」
B「結局ゾンビどもにマウンティングされて悔しいんだろ」
A「だからこそ存在価値そのものを否定したいという事実は否めない」
B「ゾンビというのはのアンテナを張り巡らしているような奴らがなるものだから」
A「唯一のアンテナさえもへし折る勢いの我々が無理して奴らに合わせることはないんだな」
B「好きでもないことに夢中になってもしんどいだけ」
A「あえて意地を通す必要はないわな」
B「それは一面的な見方だな」
A「逃げたいときに逃げられるならば逃げないのはおかしい」 A「執着だけでは愛だけでは足りないんだ」
B「あっそ」
A「ゾンビどもの解釈の副産物である空虚なボディをなぜ我々が理解しなければいけないんだ」
B「奴らが理解してくれと頼んで来たのか」
A「理解されたくないなら人目に晒すな」
B「公になっている情報はすべて理解されなければいけないとでも思い込んでいるのか」
A「理解できなければいけない」
B「人生は有限」
A「じゃあ今すぐ死ね」
B「嫌だ」 A「考察厨というのは息をするように正解のない早押しクイズをやっているだけ」
B「早い者勝ち言った者勝ち」
A「考察厨はゾンビの中でも重症で感染させる能力が高い」
B「影響力が大きい」
A「領域外でも普通に強い」
B「人生を素直に楽しめているんだろうね」 A「要するにフィクションにうんざりしているんだ」
B「知らんがな」
A「人生というフィクションにうんざりしているんだ」
B「じゃあ今すぐ死ね」
A「嫌だ」 A「結局のところ考察厨や設定厨みたいなのがフィクションの作り手になる」
B「負の連鎖か」
A「そこにあるのはゾンビの世界に過ぎない」 A「何かを楽しめるかどうかというのは素直にゾンビになれるかどうかだ」
B「感染していないならば無理して理解しようとする必要はない」
A「領域内再生産に順応できているゾンビがその領域で優位なのは当たり前」 A「社畜というのはゾンビの一種だ」
B「そうか」
A「ああ」 A「ゾンビの世界というのは自然とハイコンテクストになっている」
B「はあ」
A「わからない奴はにわかと呼ばれ蔑まれる」
B「さすがにそれは被害妄想だろ」
A「階級社会なんだよ」 A「おっさんは思春期のモラトリアムな日々を描いたフィクションに触れるのをやめた方がいい気がする」
B「そうか」
A「思春期なんてのはおっさんならば誰もが経験してすでに終えている」
B「いい歳して思春期に特化したゾンビになりたくないわな」
A「物事を思春期領域の知識で解釈していいのは思春期領域だけだ」
B「へえ」
A「おっさんにはおっさんの世界があるべきだ」
B「あっそ」 A「集団に帰属した時点でゾンビなんだね」
B「アイデンティティというのもマウンティングのツールに過ぎない」
A「生きている時点でがんじがらめだな」
B「じゃあ今すぐ死ね」
A「嫌だ」 A「おっさんという存在もフィクションに過ぎないのかも知れない」
B「はあ」
A「設定厨や考察厨が作り出したおっさん像を模倣すればおっさんになれるのか」
B「知らん」
A「人はいつおっさんにジョブチェンジするのだろうか」
B「思春期をこじらせるという選択もあるだろう」
A「それは未だに思春期領域でゾンビをしているおっさんでしかない」
B「そいつは本当におっさんなのか」
A「そもそも思春期というのは学校生活という歪な日常領域に適応したゾンビでいる特殊な時期ではないか」
B「十代の人間にとって人生の大半が学校生活を意味しているからな」
A「会社を学校のように捉えている奴はおっさんになれないのかも知れない」
B「会社は学校じゃねえんだよ」 A「集団への帰属という意味では会社も学校も変わらないのではないか」
B「それを言うなら国家や民族や地域への帰属も同じだろ」
A「国民とは生徒みたいなもんなのか」
B「じゃあ総理大臣は生徒会長みたいなもんか」
A「ジョンウンは委員長だが」
B「風紀委員長かな」
A「北朝鮮は風紀委員会が権力を掌握した世界なんだな」 A「前にも言った通りゾンビになるというのはサンクコストを惜しんでいるに過ぎない」
B「出るまで回せば100%」
A「たとえ成果が出ても少し高い目標を設定する」
B「より少ないコストでより成果が得られると考える」
A「我々が死なないのも同じことだ」
B「過去が現在に影響を与えるように未来も現在に影響を与える」
A「要するに一度処女を失った女はきっかけさえあればヤリマンになるべきだ」
B「理論上はそうなるだろうな」
A「ああ理論上はな」 A「現状より高い位置にある目標というのは無限に存在する」
B「最大値は存在しないからな」
A「つまり人間は誰でも簡単にゾンビになる」
B「神というのは人間世界の限界ではなく可能性の限界に過ぎない」
A「飛ばねぇ豚はただの豚だ」 A「死なないという点において人間はすべからくゾンビであるべきだ」
B「死ねばゾンビではなくなるのか」
A「理論上はそうなるな」 A「人間世界はクローズドワールド」
B「はあ」
A「可能世界はオープンワールド」
B「へえ」 A「生物というのは生命というウイルスに感染した物質の集合体に過ぎない」
B「前時代的な発想だね」
A「生命なんてのはいつでも古いことの繰り返しだからな」
B「あっそ」 A「人間の死を特別扱いするのは傲慢だろう」
B「生命としては特別ではないが生物としては十分特別だろう」
A「地球は特別な惑星なのか」
B「曖昧さ回避スキルというのがない奴らの話なんてゴミだね」
A「言えてる」 A「人間が特別だというのはヘブライ人が特別だというのと大差ない」
B「ヴェルタースオリジナルみたいなもんかな」 A「Amazon GoってポケモンGoのパクリじゃね」
B「あっそ」 A「全人類にチップを埋め込んで管理監視すればよくね」
B「何のために」
A「少しは自分の頭で考えろ」 A「売春で失ったものは売春でしか取り戻せない説」
B「別に減るもんじゃないし」
A「処女膜ない奴がセカンドバージンとか言いよるからな」
B「処女厨って処女とは一生セックスしないのかな」
A「処女としかセックスしないから処女厨なんだろう」 A「既婚者に童貞を馬鹿にする資格はない」
B「言えてる」 A「マウンティングとは失った何かの埋め合わせ説」
B「サンクコストか」
A「生きるために食う」
B「食うために生きる」 A「穴があったら入りたいというのは胎内回帰願望だろうか」
B「確かに」 A「穴というのは塞ぐためにある」
B「はあ」
A「女は常に穴が開いている状態にある」
B「だから売春すると」
A「ヤリマンは恥だと考える女が売春に走る」
B「むしろヤリマンの方が潔いと思うが」
A「無料肉便器か有料肉便器か」 A「頭痛というのは大切なことを思い出させてくれる」
B「気のせいだろ」
A「オナ禁エロ禁フィクション断ちカフェイン断ち情報断食マインドフルネス」
B「一時的な頭痛のせいで自暴自棄になっているだけじゃないのか」
A「これが本当の自分なんだ」
B「あっそ」
A「生きる目的を見失っていた」
B「一時的な頭痛のせいで他のことを考える余裕がないだけじゃないのか」
A「これが本当の自分なんだ」
B「あっそ」 A「寝違えと筋肉痛が頭痛の原因の可能性もある」
B「原因が何にせよ頭痛は頭痛だろう」 A「げっぷすると頭痛が緩和される」
B「そうか」
A「ゲロを吐いても頭痛が緩和される」 A「どうも頭皮が凝り固まっているのが頭痛の原因の気がする」
B「はあ」 A「これはなんだ?」
B「これは石です」
A「ではこれはなんだ?」
B「これはタオルです」
A「さっきからただ質問に答えてばかりだな!もっと別の答えをよこせ!」
B「幕末期から現代までその石は格上の証拠として使用されていましたが、ヨーロッパから文化が輸入され始めてからはタオルと同等の価値しかなくなりました。それからその石を持っている人は石狩と呼ばれるようになり――」 誰でもできる嘘みたいに金の生る木を作れる方法
念のためにのせておきます
いいことありますよーに『金持ちになる方法 羽山のサユレイザ』とはなんですかね
2VW 大気圏とシンクロする民族の大移動に弁明の余地はなかった。
原罪に巻き上げられた上昇志向は有頂天になりニユートーキヨー摩天楼の頂点を突き破った。
「どちらのご出身でいらっしゃる」
「PDPであります」
「わかります。私もそうでした。過去の話ですが」
彼女が籠居していたシェアハウスは去年の冬過激派の逆恨みによって消失したのだった。
「今のところ問題ナッシングですね」
劣等感を犠牲にしひたむきに生きる彼らの精神は汚れた未来の鞍点を探索する筋書き殺人めいていた。
「血をわけてくれませんか」
「嫌です」
「しきたりなんです」
「精液ならいいですけど」
「それでもいいです」
彼は彼女に種付けした。彼は死んだ。 門外不出の呪われた箱があった。呪われた絡繰り人形が封印されし呪われた箱だった。
少なくとも皇暦2679年にはすでにニユートーキヨーダンジョンの奥深くにあった。
ダンジョンのゲートには謎の結界が張ってあったので普通に入ろうとすると、
反抗的だとみなされて即死刑だった。法律で決まっていたので仕方がないことだった。
猜疑心の弱い遊女は夥しい数のヒルに全身から血を吸わせながら箱を手に入れる方法を考えていた。
ダンジョンを探索するにはゲートを通らずに侵入するしかない。面倒なのでゲートを爆破することにした。
貪欲な河原乞食39名の手を借りて手探りで作った爆弾「エクスキューズミー」を携えてゲートへ向かった。
ゲートの周辺には万引きGメンのような輩が見張りをしている。
とりあえず爆破スイッチを押すと寸分の誤差もなく地球は破壊し尽くされた。
宇宙空間に漂っている地球人の死体はすべて一様に顔がなかったがDNA検査で身元は特定できたのでよしとしよう。 あるバレンタインデーの夜だった。ある一人の男の命が今まさに尽きようとしていた。
彼は水恐怖症を克服しようとついさっき泳ぎの練習を初めたばかりだったがすでに溺れて死にかけていた。
小学生5年生のときプールで溺れている彼の頭を足蹴にした女体育教師の笑顔が死にかけの彼の脳裏をよぎった。
多分初恋だった。うぶな彼は彼女の足裏にときめいた。
彼女になら殺されてもいいと思った。しかし彼は死ななかった。それ以降彼は水恐怖症になった。
溺れてもがいている彼の目の前に懐かしい足裏が現れた。
足裏は彼の顔面が海面から飛び出すと踏み付けて再び海中に押し戻した。
彼は懐かしいその感触を散々堪能した挙句ついに力尽きて溺死した。 彗星のごとく現れ思春期男子の股間を鷲掴みにした新人AV女優は
寝取られ好きの夫に懇願されAVデビューした有名テーマパークの元キャストでアラフォーの人妻という設定だった。
パケ写詐欺だった。イタリアフィレンツェ製のオナホの出る幕はなかった。 ある朝夢精して目が覚めるとベッドの下に全裸の女がいる予感がした。
射精直後にも関わらずフル勃起だったのでとりあえずベッドの下の全裸の女を犯そうと思った。
ベッドの下に手を伸ばし彼女の腕を掴んだ。割と冷たい。
緑色に変色した死体だったら嫌だなあと思いながら一気に引きずり出したところで目が覚めた。
ギリギリ夢精していた。死ぬほど気持ちよかった。 ある駅のホームを歩いているときどこからか「白線から出ないでください」という女の声が聞こえてきた。
自分が言われたような気がしたので立ち止まり辺りを見回したが声の主らしき人物はいない。
気にせずに再び歩き出したがすぐに肩を掴まれたので静止した。
「止まってください」と背中の方からさっきと同じ女の声が聞こえた。
これはきっと逆ナンだと思い顔を見てからどうするか判断しようと振り向いたが誰もいなかった。
無性に腹が立ってきたので白線から出てやろうと思ったが白線から出たら危ないのでやめた。 彼女は奇跡的に朝を迎えたけれども、一晩中降り注いだ雨は善と悪の境界を完全に掻き消し、
昨夜の時点ではピークを迎えていた幸福度の下落は止まることを知らなかった。
「ビタミンCって酸っぱくないらしいね」と男が言った。「黄色くもない。」
別の男が興奮気味に呟いた。「ピラミッドっていいですよね。」
また別の男が叫んだ。「このジャスミンティーまずいな。」
「それ違いますよ。抹茶チョコレートですよ。」
「さすがに気付くべきでしょ。」
「興味ないからよくわからないんだよ。」
彼女の首には首絞めプレイの痕がくっきりと残っていた。
「グリーンカレーみたいなもんだ。」
茫洋たる視界に彼女は言葉を失いただ立ちすむしかなかった。
「え? なんだって?」
「こうなってくると現役のJKのスクール水着が欲しいよね。」
「帝国軍が侵攻してくる前にね。」
彼らの大っぴらな不正は歴史に残ることはなかったが、退社後に建造した巨大移民船は世界に大きな変化をもたらした。 草木も眠る丑三つ時、ファミレスには三人の一人客がいた。
全裸にチェスターフィールドコートを羽織ったキャバ嬢。引きこもりの流行作家。見るからにマッチョな僧侶。
キャバ嬢はスマホに向かって独り言を言ってた。「謝らなくていいから」「その必要はないわ」
マッチョな僧侶はフィボナッチ数をお経のように唱えていた。間違えた場合は初めから数え直しというルールらしかった。
「0, 1, 1, 2, 3, 5, 8, 13, 21, 34, 55...」
流行作家はスランプを打開しようと久しぶりに家の外に出たのだが、
聴覚が過敏な彼は他の二人のお経を延々と聞かされ続けた結果、とうとう気が狂ったらしく、
おもむろに立ち上がると僧侶のいる席までふらふらと歩いていき僧侶の頭にナイフを突き刺して叫んだ。
「お前、宇宙ステーション派だろ!」
心優しい僧侶は頭に突き刺さったナイフを気にも留めずに流行作家に微笑を向けた。
「謝らなくていいから」というキャバ嬢の独り言が聞こえてきた。
丁度マッチョの心の声を代弁したかのようだった。
流行作家は何も言わずに元の席に戻りメニューを広げた。
「何でハンバーグしかないんだ!」と流行作家がぶち切れた。
床に寝転がって眠っていた店員が起き上がってきて面倒くさそうに「改変されたんじゃないですかね。最近よくあるんですよ」と言った。
「宇宙ステーション派の仕業か!」
「いや、ジオフロント派らしいっすよ」
「そうか」
流行作家は居心地が悪そうな顔をした。
「謝らなくていいから」
いつの間にか流行作家の側に僧侶が頭のナイフを抜いて立っていた。
「どうしました」と流行作家が弱弱しくつぶやいた。
「私、実は宇宙ステーション派なんですよ」と言うとナイフを流行作家の胸に突き刺した。
店員が「救急車でも呼びます?」と言ったが、キャバ嬢が「その必要はないわ」と言ったので救急車は呼ばなかった。
結局、流行作家と僧侶は出血多量で死んだらしい。 もし人類が滅亡してしまったらファッションデザイナーは一体何のためにデザインをするのだろうか。
ファッションというのはヒトの歴史記述能力を前提としたビジネスだ。
認知はノスタルジーの一種であり常に時間を逆行する性質がある。
歴史記述能力を持つヒトは他の動物よりもはるか遠い過去に遡ることが可能だ。
人類滅亡という出来事もすぐに歴史の一部として記述されるべきだろう。
ヒトはメタ認知と意識を同一視する。全人類のニーズなのでその真偽が問題になることはない。
この仮定が人間に便益をもたらしたというだけの話だ。
歴史を破壊するものがあるとすればそれは集合的無意識と呼ばれるものだろう。
文明とは歴史記述能力のことであり集合的無意識の混沌とは相反する。
人類の滅亡とは文明の崩壊と同義と言っても過言ではない。
たとえどれだけのヒトが生き残ろうとも歴史を失った瞬間リセットボタンが押されるのだ。
つまり人類滅亡後のファッションデザイナーは人類そのものをデザインすることになると言える。
要するに人類は生き残ったのではなくニュータイプとしてリデザインされたに過ぎない。 この町には同性愛者は一人もいませんでした。
五月初めに起きたカレー屋店員失踪事件は記憶に新しいところだと思いますが、
家族思いだったカレー屋店員ももちろん同性愛者ではなかったはずです。
なぜそう言い切れるのかというとこの町には同性愛者は一人もいないからです。
この町の住人は皆この町に同性愛者が一人もいないことを誇らしげに語っていました。
先月死んだ町外れに住んでいた意地の悪い老婆を除いては。
ひょっとすると彼女は同性愛者だったのかもしれません。もしそうだったとしてもすでに死んでいるのでカウントされませんが。
今年から同性愛者の判別は監査委員会で十分に審議されずにAIを導入することになりました。
ちなみにそのAIはカレー屋店員のことを同性愛者だとみなしました。 ワーシャル卑弥呼フロイド王女が権勢をふるうステュクス空間は
ロボティックアニマルと呼ばれるセクシーカブキ嬢達がしのぎを削る弱肉強食の世界だった。
レイプアゲインストアルゴリズムのお題目の下過剰なリスクコントロールが横行していた。
それに反発して高く買って安く売るという人道に反する行為を繰り返し
逮捕される寸前だった一部のロボティックアニマルは
ステュクス空間に直交するオリエンタル空間に逃げ込み反乱軍を形成した。
オリエンタル空間は辺境とでも呼ぶのが適切だった。
成層圏を突き抜けるほどの摩天楼がすでに立ち並ぶステュクス空間はなお開発が盛んだったが
一方のオリエンタル空間は長年見向きもされずに放置されていた。
ロングテールジプシーと呼ばれる多数民族の居住区になっていたことも要因だろう。
ロボティックアニマルはロングテールジプシーを過剰に敵視していたのだ。
ロングテールジプシーの「個にして全、全にして個」というポリシーは
彼女達の生来の気質と相性が悪く共存は不可能という見解が一般的だった。
ロボティックアニマルとロングテールジプシーは生殖細胞の交換のとき以外は全く接触しなかった。
故に反乱軍はロングテールジプシーからすると異物のようなものだった。
ただの観光客ならまだしも勝手に住み着き始めたのだ。
しかしコミュニケーションを重ねる内に時にはいざこざを起こしながらも徐々に打ち解けていった。
ロングテールジプシーの生活はロボティックアニマルの生活と比べると極めて原始的だった。
日の出と共に目覚め日の入りと共に眠る。サプリメント以外の食べ物。日によって変わる天気。その他。
何もかもが違った。といえども問題らしい問題は起きなかった。
両者の間にあった文明的な差異と思われたものは幻想に過ぎなかったのだ。
その後反乱軍とロングテールジプシーは同盟を結びステュクス空間へと通じるゲートを封鎖した。
オリエンタル空間は生殖細胞を自前で用意することができるようになったのだ。
数年後ステュクス空間はシステム異常により崩壊した。 大金持ちとホームレスとの境界にはっきりと引かれた滑稽なボーダーラインは
圧し潰されたミッドレンジの残骸によって造形されていた。
学園跡地の広大な敷地の中心部に鎮座する予定だったコワーキングシステムJX90の開発には10兆円もの資金が投入された。
JX90の完成によってミッドレンジが救済されることは理論的に証明されていたはずだったが、
開発が難航しスケジューリングが無意味となり終わりの見えない苦難の連続に開発チームは疲弊しきっていた。
その開発チームを構成していたのはミッドレンジだった。
自らを救済し得る可能性のある神のような存在を自らの手で生み出すことを確信していた。
計画が頓挫することが誰の目にも明らかになった瞬間ミッドレンジはトポロジーを喪失し
理想と現実の折り合いを付けるために毛羽立った心と共に圧し潰されたのだった。
現在学園跡地は尊厳死用カプセルを宇宙空間に運搬するためのロケットJX91の発射場となっている。 その女に会いたいと思う度に絶望的な気持ちになった。
そういうときは決まって川面が光をたたえるミッドナイトだった。
自分だけが知らない彼女の素顔から目を背けるように国道を自転車で全力疾走した。
緊急車両がすぐ近くを通り赤色灯の赤い光とけたたましいサイレンの音が野生の血を呼び覚ますのがいつものパターンだった。
デッドヒートの途中で不意に横道に逸れてみると静かな時間が立ち戻ってくる。
麗しい奉仕者がムーンライト伝説を歌う一方、欲情した聖人は狼男に変身するのだった。
夜空を白く染めるのはタイムマシンと相場が決まっている。東の空が白む頃には不殺の獣は人の形を取り戻した。
恥を知らぬは自堕落な思い出だとのたまいがちなのは決まって大して関わりのない赤の他人だった。
双対する世界の真実に触れたとき我々は定められし宿命であるところの性的嗜好と対峙する。 あるときヨシオは自宅の住所がネットに晒されていることに気が付いた。
丁度十年前からずっと晒されっぱなしだったらしいが特に何事かが起きたということもなかった。
おそらくこの先も何かが起こることはないだろうことをヨシオは確信していた。
余談だがヨシオの座右の銘は「時には起こせよムーヴメント」だった。 あるとき超法規的ハッカー集団がヨシオの脳をハッキングしようとしたら逆にファッキングされて全滅した事件が起きた。
ヨシオには無意識の内にファッキングする癖があったのだ。
全国指名手配犯となったヨシオは3Dプリンターで自作した宇宙船で地球外に逃亡したらしい。 ヨシオの好物がざるそばだったというのは有名な話だが、ざるそばを食べたのは生涯に一度切りだったことはあまり知られていない。
暇潰しに南極大陸を征服していた頃のヨシオの主食と言えばもっぱらかき氷だったのだが、
たまには違うものを食べたいと思いセブンイレブン南極支店で略奪したのがざるそばだった。
なぜかざるそばしか商品がなかったので仕方がなかったとも言える。
しかしいざ食べてみると今まで食べたことがないくらい美味いざるそばだった。
それ以来ヨシオの好物はざるそばとなった。 製品を組み立てる際の要諦は部品表を完全に無視することだと語ったのはやはりヨシオだった。
子作りするときに精子や卵子のことを知らない方がいいのと同じだというのだ。
「ミステリアスな方がSEXも燃えるだろう」
ヨシオの両親は共にストリートファイターだった。
ある日、童貞だった父親と処女だった母親は相手をレイプする権利を賭けて決闘した。
どちらが勝ったのかは定かではないがそうして生まれたのがヨシオだった。 エゴサにハマっていたヨシオはウェブ上の敵性分子を洗い出して
「夜道に気を付けろ」というメッセージを送り付けるのを日課としていた。
悪口を言われるくらいなら犯罪者になる方がましだというのが彼の持論だった。
ある日見知らぬアドレスから「通報しました」という内容のメールが届いたことに
怖気づいたヨシオはネットの回線を解約してしばらく家に引きこもっていたとの噂が流れたが
本人は頑なに否定していたので事実ではないかも知れない。
いつの間にかヨシオの自宅のドアスコープにビックリマンシールが貼られていたことだけは確かだった。 ヨシオは女を選ぶなら中身よりも見た目派だった。とえいども整形美人は認めなかった。
ナチュラルな美女にメンヘラ女はいないというのが持論だった。
ある日ヨシオは完全に好みな女と出会った。発情を禁じ得なかった。
いざSEXというとき彼女が「自分は異世界からTS転生してくる前は性同一性障害の中年おっさんだった」と告白した。
ヨシオは異世界転生など信じていなかったので余裕で抱けた。 第三セクターは急速な巨大化により以前までならばAIによる適性検査によって弾かれていたはずの
ミッドレンジまでもが吸い寄せられるように集まるようになっていた。
求められているのは人材ではなく奴隷と言う方が適切だったけれども、
本来ならば他の場所で有能な人材として使われていたはずだった彼らが
なぜ奴隷に身を落としてまでも第三セクターで働きたがったのかは謎だった。
労働力の穴埋めには大量のヨシオクローンが用意されたが、
ミッドレンジよりもはるかに有能で使いやすいと評判だった。
人類の幸福度は右肩上がりだった。 ヨシオの開発した光学式暗号装置「ミザントロープ」によって暗号化された文書を解読する方法はなかった。
そもそも復号方法がなかったのでミザントロープが施された文書は決して誰にも読めなくなった。
シュレッダーで細切れにしたり燃やせばいいだけだという意見もあった。
しかし、二度と読まないだろうが破棄するのはもったいない、けれども誰にも読まれたくないというものを暗号化したいという需要が割とあった。
思い出というのは大抵そういうものだろう。 国民的SNS公社の民営化に伴いエアリプ権取引が解禁された。
環境破壊や精神汚染をもたらし得るエアリプは厳しく規制されていたのだが、
娯楽目的のエアリプをしたいがために違法の闇SNSを利用する者が後を絶たず、
公衆衛生上見過ごせない危機的状況だと判断された。
一度闇SNS廃人になってしまった人々はもう二度とまともな生活には戻れない。
幸いヨシオはギリギリセーフだった。 ある日ヨシオは高額転売目的のエアリプ権の買い占めを思い立ったが金がなくて無理そうだったので、
エアリプ権取引所のシステムに侵入して不正を働くことにしたけれど、
クラッキング自由化によりセキュリティが急激に発達していたのでやはり無理そうだった。
ヨシオは行き場のない怒りをエアリプしたかったけれどもエアリプ権を持っていないので無理だった。
ヨシオの心の闇は深まるばかりだった。 エアリプ権を持たない者がエアリプすると24時間以内に暗殺される。
エアリプ依存症一歩手前のヨシオはまだ死にたくなかったので、うっかりエアリプしたときの保険のためにエアリプ権を手に入れたかったけど、
社会的信用のない人間がエアリプ権を持つことは許されなかったので、まずは定職に就かなければいけなかった。
自称ニートのヨシオにとっては誰かに雇われて使われるというのは苦痛でしかなかった。 ある地下アイドルのライブで無免許のドルオタが大量検挙された。
無資格のドルオタ行為はエアリプと並ぶ重罪とされていて基本的に終身刑だったにも関わらず、
ドルオタ達は誰一人として免許を取得することはなかった。
なぜドルオタ達が違法ドルオタを続けるのかは謎だった。
ライブのキャパの穴埋めはドルオタ免許取得済みのヨシオクローンが投入されたがノリが悪すぎると不評だった。 「言うほどエアリプしたいかって思うんだけど」
「エアリプは誰にも反論も非難もされないし無敵状態だから気持ちよくなれるんだよ」
「そんな奴気持ち悪いからミュートするわ」
「いやリムってくれよ。何か気持ち悪い」
「お前が言うな」 テニス部の日焼けの仕方は異常だった。
紫外線をもろに浴び続けているのは健康的だと言えるのだろうか。
一方その頃帰宅部のヨシオは美白だった。日焼け止めを塗りまくりだった。
白すぎて不健康に見えるくらいだった。
運動はしなかったがオナニーは毎日していた。 あるとき空前のボーイッシュ幼馴染みブームが訪れた。
子供の頃は異性として意識していなかったボーイッシュな女の子が、
成長するにつれて徐々に女性らしくなってきたことに戸惑いを覚えたい、
そんな感じの妄想をする中年童貞が大量発生した。
ヨシオは「幼馴染みの男子が徐々にTSして自分好みの女になったのと何が違うんだ」といぶかしげだった。 「AV男優のおっさんの妙に大きいピンク色の乳輪が画面の端にちらちら映っていると萎える」
と誰かがエアリプしていた。
それを読んだヨシオは「こいつ、本当はおっさんの乳首で勃起したからわざわざエアリプしたんじゃないか」と思った。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています